少なくともアメリカにおいてGoogleが積極的にプロモーションを行なっていることもあるのか好調だとされています。また率で見ればAppleやSamsungに遠く及ばないですが徐々にシェアを拡大しています。
そして国内においても以前よりもはPixelを使っている人をみかけるようになった印象を受けます。今回はGoogle Pixel 10シリーズまで待つべきなのか主観的にまとめたいと思います。
安定性の改善。
すでに先日には有名なリーカーがPixel 10シリーズのほぼ確定的なデザインを公開しました。ぱっと見の印象としては現行モデルからほぼ変更がないため新鮮味があるとすればカラバリくらいだと思います。
その上でデザインから期待出来ることが2つあり一つ目としては安定性が改善している可能性があります。以前リークした次期Google Tensorのドキュメントからユーザビリティの改善にフォーカスしているとの話です。
アメリカにおいては日本のように返品に対して抵抗がない感じでとりあえず買っておけの文化の印象を受けます。その中でGoogleは購入したユーザーが返品しないようにするために注力しているとの話です。
そこで重要になってくるのが基礎的なことですが電池持ちの改善と発熱抑制に尽力しているとの話です。
先日公開された分解動画からも廉価版であるPixel 9aですらベイパーチャンバーを搭載しています。つまりPixel 10シリーズでは大きさに差があったとしてもベイパーチャンバーを共通採用している可能性が高いのかなと思います。
中華系で見れば大型のベイパーチャンバーを搭載するのが当たり前ですがコストの問題からもGalaxy S25でみればお情け程度という感じで中華系以外はあまり積極的に採用している感じではないです。
ただGoogle Tensorの電力効率が他社のSoCと比較して悪いことからも発熱はしやすい印象です。なのでGoogleは今までパフォーマンス自体をかなり抑制することで無理やり押さえ込んでいた印象を受けます。
一方でPixel 9aに関してはペイバーチャンバーを搭載することでパフォーマンスの制御を多少は緩めにした可能性があります。
ちなみにベンチマークでみるとPixel 9 Proシリーズとほとんど変わらない感じまでは緩めた印象を受けます。そしてTSMC製に切り替わるGoogle Tensor G5ではSoC自体の品質はかなり向上すると思います。
アーキテクチャ自体も進化していますが新しいパッケージング技術にTSMCの3nmプロセスルールを採用しています。これだけでもだいぶ電力効率が改善する可能性があるので消費電力が減れば発熱も抑制されます。
またPixel 9aでPixel史上最大容量のバッテリーを搭載したことを考えるとPixel 10シリーズも超えるかは別としても現行モデル対比でバッテリー容量を増やしてくる可能性が高いかなと思います。
Pixel 10やPixel 10 Proは現行モデル対比で本体の厚みが0.1mm増していることに加えSIMトレイの場所が本体上部に移動していることからも本体下部をより効率的に使うことでバッテリーを増やして電池持ちを改善させる狙いがあると思っておりそうなってほしいところです。
中華系のようにシリコンカーボンバッテリーを搭載するか不明ですが電池持ちが現行モデルよりちょっと改善しただけの程度であればユーザビリティの改善にそこまで貢献しない可能性があります。
やはり現ユーザーが電池持ち良くなったよねと実感できるほどの改善はどうしても必要だと思います。また公式サイトにおいてPixel 9aと同じく30時間以上のバッテリーに対応させてくる可能性があります。
おそらくPixelを買う人の多くは高いゲームパフォーマンスよりも安定性の改善に期待しているはずです。またベンチマークが低いというイメージだけが一人歩きしていますが日常使いではほぼ関係ないです。
その中でデザインからみれば電池持ちに発熱抑制と安定性の改善にフォーカスしていると期待したいところです。
Qi2への正規対応。
次にデザインとリンクしてくる部分でもありますがQi2に正規対応してほしいかなと思います。執筆時点でAndroid 16はBeta 4まで進んでおり開発もいよいよ最終段階に入っています。
この段階になると新機能をめっちゃ追加することで不具合やバグが多いという感じではなくアプリ開発者がAndroid16に最適化するための猶予期間という感じで全体的に安定しています。
その中でAndroid16 Beta 4で追加された興味深い新機能が堅牢な開閉というオプションです。Pixelのラインナップの中ではPixel FoldとPixel 9 Pro Foldしか関係ありませんが現状だとマグネットに対応したアクセサリーを使っていると開閉を検知しているホールセンサーに悪影響が出る可能性があります。
例えば本体を開いているのにサブディスプレイしかうつらない場合はホールセンサーに影響が発生していると考えられます・ただこのオプションを有効化することでマグネットによる影響を出にくくする可能性があるとの話です。
GoogleとしてはPixel 9 Pro Fold用としてマグネット内蔵のアクセサリーを用意していません。なので単純に考えるとPixel 10 Pro Foldで磁力の影響を受けにくくするために開発した可能性があるのかなと思います。
