いよいよ国内においてもGoogle Pixel 9aが発売されましたがやはり売れ行きはかなり気になるところです。ちなみに2024年第4四半期国内市場で最も売れたAndroidがPixel 8aであることが判明しています。
なのでPixel 9aに関しても国内ではなんだかんだそれなりに売れるのかなと思っています。今回Android AuthorityがPixel 9aをスキップしてGoogle Pixel 10aまで待つべきなのか指摘していたので簡単にまとめたいと思います。
Google Tensor G5の搭載。
現時点でPixel 10aに関する情報はほとんどないですが単純に考えれば来年の3月か4月に正式発表されると思います。なので従来通りであれば今年の10月頃にはほぼ確定的なデザインがリークする可能性があります。
その上でまずデザインに関して基本はフラッグシップモデルの無印をベースにする可能性が高いです。ただ先日リークしたPixel 10のレンダリング画像からもPixel 9対比でほとんど変更がないです。
さらにGoogleはPixel 9aのカメラフレームがないデザインにかなり拘りを持っているように見えます。このことを考えるとPixel 10aはPixel 9aからほとんどデザインの変更がないかなと思います。
廉価版なのでデザインの刷新にあまりコストをかけられないことを考えると仕方ないと思います。一方でデザインが大きく変わらないと仮定した場合やはり重要になってくるの内部の進化です。
まず海外サイトが指摘している部分としてPixel 10aはGoogle Tensor G5を搭載している可能性が高いことです。従来aシリーズ向けのGoogle Tensorは安いパッケージング技術を採用することでコストカットしていました。
ただGoogle Tensor G5からサプライヤーが変更になり需要過多になっているといわれているTSMCにそこまでの余裕がないのかもしれませんが従来と同じコストカットは出来ないとの話です。
なのでGoogleも新しいコストカット方法を模索しているとの話でGPU性能が一部差別化される可能性があるとの予測もあります。実際のところは現時点で分からないですが単純に考えるとSoCの品質は大幅に改善する可能性があります。
Google Tensor G4は歴代で最も最小のマイナーアップデートとも言われるくらい進化に乏しいです。Googleもそれを認めているのかPixel 9シリーズの発表イベントでほとんどアピールしていないです。
一方でGoogle Tensor G5ではSnapdragonやDimensityと同じくTSMCの3nmプロセスノードを採用していると予測されており、リークをみる限りアーキテクチャはSnapdragon 8 Gen 3やExynos2400と同じ感じで最新ではありません。
とはいってもGoogle Tensor G4から大幅に改善する可能性がありベンチマークで見ればGoogle Tensor G4はどんなによくても130万点前後ですがGoogle Tensor G5は200万点弱になるかもしれません。
現時点だとGPUのサプライヤーは分かっていますが実際にどの程度パフォーマンスが向上しているかは不明です。とりあえずGoogle Tensor G5のパフォーマンスはPixel 10シリーズで目処がつくと思います。
なので今年の夏になればある程度分かることでもあるので今Pixel 9aを焦って買う必要はないのかもしれません。
実際にPixel 9aを使っているとPixel 9やPixel 9 Proと操作性など実使用の部分はほぼ一緒です。そのためほとんどの人は十分に満足出来るパフォーマンスだと思いますがGoogle Tensor G5でよりパフォーマンスが底上げされ余裕が出来ると長く使いたいユーザーのニーズをしっかり満たすかもしれません。
それだけGoogle Tensor G5の存在は近年のPixelの中でも大きな転換期になる可能性があります。だからこそ海外サイトはGoogle Tensor G5を搭載したPixel 10aを待つべきと指摘しています。
通信関連の不具合。
そして次にPixel 9aのネックになってくる部分としては5GモデムにExynos5300を搭載していることです。ちなみにPixel 7シリーズから採用されている5Gモデムで今まで散々不具合報告があったものになります。
実際のところはExynos5300のハード品質にかなりの問題があるのかGoogleのチューニングに問題があるのか不明ですが少なくともPixel 9はExynos5400を搭載してだいぶ安定した印象です。
ただPixel 9シリーズでも不具合報告を見るのでソフトにも多少なりとも問題がある可能性もあります。ちなみにGalaxyもExynos搭載モデルであれば5GモデムもExynosを搭載しておりグローバル版のGalaxyから通信関連の不具合報告はあまり聞かないからPixelのソフトの問題だとの声もあります。
ただExynosを搭載したモデルは基本国内で発売されていないことに加えここ近年でみればSamsungにとって優先市場である韓国やアメリカではEynos搭載モデルを発売していないのが現状です。
つまりSnapdragonよりExynosの方が下と見ている可能性があり5Gモデムに関しても同様の評価かもしれません。
一方でGoogle Tensor G5ではMediaTekのT900を統合するといわれていますが現時点で未発表です。そのため実力が不明になりますがDimensity搭載機種であまり通信関連の不具合報告はあまり聞かないです。
実際のところは不明ですがSamsung製よりMediaTek製の方が品質は安定している可能性があります。
一部情報によるとGoogleはSamsung/Qualcomm/MediaTekの5Gモデムを全てテストした上でMediaTek製を選んだと言われていますが現時点でなぜMediaTekを選んだのかまでは不明です。
ただコストや品質とのバランスをみてMediaTek製を選んだ可能性が高いのかなと思っています。もちろんMediaTek製に切り替えれば通信関連の不具合から完全におさらばになるわけではないです。
