国内において大手キャリアはすでにXperia 1Ⅶの予約を開始しており、auとSoftBankに関しては6月5日に発売予定。docomoに関しては価格や発売日を明らかにしておらず、そろそろ予約開始時点で発売日や価格を他のキャリアに明らかにするべきなのではないかなと思っています。
少なくとも価格が分からない製品を予約するユーザーは本当に物好きな人で、価格を明らかにしないだけでも機会ロスになっている可能性があります。今回は正式発表されたばかりのXperia 1Ⅶが絶対欲しいと思えるたった一つの理由についてざっくりとまとめたいと思います。
ニッチ向けに強化。
個人的には現行シリーズの「好きな人にとことん好きになってもらえるように」というコンセプトが大好きで、他社のようにトレンドを追従するのではなくニッチ向けとはいえSonyの拘りが反映されているのが何よりも好きでした。
ただXperia 1Ⅵでは大人の事情もあったのかもしれませんが、ディスプレイは平凡になった上で、カメラアプリはシンプルになったとはいえ従来のようなUIもなければバースト撮影も使いにくくなるなど「一般化」が進んだからこそ残念に感じてしまいました。
一方で一般化が進んだからこそスマホとしての使いやすさは大幅に改善しましたが、こうなってくるとXperiaである必要もなく面白さに欠けるという印象。なのでXperia 1Ⅶでさらに一般化が進むことがあれば面白さはさらに欠ける可能性があり心配でした。
ただ先日の発表をみる限りWALKMANのエッセンスを取り込むなどニッチ向けのニーズをより強化。イヤホンジャックを搭載している時点でレアなのにさらに強化するなどSonyらしさが全開です。
一部ユーザーからは4.4mmジャックでバランス接続がしたかったとの声もありましたが、Xperia 1Ⅶをみる限り今後有線イヤホンも今後強化されていくことに期待できるようになりました。
もちろん中途半端に感じる部分もありますが、全てをいきなりに完璧にすることはコストを考えれば無理だと思います。何より一般化を進めるのではなくニッチ向けに振り戻してくれたからこそ個人的には超物欲が刺激されます。
一般向けも意識している。
一方で大人の事情も絡んでいるかもしれませんが、カメラを見るとオタクより一般層を意識した進化を遂げている印象を受けます。Xperia 1Ⅶでは1/1.59インチのIMX906を超広角に採用しており前モデル対比で2.1倍と一気にセンサーが大型化しています。
単純にセンサーサイズだけで見ればトップクラスの大きさで、むしろ望遠の強化によって超広角が犠牲になりがちの中でXperia 1Ⅶは上手く差別化出来ている印象を受けます。
そしてYouTubeで頂いたコメントをみると「望遠」を強化して欲しかったとの声もあります。個人的には同意で超広角よりも望遠の方が圧倒的に使用頻度が高いです。
ただ一般層に聞くと望遠よりも超広角の方が圧倒的に使う頻度が高いとの話です。なのでカメラはオタクよりも一般層をある程度意識した可能性があり、広角と超広角の差が縮まったことからも画角を切り替えた際のギャップが減るのでの使い勝手も改善します。
一方で望遠に関してSonyがどのように考えているか不明ですが、センサーサイズが大型化するとなった時に今のデザインを継続するのは厳しくなるのかなと思います。
またデザインの変更が必要であればコストも増加するので、Sonyは一般層を意識しつつ値上げを出来るだけ回避するためにも超広角から進化させたのかもしれません。
何より個人的にXperia 1Ⅶはまた物欲がかなり刺激される進化を遂げたからこそ安心しつつ今後も応援していきたいところです。