少なくともAndroidメーカーの最上位モデルの中で最も売れているのはSamsungとの話です、ちなみに直近でみればGalaxy S24 Ultraは2000万台弱売れている中で中華系のUltraの販売台数を合計にしても及ばないといわれています。
なので一般向けのUltraモデルの中でGaalxyは売り上げで見れば圧倒的な王者という感じです。今回は王者Galaxy S25 Ultraとvivo X200 Ultraの比較レビューを主観的にまとめたいと思います。
デザインを比較。
最初にどうせ高いお金を出すなら何か際立った特徴を持った機種が欲しいと思う人がvivo X200 Ultraを選ぶべきで国内で販売されていない以上使いやすさなど求めるべきじゃないです。
その上でデザイン確認していきたいと思いますが自分の手のの大きさだとGalaxy S25 Ultraはちょっと片手操作する際には厳しい感じでサイドフレームがフラットになったからこそ持ちにくい印象を受けます。
むしろ本体がどんなに薄いとしても横幅があるとそれだけでも多くの人は持ちにくいと感じます。個人的にはS-penの内蔵をやめて横幅をスリム化した方が多くの人にとってプラスになるのかなと思います。
サイドフレームに関してGalaxy S25 Ultraはチタンを採用して耐久性を改善したみたいですがアルミフレームと比較してどの程度改善しているのか明らかにしていないのでメリットを感じないです。
正直Appleがチタンを採用したからGalaxyもパクったと言われても仕方ないのかなと思います。
バックパネルに関してGalaxy S25 Ultraはシンプルにフラット形状で分かりやすいです。一方でvivo X200 Ultraは2.5Dというべきか四隅にかけて僅かに湾曲したデザインを採用しています。
そして両機種ともマット仕上げは共通ですが手持ちのvivo X200 Ultraのシルバーは縦にスリットが入ったようなデザインを採用しているの独特で逆に好みが分かれるのかなと思います。
個人的にvivo X200 Ultraの方がデザインに面白みを感じますがGalaxy S25 Ultraと比較するとそこまで高級感を感じずシンプルさを優先するならvivo X200 Ultraは赤を選ぶのがいいのかなと思います。
そしてデザインで大きく印象が異なる部分としてはカメラでvivo X200 Ultraはクラシックなクッキースタイルを採用しておりまさに一眼にレンズを装着したデザインをイメージしています。
一方でGalaxy S25 Ultraは2列になっているとはいえ垂直型のデザインと非常にシンプルです。
またカメラバンプは比較にならないほど違いがありますがカメラデザインの違いからもGalaxy S25 Ultraはテーブルに置いた時に左右にガタガタしますがvivo X200 Ultraは全くガタガタしないです。
ざっくり言えばvivo X200 Ultraはカメラ特化型機種だからこそカメラをイメージしたデザインを採用しています。逆にGalaxy S25 Ultraはカメラ特化型ではないのでスマホらしくシンプルなデザインという印象を受けます。
ディスプレイを比較。
次にディスプレイを確認していきたいと思いますがGalaxy S25 Ultraはフラットディスプレイを採用しています。一方でvivo X200 Ultraはマイクロクワッドカーブディスプレイを搭載しているので印象が違います。
単純にマイクロクワッドカーブディスプレイを搭載している機種は間接的にベゼルが太いとメーカー自身が認めているようなものでアクセサリーとの相性も出るので個人的に好きではないです。
一方で実際に比較して想定外だったのがvivo X200 Ultraの方がディスプレイが大きく見えることです。
ディスプレイ輝度を比較。
そして合わせて確認したいのがディスプレイ輝度で海外サイトを参考にするとGalaxy S25 Ultraは自動調節で1417nitsと直近のフラッグシップモデルの中では特段優秀とは言えないスコアです。
一方で執筆時点でvivo X200 Ultraのスコアが公開されておらずスペックが非常に似ているvivo X200 Proを参考にすると1800nitsという感じなのでスコアで地味に差がある感じです。
