先日にGoogleは対象のPixelに対してAndroid16の配信を開始しました。ただメジャーアップデートという割にはアップデートの容量が1GB程度とそこまで多くない印象を受けます。
今回Android16でGoogle Pixelにバッテリーの健全性が追加されたことが判明したので簡単にまとめたいと思います。
バッテリーの健全性が追加。
今回Android16へのアップデートによって「バッテリーの健全性アシスタント」が追加されていることが判明しました。機種によりますがざっくりと機能をまとめると以下のようになります。
バッテリーの最大電圧を200回の充電サイクルから始まり、1000回の充電サイクルまで徐々に継続して、バッテリーの性能と経年劣化を安定させる
ちなみに充電サイクルはフル充電を1回すると1サイクルのカウントになります。ちなみにGoogleによると電池残量が50%程度の状態でフル充電した場合は0.5のカウントになるとしています。
なので1日使って電池残量が50%程度あるユーザーはこの縛りだと400回充電してから制御が始まることになるので、ユーザーの使い方で実質的な回数は変わってくるので注意が必要です。
少なくともバッテリーの劣化を少しでも防ぐためのオプションで、Android16にアップデート後に自動でオンになっています。
ユーザーの判断次第。
バッテリーはユーザーが思っている以上にデリケートで、過充電は論外なことに加え満充電の状態を長時間継続するのもバッテリーに負荷がかかります。またバッテリーは使っていけば劣化していきます。
調整された容量に基づいて携帯電話の充電速度を調整します。
今回追加された機能は、バッテリーの状態に合わせて充電できる容量をソフトで制御します。つまりバッテリーにとって満充電になることを避ける狙いがある一方で、ソフトで制御していることからも電池残量が100%にならないという意味ではありません。
すごくざっくりといえば最初は100mAhの容量があったバッテリーを、バッテリーの劣化状態をみた上で90mAhのバッテリー扱いにするみたいな感じになります。そのためスペックに対して最大容量を使うことが出来なくなることからユーザーからの不満も多いという感じです。
長期的にみればバッテリーの劣化の進行を遅らせることができるので、このオプションを使わない時と比較すれば電池持ちがいい可能性があります。一方で短期的に見ればオプションを使っていない方が電池持ちがいい可能性があります。
あくまでもAndroid16で追加された機種は「オプション」扱いで、標準搭載されたPixel 9aに関してはデフォルト扱いでオフにすることが出来ません。現時点でPixel 10シリーズに関してはどのような対応になるのか不明です。
バッテリーの劣化を防ぐためにバッテリー容量が制限される。割と短期間でハードに使うユーザーにとってはマイナスで、あまり使用頻度が高くなく長期的に使いたいユーザーにとってはプラスとユーザーの使い方次第で評価が分かれるかなと思います。