先日にはSonyさんにXperia 1Ⅶの国内イベントにご招待頂いたので実機をみてきましたがやはり実際に触ってしまうとかなり欲しくなっちゃう感じでとりあえず香港版を購入予定です。
今回はXperia 1Ⅶのちょっと気になる部分について主観的にまとめたいと思います。
発熱は心配。
国内もそうですが海外でも多数の先行レビューが公開されておりある程度は確認が出来ます。ただ個人的には自分の環境で自分が試した時にどんな感じに仕上がっているかを重要視してます。
なので先行レビューにおける情報は半分程度で捉えており一方で気になる部分もあります。まず一つ目としては発熱でSnapdragon 8 Eliteを搭載していることからも逆に不安です。
今まで他社とはいえSnapdragon 8 Elite搭載機種を触ってきましたが発熱しやすい印象です。
ちなみにOppoでみるとDimensity9400を搭載したOppo Find X8 Proはベンチマークで負荷をかけても信じられないくらい発熱を感じないのに最上位となるOppo Find X8 UltraはSnapdragon 8 Eliteを搭載していることがネックになっているのか信じられないくらい熱くなります。
なので同じシリーズでありながらも搭載SoCが違うとここまで発熱が違うのかと思うくらいです。現にOppoがどのようなチューニングをしているのか不明ですがちょっと差がありすぎな印象を受けます。
また国内では3月中旬に正式発表されたXiaomi 15シリーズですがベンチマークで熱落ちします。以前よりXiaomiの機種は放熱性能をめっちゃ強化することで温度はめっちゃ上がるけどパフォーマンスの持続性は優秀というイメージだったのがXiaomi 15シリーズは簡単に熱落ちする印象を受けます。
Xiaomiのチューニングが原因なのか不明ですがSnapdragon 8 Eliteがネックになっていると考えたくなります。結局3月頃の気温でベンチマークで熱落ちすることを考えるとこれからの時期野外撮影したら簡単に熱落ちする可能性がありSnapdragon 8 Eliteにあまり良いイメージがないです。
Xperia 1Ⅶの分解画像をみるとベイパーチャンバー自体は前モデルとほとんど一緒に見えます。さらにグラファイトシートも従来通り採用しており本体下部に熱を逃す構造となっています。
ちなみにベイパーチャンバーを搭載しているんだからゲームをしても発熱なんかするはずがないとコメントを頂きましたがグラファイトシートもベイパーチャンバーも熱を拡散させるものです。
なので内部温度が上がりやすいのであれば結果ユーザーは発熱をより感じやすい可能性があります。
少なくともベイパーチャンバーは冷却剤ではないので過度に期待するのは禁物かなと思います。Sonyとしても過去に苦い経験をしているのでしっかり対策をしてきてるのかなと思います。
また海外サイトが公開したベンチマークでも200万点とSnapdragon 8 Elite搭載機種の中ではかなり低いので最適化を優先していると思うので前モデルのようにある程度安定しているとは思います。
ただSnapdragon 8 Elite自体がハズレに感じるからこそ不安定になってほしくないと思っちゃいます。
カメラは化ける可能性。
次に2つ目として実機を触った時に十分に確認しきれなかった部分としてカメラです。SonyとしてはAIカメラワークやオートフレーミング機能をかなりアピールしている感じで新機能を試す時間はありましたがカメラの基礎的な部分に関してはほとんど試せる時間がありませんでした。
またイベント会場自体もカメラの基礎的な部分を試すには環境があまり良くないという感じでした。なので実機が届いてから確認する流れになりますが先行レビューをみると望遠が進化している印象を受けます。
センサーで見ればXperia 1Ⅳの時から変わらずIMX650を採用しておりぶっちゃけ豆粒です。SonyによるとXperia 1Ⅲ対比で小型化した理由はセンサーの読み出し/書き出し速度を優先した結果だとしています。
つまり全画角での4K/120fps撮影と秒20コマのバースト撮影に拘ったからだと思います。とはいえフラッグシップモデルかつプレミアムモデルであることを考えるとハードは弱いです。
なのでXperia 1Ⅶが正式発表された際にセンサーが変わらなかったのはかなり残念でした。ただ先行レビューをみる限りだとズーム倍率を上げても白飛びがしにくくなった印象を受けます。
前モデルは3.5倍から7.1倍の間は光学ズームとしていましたが簡単に白飛びした印象を受けました。
ただXperia 1Ⅶは想定以上に白飛びがしにくくなっている印象で結果写真の印象も変わります。もちろん実際に自分の環境で撮影してみるまでは評価が出来ませんが発表当時と比較すると望遠に地味に期待が持てる状況でおそらくカメラソフトによって底上げしてくれた可能性があります。
Xperia 1シリーズは他社と比較すると望遠が弱かったからこそ他社に追いつけずとも従来より安定して撮影することが出来るならカメラの汎用性がかなり変わってくるのかなと思います。
また同様に海外の先行レビューをみて期待値が高くなった部分としてボケモードの撮影です。従来ボケモードはHDRに非対応だったこともあり単純に天気がいい日でも全体的に白っぽかった印象を受けます。