実際に屋内で比較してみると表示するコンテンツ次第だと思いますがvivo X200 Ultraの方が僅かに明るい印象を受ける一方で屋外で比較した感じだとGalaxy S25 Ultraの方が僅かに明るい印象を受けます。
正直ほとんど変わらないですが自分は屋内で使うことがメインなのでvivo X200 Ultraの方が恩恵を受けやすいです。
耐久性を過信するべきじゃない。
一方でGalaxy S25 UltraはGorilla Glass Armor 2を採用しており反射率を大幅にカットしています。さらにSamsung純正のフィルムではあれば恩恵を受けられるみたいでユーザーの使い方次第ですが特に高照度の環境だとディスプレイが反射しないということはスペック以上に見やすいと感じるかもしれません。
一方で耐久性の部分に関してGalaxy S25 Ultraは2mを超える高さからコンクリートに落としても耐えたとアピールしていますが落下テストをみると1m70cmくらいの高さで壊れたとの結果もあります。
そしてvivo X200 Ultraに関してはArmor Glassを採用していますが耐久性はよく分からずです。少なくともメーカーがコストをかけて開発している以上耐久性は改善していますが鵜呑みは危険です。
コンテンツの表示を比較。
そしてYouTubeを再生してみるとデフォルトの状態だとvivo X200 Ultraの方が赤みが強いです。そのため自分の目だとvivo X200 Ultraの方が全体的に優しく感じることが多いかなと思います。
Samsungがなぜ消極的なのか不明ですがDolby Visionや10bitに非対応と地味に劣る部分が多いです。またPWM調光にも大きさがあると言われておりことからもユーザーによっては目への負担も違います。
vivo X200 Ultraと比較すると特に動画の視聴はもちろん実際に撮った写真を動画を本体で再生する時に差がでてくる感じでやはりどこまでカメラを重視してくるかで変わってくると思います。
基礎スペックを比較。
そして基礎スペックを確認していきたいと思いますがvivo X200 Ultraはサポート期間が不明です。ただおそらくGalaxy S25 Ultraの最大7年を超えている可能性はかなり低いかなと思います。
またソフトに関してはどの程度まで求めるかはユーザ次第ですがOneUI7.0の方が圧倒的です。そもそもvivo X200 Ultraが大陸版しかないので自分のように中国に住んでいるわけでもなく中国語が話せない人にとっては快適と言えるはずもなくAIに関しても中国語のみとかがざらです。
そのため使いやさという部分では国内で正規販売されているGalaxy S25 Ultraが圧倒的で正直スマホとしての使いやすさを求めるのであれば大陸版しかない機種を選ぶべきじゃないです。
容量構成を比較。
そして容量構成に関してvivo X200 UltraはベースモデルのみRAM12GBですが手持ちは16GBです。ストレージオプション自体は一緒ですがvivo X200 UltraはUFS4.1なので処理速度は速いです。
またvivo X200 Ultraは空いているストレージを利用した仮想RAMにも対応しているのがポイントだと思います。
発熱とパフォーマンスの持続性を比較。
次に発熱の程度を調べるためにベンチマークを3回連続で回して負荷をかけてみました。トップスコアで大きな差があることよりも個人的に気になる部分としては内部温度の差です。
開封初日に計測しているためvivo X200 Ultraの方が不利ですが内部温度がちょっと高くなりすぎの印象を受けます。
ちなみに計測終了ごとに外部温度を計測してみたところGalaxy S25 Ultraは36.8/42.3/43.2度でvivo X200 Ultraは39.1/46.0/42.0度でvivo X200 Ultraは不快に感じる熱さになります。
そしてパフォーマンスの持続性を調べるために3D Mark Wild Life Stress Testをしてみました。
意外にもトップスコアはGalaxy S25 Ultraの方が高いですがほとんど誤差の範囲かなと思います。またスコアでみるとGalaxy S25 Ultraはなだらかにパフォーマンスが下がっているのに対してvivo X200 Ultraは隙あればパフォーマンスを改善させようとしているのがはっきり分かります。
