ベンチ批判解消?Pixel10搭載Tensor G5は性能が6割向上へ

Android16が例年と比較して約3か月の前倒しになっていることを考えるとGoogleは昨年と同じく8月にPixel 10シリーズを発表しつつAndroid16を標準搭載したいと考えているはずだと思います。

単純に推測通りであればあと3ヶ月もすれば正式発表となるので非常に楽しみという感じです。今回Connor氏がPixel 10シリーズが搭載するGoogle Tensor G5ののディープダイブレポートを公開しているのでざっくりとまとめたいと思います。

GPUの刷新。

直近の情報からもGoogle Pixel 10シリーズのデザインやカメラスペックが判明しています。少なくとも主要スペックに大きな変更はなく刷新されるとすればバッテリーですが残念なことに現時点で情報がないです。

何よりPixel 10シリーズにとって最も重要になるのがおそらくGoogle Tensor G5です。そして今回海外のユーザーがGoogle Tensor G5のディープダイブレポートを公開しました。

その上でGPUから確認していきたいと思いますが歴代Google TensorはARMを採用してきました。一方でGoogle Tensor G5はImagination Technologies製のGPUを採用すると予測されています。

ちなみにImagination Technologies自らがお漏らしをしていたのでほぼ確定だと思います。なぜGoogleがARMからImagination Technologies製に変更するのが理由が分かっていません。

ただ情報源によるとARMに対して特定の領域におけるパフォーマンスの不満がある、もしくはImagination Technologies製の独自機能に強い関心があるの2択だと指摘しています。

Google Tensor G5が採用するImagination Technologies製のGPUは最先端レベルとなるレベル4のレイトレーシングをサポートしており電力効率に優れた方法で高品質な描写を提供する可能性があります。

単純に考えればGoogleはPixel 10シリーズでよりリアルで没入感のあるゲーム体験とビジュアル体験を提供すること目指していると考えることが出来ますがGPUが対応している=実装されるとは限らないのでゲームパフォーマンスが強化されると過度に期待しない方がいいです。

またGoogle Tensor G5ではImagination Technologies製のIMG DXTを採用すると予測されています。最新のDXTと比較すれば電力効率が悪いですがPixel 10のグラフィックサブシステムの電力効率改善に貢献する可能性があり結果長年の課題だった電池持ちの改善に繋がる可能性があります。

何より現時点だと不明ですがTensor G4が統合しているGPUより電力効率が優れているならGoogle Tensor G5を搭載するPixel 10シリーズの安定性は現行モデルより改善する可能性があります。

何よりImagination Technologies製のGPUはMediaTekの一部ミドルレンジ向けSoCとかなり前のAppleのAチップが搭載していた感じで採用例が限定的だからこそ未知数にも感じてしまいます。

CPUは効率化を優先。

次にCPU関連を確認するとメインコアには3.4GHzのCortex-X4を1つ搭載していると予測されています。

メインコアが進化していることで全体的なパフォーマンスが向上することに加えTSMCの3nmプロセスノードを採用することで効率を底上げしつつミドルコアにCortex-A725を採用することで全体的な効率の改善に加えパフォーマンスの持続性を底上げした可能性があります。

少なくともピークパフォーマンスよりも全体的なユーザ体験の向上にフォーカスしたと指摘しています。またGoogle Tensor G5のベンチマークはリークしていますがマルチコアは4000としょぼいです。

これはGoogle Tensor G4より低いですが単純に初期のテストスコアである可能性が高いです。その上でシュミレートされたシングルコアは2200でマルチコアは5700でGoogleの最終目標のシングルコアが2300以上にマルチコアが7600以上の範囲内であると情報源は推測しています。

ちょっと小難しいことはよく分かりませんがSnapdragon 8 Eliteを搭載したGalaxy S25やXperia 1Ⅶが9000点前後であることを考えるとGoogle Tensor G5で一気に差を縮める可能性があります。

またGoogleの最終目標がマルチコアで7600以上であるとした場合Snapdragon 8 Gen 3を搭載した機種のマルチスコアは7000前後であることからもGoogle Tensor G5が超える可能性があります。

単純に考えるとGoogle Tensor G4対比でピークパフォーマンスは6割近く改善する可能性があります。ベンチマークが高ければ快適に動作するというわけではありませんがフラッグシップモデルはベンチマークスコアだけでもイメージが変わってくる部分で現状Pixelは批判の嵐となっています。