もちろんユーザビリティを改善させるためにマグネットへの耐性を強くしただけの可能性もあります。とはいえPixel 10 Pro Fold用に用意した可能性があると考えるのが合理的でQi2への対応に期待したいです。
特にPixel 9 Pro Foldはワイヤレス充電速度が7.5Wに加え充電コイルを搭載している位置の問題から純正のPixel Stand 2に非対応と正直Proを冠するには散々な感じになっています。
またPixel 10 Pro Foldでは本体の厚みが増しているからこそ充電コイルを強化してほしいです。
ちなみに認証情報からもPixel 9シリーズはQi2の充電プロファイルを獲得していますがマグネットを本体に内蔵していないことからもQi2に対応とかQi2のロゴを使ったりすることは出来ません。
またWPCはマグネットを内蔵したケースと併用することでQi2 Readyに対応としていますが結局は専用のロゴなども用意されているわけではなくGalaxy S25シリーズもQi2対応とアピールしていません。
Googleの幹部がWPCに所属していることからもPixelでの正規対応はやはり期待したくなります。個人的にiPhoneで羨ましいと思うのがマグネット対応のアクセサリーがしっかりと使えることです。
iPhone自体にマグネットを内蔵していることからもケースなしでも十分に汎用性が高いです。実際にどうなるのか不明ですがQi2 Readyをありにしてしまうと本来のQi2が全く普及しなくなります。
これは当たり前でマグネットを内蔵するとなれば内部設計の見直しに加えマグネット追加と二重のコストがかかります。やはりデザインが変わり映えしないからこそ他社があまり積極的ではないことで差別化してほしいです。
通信関連が安定するかも。
少なくともデザインをみる限りPixel 10シリーズは安定性の改善に期待できるかなと思います。そしてワンチャンQi2に対応となってくる可能性がありまずここに魅力を感じるかどうかです。
特に安定性を重視しているユーザーにとってはPixel 10シリーズは十分に待つべき価値があります。そして個人的にPixel 9 Pro Foldでかなり苦労した部分として通信関連が改善される可能性があります。
今までPixelの通信関連の不具合に遭遇したことがありませんでしたがPixel 9 Pro Foldは2台はずれを引いているので正直後継機種では圏外病なんて発生しないようにしてほしいところです。
事前情報通りであればPixel 10シリーズが搭載するGoogle Tensor G5ではMediaTekのT900を統合していると言われておりSamsung製からようやく卒業となるからこそめちゃくちゃ期待したいです。
もちろんT900が結果的にはPixel 9シリーズが採用しているExynos5400よりひどい可能性もあります。ただスペックや検証テストではExynos5400よりT900の方が優れているから変更したと考えられます。
また5Gモデムは通信関連の不具合だけじゃなく日常使いにおいてはかなり重要な存在だと思います。Google Tensorに切り替わったPixel 6シリーズからは5Gモデムの電力効率が悪いことからも消費電力が多くて発熱しやすく電池持ちにも悪影響と日常使いにも地味に影響を受けていたとされています。
ちなみにQualcommの5Gモデムを搭載していたPixel 5やPixel 5aでは通信関連の不具合をあまり聞かなかったことを考えるとSamsungの5Gモデムの品質がそこまで高くないと判断出来ます。
現時点でT900に関して分からないことがほとんなので実際に使ってみないと分からないです。ただ仮にExynos5400より優れているのであればGoogle Tensor G5のTSMCへの切り替えと合わせて安定性は大幅に改善しつつ今まで問題だった通信関連に悩まさられる可能性も減るのかなと思います。
現状今つかっているPixelに問題を感じない人は恩恵がそこまでないかもしれませんが電波の掴みが悪いと感じる人はPixel 10シリーズで5Gモデムが刷新されるの待つのを十分に価値があります。
なんだかんだ楽しみ。
もちろん何かしらのサプライズがあるかもしれませんが現時点での情報から推測できることは安定性の改善にフォーカスしている可能性が高いことで何より安定性を求める人は絶対待つべきです。
一方で何かしら目新しい進化を求める人や際立った特徴を求める人は待つべきじゃないかもしれません。個人的に期待している部分としては低照度撮影における白飛びの改善と全体的なフレアの改善です。
またPixelに求めるべきではありませんが徐々に改善傾向なのでスピーカーにも期待したいです。あとは現時点で情報がないため期待するべきではありませんがアプリの複製機能に対応してほしいところです。
中華系やGalaxyは一部アプリとはいえアプリの複製機能にだいぶ前から対応しています。自分はLINEのアカウントを2つ管理しているので結局アプリが複製出来ないと一台持ちに出来ないです。
一時期は用途別に複数台のスマホを使い分けるのが好きでしたが今は環境も変わり単純に面倒です。結局アプリ複製機能に対応しても一台持ちにしないかもしれませんが他社の機種なら条件は揃っています。
需要が少ないからなのか開発をしていることが判明しているからこそ余計にもどかしい感じです。デザインが変わらないのはGalaxyもiPhoneも一緒でPixelもなんだかんだかなり楽しみです。