ただ5Gモデムが不安定だと単純に電波の掴みが悪いので通信関連の不具合に繋がる可能性があります。また掴みが悪ければ電波を探すので消費電力も増え結果電池持ちや発熱に悪影響を及ぼすとの話です。
特にPixel 7 ProはPixel 6シリーズの失敗をうけてGoogleは電波感度をかなり強化したことから消費電力が多く発熱しやすく電池持ちもかなり悪かったと言われているくらいデリケートな部分です。
不具合に関しては個体差がある上に通信環境はユーザーごとの住環境によっても変わってきます。そのため圏外病みたいな致命的な症状がない限りはユーザーによって評価が変わるので難しいところです。
Google Tensor G5でMediaTek製の5Gモデムを統合するからといって安心することは出来ないです。ただSamsung製よりは安定する可能性があり刷新される時点で品質が良くなることに期待出来ます。
だからこそPixel 10aの登場まで待つべきだと海外サイトが指摘している感じになります。
RAMの強化。
そして3つ目としてこれは海外サイトの期待の側面がかなり強いように感じますがRAMの強化です。ターゲット層となっているライトユーザーであればRAMが8GBもあれば十分なのかなと思います。
またGalaxy SシリーズでもRAN12GBに底上げされたのは割と最近でフラッグシップモデルでさえ長らくRAM8GBであったことを考えると日常的な部分でみれば必要十分と判断することが出来ます。
一方でGoogleはAIにかなり力を入れていることからも今後追加される機能次第では不足する可能性があります。GoogleはGeminiの開発を進めており初めて統合されたPixel 8シリーズに関しては仕方ないです。
ただPixel 9 ProシリーズでみるとAI CoreをRAMに常駐させており起動速度と処理速度を担保しています。一方でAI Coreを常駐させていることからもRAM3GBロックされており実質RAM12GBと変わらずです。
そしてPixel 9aでみるとRAMが不足していることからもAI Coreを常駐させることは出来ないです。そのため必要に応じてRAMにリロードする形となっておりそもそも最も小さいGemini Nano XXSを統合しているのに対してPixel 9シリーズはもうちょい大きいGemini Nano XSを統合しているとの話です。
今後求められるAI機能が強化されればGemini Nanoの容量も大きくなる可能性があるので本体に必要なRAMも増加することになり結果Pixel 10aではRAMが強化されてもおかしくないのかもしれません。
ちなみにだいぶ前のリーク情報だとGoogle Tensor G5ではSamsung製のRAM16GBが統合との話です。流石にPixel 10aで一気にRAM16GBまで強化されるとは考えにくいですが底上げされる可能性もあります。
またRAM12GBも必要ないとおもったとしても余裕があるのとギリギリでは動作性が違います。他社はオンライン処理がそれなりに多い中でGoogleはセキュリティを担保するためかオフライン処理に力をいれていることからも余計に他社の機種よりもRAMの容量は重要になると思います。
その中でPixel 10aで強化される可能性があることからも待つ価値があると指摘しています。
値上げされない可能性。
最後に直近の情報からもGoogleはPixel 12aまで値上げを検討していないと言われています。単純に考えるとGoogle Tensor G5でSamsung製からTSMC製に切り替わることでコストが爆増する可能性があります。
ただGoogleは他の部分でコストカットできるのかと価格の据え置きを計画しているのがすごいです。つまりGoogle Tensor G5の搭載などで全体的なパフォーマンスが底上げされつつも価格が一緒なら必然的にコスパが改善する可能性がありますが国内における価格はどうなるのか不明です。
Pixel 9aは税込で1ドル=150円でPixel 8aの時が1ドル=140円くらいだったので現地価格は一緒でも円安の影響を受けて値上げになりましたが今後円高が進めば安くなる可能性があります。
Googleがどの時点で価格を決定しているのか不明ですがまだまだ時間があるので国内価格は推測しにくいのが現状です。
またアメリカと中国が貿易戦争みたいな状態で相互関税で100%超えとか悲惨な状態になっています。ただ相互関税は単純に考えるとアメリカが輸入したものにかけられるものなので他の市場は直接影響を受けにくい感じで例えばPixel 9aはベトナムで製造されておりPixel 9は中国で製造されています。
後継機種でも生産地を移動させないならPixel 10aは関税が10%くらいだけどPixel 10は100%を超えることになります。結局間接的にどのような影響が出てくるのか現時点で不明で今後の状況次第で計画が変わる可能性もあります。
ただトランプ政権は4年で終わることからもAppleなどは出来るだけ値上げをせず耐えるとの話もあります。Googleに関してもシェアを拡大するために値上げを避けてくる可能性があるのかなと思います。
またアメリカ向けのモデルが相互関税の影響でコストが増加した分を他の市場でも値上げしてコストをならす可能性がありますが価格がアドバンテージのPixelにはかなりのデメリットになるかなと思います。
そうなるとGoogleは端末の利益率を削って値上げを出来るだけ回避してくると考えた方がいいかもしれません。何より本体価格がそこまで高くならないのであれば待つ価値は十分にあるのかなと思います。
まとめ。
今回はPixel 9aをスキップしてPixel 10aを待つべきなのかざっくりとまとめてみました。やはり廉価版に求められるのは安定性でPixel 10aでは化ける可能性が十分にあると思います。
とはいえPixel 9aを実際に使っていてそこまで不安定に感じないからこそ難しいと思います。何よりPixel 10シリーズでGoogle Tensor G5の実力を早く試してみたいと思うところです。