まさかの日本が最速。Oppo Reno14実機レポ。ちょい高いけどバランス良さげ

昨年末にOppoは新製品発表会を開催して国内でも4年ぶりとなるフラッグシップモデルとなるOppo Find X8を正式発表しました。また購入者アンケートで今後のラインナップに関する設問もあったことから強化される可能性があります。

今回はOppoさんに国内における新製品発表会にご招待頂きOppo Reno14の実機を触ってきたのでざっくりとまとめたいと思います。

デザインを確認。

今回Oppoさんに国内における新製品発表会にご招待頂いたので参加した上で実機に触れてきました。以前Xで国内導入を示唆するようなポストがあったり一部YouTuberに貸出を行っていたことからOppo Find N5の国内発表があるのではと淡い期待もあり参加しましたが残念なことになかったです。

自分は安いモデルに正直興味がありませんが実機を触ってみて良かったのがOppo Reno14です。

まず本体上部を確認するとマイクにアンテナスリットにIRブラスターのようなものを搭載しています。

そして本体左側面は何もなく本体右側面を確認すると音量ボタンに電源ボタンとシンプルです。

最後に本体下部を確認するとスピーカーグリルにUSB-CにSIMトレイとお馴染みの仕様です。サイドフレームはフラット形状かつマット仕上げであることからも質感は想定していたより良さげです。

またカラバリはオパールホワイトとルミナスグリーンの2色展開で一部市場だと3色展開です。

そして個人的に面白いと思ったのがホワイトでバックパネルはマット仕上げを採用しつつも柔らかい光沢を表現するためのベルベットガラスを採用しておりシルクのような手触りとしています。

12層構造からなる繊細かつ精巧なテクスチャは最も細かい箇所では20ミクロンの高精度で鮮やかな光と影のコントラストを表現しており光の反射によってデザインが変わるのが面白いです。

またガラスを採用しているはずなのにOppoの発表通り柔らかさを感じて今までにあまりない印象を受けます。少なくともこの価格帯の機種になると単調なデザインになりがちですがデザインだけでも楽しいです。

また折角なら本体のデザインを活かすためにもアクセサリーなしで使いたいとの声もあると思います。

バックパネルの耐久性は確認出来ませんでしたがディスプレイにはOppo Find X8と同じとなるGorilla Glass 7iでフラッグシップ向けと比較するとGorilla Glass Victusと同程度です。

またIP68への対応はもちろんですがIP69にも対応しているため水中撮影まで可能となっています。ちょっとバックパネルの耐久性が気になるところですがこの価格帯では割としっかりしています。

そして本体サイズを確認すると158x75x7.4mmでスペックでみると横幅75mmはちょいデカいです。ただ6.6インチのディスプレイを搭載した機種であることを考えると普通でむしろ本体の厚みが7.4mmに加え重さが187gとぱっと見がデカいからこそ実際に持ってみるとかなり軽く感じます。

手が小さい人はケースをつけた方が安心ですが自分の手の大きさだとケースなしでもいけそうです。中価格帯特有の安っぽさをあまり感じないことに加え軽いからこそ想定よりも全然いい感じです。

ディスプレイを確認。

少なくとも中価格帯の機種になるとコンポーネントを小型化してコストカットするのが難しいです。そのため大型化しやすい傾向でデメリットとしては取り回しが悪くなりがちですがメリットとしてはディスプレイサイズが大きくなるので普段使う上でのディスプレイの視認性は改善します。

Oppo Reno14は6.6インチで表示解像度は1.5Kで画素密度でみると460ppiなので十分に高いです。ちなみにOppo Chinaの公式サイトを確認するとPWM調光が3840Hzと中華系の中でもかなり高めの印象を受けます。

フリッカー現象が起きにくいため目により優しいディスプレイになっている判断することが出来ます。

一方で会場内だと十分に明るく感じましたが気になる部分としてはディスプレイ輝度で標準表示で600nitsでピーク輝度が1200nitsとなっていることからもスペック的にはちょっと寂しいです。

フラッグシップレベルの明るさを求めるわけにはいかないですが直射日光下でどうなるのか気になるところです。少なくとも屋内でみる分には十分な明るさでターゲット層を考えれば問題ないのかもしれません。

また画面占有率が約93%とベゼルがこの価格帯の機種の中ではかなりスリムな方かなと思います。フラットディスプレイということもありディスプレイ自体がより広く見えるのも嬉しいところです。

個人的にはベゼルの太さはあまり気にしない方ですがOppo Reno14はベゼルがスリムだからこそこの価格帯の機種にしては安っぽく感じないのがポイントで背面と合わせてデザイン性は良しです。

ちなみに開封時点で保護フィルムが装着済みなのはありがたいところでフラットディスプレイなので別途自分でガラスフィルムを購入して楽しむなどユーザーのニーズにも応えやすい印象を受けます。

ちなみに濡れた状態の手でも操作することが可能なスプラッシュタッチ機能にも対応しています。

基礎スペックを確認。

そして基礎スペックを確認していきたいと思いますがAndroid15をベースにしたColorOS15を搭載しています。分かりやすい特徴の一つとしてはiPhoneやiPadにO+Connectをインストールしておくことで写真や動画などのファイルを簡単に共有が可能でAirDropほどシームレスではないですがありがたい機能です。