ただそれがHDRに対応することでサンプルを見た限りではかなり安定した印象を受けます。
Xperia 1Ⅴからは48mmのボケモードの撮影にも力を入れていた感じでしたがXperia 1Ⅶでは85mmでもだいぶ安定している印象で背景のボケ感に関してもよりわかりやすくなった印象です。
個人的にはポートレートモードで綺麗に撮れるかどうかが超重要なので早く試したいところです。今までのXperiaは動体撮影にはかなり強いけどポートレート撮影はあまり好みじゃなかったです。
ただこれがXperia 1Ⅶではしっかり底上げされてそうなので望遠と合わせて非常に楽しみです。
通信関連が不安。
そして3つ目としては通信関連ですがXperia 1Ⅵを使っている限りだと不安定なことがあります。あくまでも自分の環境においての話ですが他社の機種と比較しても4Gになる頻度が高い印象です。
電波を掴むのがあまり上手くないのか他社の機種であれば電車で移動中でもKindleでコンテンツをインストールすることが出来てもXperia 1Ⅵだといつになっても終わらない感じです。
またWi-Fi7と最新規格までしっかり対応していますが自分が自宅で使っているWi-Fiとの相性があまり良くないという感じで通信がつまったのかな?と思う状況がちょこちょこあります。
そのためWi-Fiをきった方が快適に感じることが多いので個人的にはちょっとネックです。これは使っているWi-Fiルーターでも状況が変わってくる可能性があり個体差もあると思います。
ただ自分の環境だとXiaomiの機種と同じ感じでそれこそWi-Fiやモバイルデータ接続は不具合報告が多いPixelの方がまだ安定しているのでXperia 1Ⅶもちょっと心配に感じます。
そろそろWi-Fi7に対応したルーターに買い換えろとの神からの啓示なのかもしれません。
ただ昔からXperiaはWi-FiとBluetooth関連の不具合報告は地味にあるのでちょい心配です。ちなみに海外で公開されたヘルプガイドにおいて国内の直販版に関してはDual eSIMに対応かしているかもしれません。
少なくとも型番でみれば対応している可能性があり国内で発売されているAndroidでみるとGalaxyとPixelの一部機種のみなので現時点でXperia 1Ⅶは割と貴重な選択肢になるかもしれません。
また前モデルと一緒ですが直販版はミリ波非対応でキャリアモデルはミリ波対応になっています。GoogleがPixel 9シリーズでPixel 9 Pro Foldのみしかミリ波に対応させなかったです。
このことを考えるとメーカーからすれば国内市場はミリ波が使える地域はかなり限定的でニーズも低いことから無駄にコストをかけるべきじゃないと判断している可能性があります。
一方でキャリアモデルに関してはキャリアの要望に合わせて対応させているのかなと思います。ちなみに数年前の話になりますがミリ波に対応するかしないかでも5000円以上のコスト差があると言われています。
とりあえず自分の環境だとシーンによってXで流れくる動画を再生する時に最初はラグが発生することが多いので細かい部分ですがもうちょっと安定してくれていれば嬉しい感じです。
他社とAIの方向性が違う。
個人的に実際に使ってみるまで分からないからこそ気になるのはこの3つという感じです。とはいえ発熱に関しては自分の使い方であればよほどひどくない限りは問題ないと思います。
ベンチマーク自体もレビューの時以外に使うこともなければ負荷の高いゲームもやらないです。またカメラにおいても長時間撮影することはほとんどなく1分以内の短尺動画を何本も撮る感じになります。
ただイベント会場では確認出来ませんでしたがAカメラワークなどはどこまで負荷がかかるのか気になるところです。電池持ちに関しても前モデルから大幅に悪化したとはいえ極端に悪いというわけではないです。
少なくとも自分の使い方であれば寝る前の電池残量は50%程度は残ると思うので2日はもつかもしれません。
あとはAIに関して今回からSonyはXperia intelligenceというワードを使うようになりました。ただほぼ完全な新機能となっているのは推定姿勢で前モデルの時のように写真だけではなく全ての動画アプリに適用されるようになった感じで他は前モデルの時点であった技術になります。
ちなみにPowered By αとかPoweredがつく場合はソフトではなくハードを強化した場合との話です。またGoogle AIのようにリアルタイム翻訳や自動文字起こし機能などには相変わらず非対応でXperia intelligenceをみる限り既存技術の底上げにAIを使っている感じで機能ではありません。
なので他社と方向性が違う感じでGoogle AIやGalaxy AIのような機能が今後追加されるか不明です。ただ歴代Xperiaをみる限りアップデートで既存機種に新機能が追加されることは少ないです。
なので今後AIが本格的に強化されるとなった時は最新世代が中心になってくる可能性が高いです。
まとめ。
今回はXperia 1Ⅶの気になることについて主観的にまとめてみましたが楽しみの方が強いです。また折角有線が強化されたでの今月末発売予定のWH-1000XM6も購入しちゃいました。
国内での発売にはまだ時間があるので今後はアクセサリーをしっかり探したいところです。