ただ今後のGoogleのチューニング次第ですがベンチマークの見劣りは多少マシになる可能性があります。個人的にはベンチマークはどうでもよくGoogleがPixel 10シリーズでやりたいことに対して十分に快適に動作するパフォーマンスがあれば文句はなくあとは単純に電池持ちとの兼ね合いです。

少なくとも他社のベンチマークはインフレしすぎなのでどんどん参考にならない感じで、おそらくですがほとんどの人にとってベンチマークで100万点もあれば十分なのかなと思います。

今後の方向性。

そしてTSMCの3nmプロセスノードへの移行は電力効率の改善とスロットルダウンの潜在的な軽減による継続的なパフォーマンスの向上を優先している可能性が高いと指摘しています。

またレイトレーシングやGPUの仮想化をサポートするImagination Technologies製のGPUを搭載することはグラフィックス機能の向上に加えPixelのエコシステムにおける新機能の有効化に重点を置いていることを示しているとしておりTPUパフォーマンスが14%と僅かな向上に留まっていることからAIは重要でありつつも重要視している部分がグラフィックなど他の領域に移る可能性があることを示唆している可能性があると推測しています。

何よりTSMCに変更したことは効率を優先していることを明確に示しているとした上で電池持ちや発熱などユーザーの懸念に対処しつつPixelの全体的なマルチメディア体験を向上させる戦略を反映している可能性があると指摘していますが事前情報を参考にするとちょっと違うかなと思います。

Google Tensor G5の内部ドキュメントがリークした際にGoogle Tensor G6も合わせて判明しています。あくまでもリークした時の計画に過ぎませんが超大型コアを搭載しつつTensor G5の8コア構成ではなく7コア構成への変更とさらに効率性が優先されている可能性があります。

一方でGoogleが半導体事業を継続するにあたってGoogle Tensorのコストは$60が理想との話です。ただ噂通りであればGoogle Tensor G4の時点で$80と言われておりGoogle Tensor G5はTSMCへ移行することからも$100を超えるとも言われておりコストカットが急務との予測もあります。

そのためGoogle Tensor G6はダイ面積を小型化するためにGPUへ大きく見直しが入りGPUの仮想化やレイトレーシングには非対応と言われているのでゲームパフォーマンスを改善させるような戦略をとっていると判断することは難しくそもそもGoogle Tensor G5がハード的にレイトレーシングなどに対応したとしてもGoogleが有効化してくるかも不明です。

また本来であればGoogle Tensor G4で実現したかったGPU性能をGoogle Tensor G6でようやく実現できるとも言われておりGoogleの目標に対して2年近くの遅れが出ています。

このことを考えると何か新しいことをどんどんやるというよりは着実な底上げが優先の可能性があります。何よりGoogleはPixelが返品される理由として最も多い発熱のしやすさと電池持ちの悪さを改善させるためにGoogle Tensorの徹底的な効率化を求めてTSMCを選んだ可能性があります。

このことを考えるとPixelが当面安定するまでは今までからの方向性を維持すると思います。

まとめ。

単純に考えればGoogle Tensor G5の開発はすでに完了している可能性があり仮に8月に正式発表という流れであればそろそろ大量生産を開始してもおかしくない時期かなと思います。

少なくとも大量生産が本格的に始まれば実機画像含めて今後リークがさらに増えると思います。個人的に期待している部分としては現行モデル対比でバッテリー容量が増加していることです。

Pixel 9aが5100mAhのバッテリーを搭載したことを考えるとフラッグシップモデルなのでせめて5000mAh近くのバッテリーは搭載してほしいところでGoogle Tensor G5と合わせて安定性を底上げすべきであとは事前情報にあるPixel Senseの仕上がりが気になるところです。

海外サイトによるとそもそもGoogleはGoogle Assistantの次世代としてピクシーを開発していたと言われています。ただ完成度がかなり高かったことに加えGoogleとしてはGeminiにかなり力を入れていたとされています。

このことからもピクシーを分割してGeminiとPixel Senseに分かれたと言われています。GoogleがGoogle AIをどのように強化してくるか不明だからこそ色々と期待したくなります。

何よりPixel 5a以来のめちゃくちゃ電池持ちが良いと感じるPixelがそろそろ欲しいです。

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