そのためかテスト終了後の外部温度でGalaxy S25 Ultraは41.7度でvivo X200 Ultraは42.7度です。Galaxy S25 Ultraの方が発熱とのバランスをより意識したチューニングを採用している印象です。
バッテリー関連を比較。
そしてバッテリー関連を確認するとバッテリー容量には大きな差がありますがバッテリーテストの結果を参考にするとGalaxy S25 Ultraは15時間弱なのでトップクラスではないとはいえ悪くないです。
一方でvivo X200 Proが15時間でvivo X100 Ultraは13時間なのでvivo X200 Ultraはおそらくですが14時間前後のスコアでGalaxy S25 Ultraを超える可能性は低いと思います。
スペックに差はあれど今年はSnapdragon搭載機種がDimensity搭載機種に勝ることはほぼない感じです。
また充電速度に関してGalaxy S25 Ultraは充電開始30分で72%でフル充電に要した時間は59分です。一方でスペックが全く一緒のvivo X200 Proは充電開始30分で68%でフル充電に要した時間は49分です。
おそらくvivo X200 Ultraも同程度に収まる可能性がありGalaxy S25 Ultraよりは速いと思います。またワイヤレス充電に関しては充電速度は比較にならないですがvivo X200 Ultraは充電環境を整えるのが大変でGalaxy S25 Ultraに関してはQi2.1に対応しているのは地味に嬉しいところです。
とりあえずマグネット対応のケースを用意することでQi2 Ready対応機種扱いになります。
その他を比較。
そして生体認証に関してインカメラを利用した2D顔認証に超音波式画面内指紋センサーを共通採用しています。指紋認証に関してはサプライヤーが異なりますが実際に試してもほとんど差を感じない印象です。
ただGalaxy S25 Ultraは歴代Galaxyと比較するとちょっとだけ感度が悪くなった印象を受けます。そして音量を70%に設定した上でスピーカーテストをしてみました。
正直比較にならない感じでGalaxy S25 Ultraの方が圧倒的に音質が優れている印象を受けます。
カメラを比較。
最後にカメラですがvivo X200 Ultraはカメラ専用の物理ボタンを搭載しているのは嬉しいです。搭載位置が本体横持ちを想定しているからこそ押しやすいですが加減を間違えると手ブレになります。
そしてハードに大きな差があり超広角に関しては今期でみれば両機種とも強化した珍しい機種です。一方で望遠に関しては小型センサーを2つ搭載するより大型センサーを一つ搭載した方が強いです。
とりあえず写真のサンプルを撮影してきたのでご確認下さい。
超広角で撮影。
今回のサンプルはGalaxy S25 Ultra/vivo X200 Ultraの順番になっているので予めご了承下さい。
Galaxy S25 Ultraも超広角が刷新され強化されたとはいえvivo X200 Ultraはちょっと及ばないという印象を受けます。
広角で撮影。
画角が異なるとはいえvivo X200 Ultraの方が明るく補正されていることを確認することが出来ます。
Galaxy S25 Ultraの方がちょっと被写体に寄りにくい印象を受けます。
彩度に関してはGalaxy S25 Ultraの方がやはり高めの印象を受けます。
ポートレートで撮影。
まずGalaxy S25 Ultraは1倍でvivo X200 Ultraも1倍(24mm換算で1.5倍)で撮影しています。フォーカスがずれたのかvivo X200 Ultraは派手に失敗しています。
倍率が違うことも影響している可能性がありますがボケ感が全然違います。
次にGalaxy S25 Ultraは2倍でvivo X200 Ultraは1.5倍(24mm換算で2.1倍)で撮影しています。
フォーカス精度はvivo X200 Ultraの方が安定している印象を受けます。