ちなみにアップデートサポート期間はメジャーが5回にセキュリティが6年と十分なのかなと思います。

ローカライズは不十分。

一方で注意点としてdocomoのn79やB21に加えおサイフケータイに非対応とローカライズは不十分です。ただ中国版が正式発表されてから出来るだけタイムラグがない状態で国内展開をするためとコストを抑えるためにグローバルモデルと共通化した可能性が高くデメリットよりメリットの方が大きいです。

発表時期が遅い上にグローバルモデルより高いとなるとそれだけでも興味を持つユーザーが減ります。またアップデートサポート期間も単純に考えれば短くなっていた可能性が十分に考えられます。

ちなみにちょっと驚きだったのがOppo Reno14がグローバル市場で一番最初に発表されたのが日本であることです。

容量構成を確認。

そして容量構成としてはRAM12GBでROM256GBの一択でSDカードスロット非対応で仮想RAMに対応しています。ちなみにUFS3.1となっておりUSB-CはUSB2.0と分かりにくい部分でコストカットしている感じです。

次にDimensity8350を採用しておりベンチマークだと140万点前後になるとも言われています。可変式ではないとはいえ120Hz表示に対応していることからも日常使う上では十分に快適だと思います。

またベンチマークだけで見ればSnapdragon 7+ Gen 3やGoogle Tensor G4あたりがライバルになると思います。なのでAQUOS R10やPixel 9aが分かりやすいライバルという感じでまさにミッドハイレンジです。

またDimensity8350を選んだ理由の一つとしてはNPUの強化の可能性が高くOppo AIに対応しています。

Oppo AIがより充実。

不要なオブジェクトを消去できるAI消しゴム機能やガラスの反射を削除できるAI反射除去に対応しています。

写真が魅力的に見えるように構図を提案してくれるAI再構成や目を瞑ったりや髪の毛が乱れた場合に自動で修正してくれるAIパーフェクトショットなどこの価格帯の機種でも多数のAI機能に対応してくれたのが強みです。

その他文章の要約や翻訳に加えメッセージの返信の際に文章の提案などしてくれる機能にも対応しています。ちなみにGoogleのGeminiやかこって検索などにもしっかり対応しているので最低限楽しめます。

あとはOppoの純正アプリも対応したことでSamsungでいうクロスアプリ機能にも対応しています。Oppo AIもオンライン/オフライン処理と分かれていますがオフライン処理はSoCの性能に依存します。

ようやくミドルレンジ向けのSoCでもオフライン処理が出来る選択肢が増えてきたということになります。

バッテリー関連を確認。

そしてバッテリー容量は6000mAhとかなり大きめなのが嬉しいところでスペックを考慮すれば電池持ちに期待できる上に最大80Wで充電できるSUPERVOOCに対応したことで約48分でフル充電が可能となっています。

ちなみにPDやPPS対応の充電器になると最大33Wなので純正を使うのが一番いいかなと思います。そして生体認証は光学式画面内指紋センサーに加え顔認証に対応とこれはお馴染みかなと思います。

カメラを確認。

次にカメラを確認していきたいと思いますが50MP+8MP+50MPのトリプルレンズカメラ構成となっています。Oppo Chinaでもセンサー名を確認出来ないことを考えると大したセンサーは搭載していないと思います。

ちなみに望遠に関しては光学3.5倍で最大120倍のデジタルズームですが期待しない方がいいです。会場で試した感じだと正直実力があまり分からなかったですがラグなくサクサクと撮れる印象でした。

これは今後実機を入手してから試したいところで個人的にはあまり過度の期待はしていないです。

販路と価格を確認。

最後に販路を確認していくとケーズデンキやビックカメラにヨドバシカメラと一部量販店で取扱予定となっています。そして公式サイトやAmazonに楽天でも取り扱いがあり7月17日より発売予定となっています。

肝心の価格に関しては直販版は7万9800円と想定していたよりはちょっと高いかなと思います。

ただ7月31日までは新発売キャンペーンで5000円値引きなので7万4800円とちょっとだけ安くなる感じです。個人的にはキャンペーン込みで6万9800円くらいになるように頑張ってくれたらよかったと思います。

この価格になるとおサイフケータイに対応していないことが一般層にとって大きなデメリットになるのかなと思います。特に国内で人気が高いPixel 9aと価格がほぼ一緒でローカライズの差がしっかりある感じになっちゃいます。

ただ個人的にはグローバル市場では最速で国内展開してくれたOppoの本気には感謝したいところです。

まとめ。

今回はOppoさんに上半期の国内イベントにご招待頂いたので実機レポをざっくりとまとめてみました。自分は今回Oppo Reno14に一番興味がありましたが同時にイヤホンやタブレットも発表されています。

おそらく今後は上半期がミッドハイレンジで下半期がハイエンドと年2回の構成になるかなと思います。また昨年のOppo Find X8と同じく価格がちょい中華系にしては高いと思っても実際に使ってみるとかなり使いやすい機種なのかなと思っており今からじっくり触るのがかなり楽しみです。

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