次にGalaxy S25 Ultraは3倍でvivo X200 Ultraは2.5倍(24mm換算で3.7倍)で撮影しました。
3倍になるとレーザーオートフォーカスの恩恵が大きいのかGalaxy S25 Ultraは被写体に寄りやすいです。
次にGalaxy S25 Ultraは5倍でvivo X200 Ultraは4倍(24mm換算で5.9倍)で撮影しています。
被写体との距離がある場合背景処理に違いが出る印象を受けます。
望遠で撮影。
最初にGalaxy S25 Ultraは2倍でvivo X200 Ultraは1倍(24mm換算で1.5倍)で撮影しています。
そしてGalaxy S25 Ultraは5倍でvivo X200 Ultraも光学となる2.5倍(24mm換算で3.7倍)で撮影しています。
そしてGalaxy S25 Ultraは10倍でvivo X200 Ultraは6.7倍(24mm換算で10倍)で撮影しています。この画角になるとvivo X200 Ultraはかなり暗く補正されているのが気になります。
次にGalaxy S25 Ultraは20倍でvivo X200 Ultraは13.4倍(24mm換算で20倍)で撮影しています。
そしてGalaxy S25 Ultraは50倍でvivo X200 Ultraは33.1倍(24mm換算で50倍)で撮影しています。この倍率になるとGalaxy S25 Ultraはノイズが圧倒的に多い印象を受けます。
少なくとも50倍以上の倍率になるとGalaxy S25 Ultraは勝負にならない印象を受けます。
マクロで撮影。
マクロに関してGalax S25 Ultraは超広角を利用しているのに対してvivo X200 Ultraは望遠を利用したテレマクロです。
ちょっとvivo X200 Ultraはフォーカスがずれちゃっています。
また通常モードにおいてGalaxy S25 Ultraは5倍でvivo X200 Ultraは2.5倍(24mm換算で3.7倍)で撮影してみました。
Galaxy S25 Ultraは被写体によれますが寄れる分ノイズも目立つ印象を受けます。
超広角(低照度)で撮影。
次に低照度の環境で手持ちかつナイトモードでサンプルを撮影してきました。
Galaxyより白飛びが抑制されていることに加えノイズが少ないことも確認できます。
広角(低照度)で撮影。
噴水部分の表現が違うのが面白いところです。
センサーサイズはそこまで変わらないですがvivo X200 Ultraの方が黒潰れが抑制できている印象を受けます。
白飛びにしろゴーストにしろvivo X200 Ultraの方が抑制できている印象を受けます。
望遠(低照度)で撮影。
次にGalaxy S25 Ultraは5倍でvivo X200 Ultraは2.5倍(24mm換算で3.7倍)で撮影してみました。
倍率が違う影響もあると思いますがvGalaxy S25 Ultraはもやっとした感じです。
まずGalaxy S25 Ultraは2倍でvivo X200 Ultraは1.4倍(24mm換算で2.1倍)で撮影しました。
そしてGalaxy S25 Ultraは3倍でvivo X200 Ultraは2.5倍(24mm換算で3.7倍)で撮影してみました。
最後にGalaxy S25 Ultraは5倍でvivo X200 Ultraは4倍(24mm換算で5.9倍)で撮影してみました。望遠は一貫してvivo X200 Ultraの方が安定している印象を受けます。
まとめ。
今回はGalaxy S25 Ultraとvivo X200 Ultraの比較をしてみましたがカメラに絶対的な差がある印象を受けます。やはりカメラにどこまで拘るかで評価が分かれるところでSamsungには頑張ってほしいところです。
ちなみに中国においてGalaxy S25 Ultraは9699元でvivo X200 Ultraは6499元からです。つまりGalaxy S25 Ultraは税抜19万円からに対してvivo X200 Ultraは約12万8000円からです。
仮に使いやすさを重視したとしてもこの価格差6万円をどれだけのユーザーが許容できるのかという感じです。一方で国内で見ればこの価格差があったとしてもGalaxy S25 Ultraを選べば間違いない感じです。