以前は国内市場においてトップ5以内はほぼ当たり前でしたが今やトップ5以外が当たり前の状態で「その他」扱いになっています。海外の調査会社によると国内でPixelが売れれば売れるほどXperiaの売上が厳しくなると言われている一方でPixelの売上が鈍化すればXperiaが売れるようなるわけでもありません。
今回はXperiaが国内市場を優先ししているからこそ逆に足枷になっている可能性があると思うので主観的にまとめたいと思います。
細部に拘るモノづくり。
あくまでも主観ですがXperiaは日本メーカーらしいモノづくりだなと思っています。例えばXperia 1Ⅵでみるとサイドフレームにスリットが入っています。これは本体を横持ちで撮影する際にグリップ力を確保する一方で持ち方をかえずに向きを変えて撮影する際に指の捩れは発生しないようにするために配慮したと言われています。
またXperia 1Ⅴから背面に独自コーティングを採用しています。他社は目につくデザインを採用しがちですが、Sonyの場合はカメラ撮影する際に光が筐体で乱反射することを防ぐために明るいカラバリを採用しない上に独自コーティングの採用で極力抑制しています。
理由を知っている人からすれば「拘り」と分かりますが、多くの人は知らないのでSonyがXperiaに込めた想いが伝わっていません。またあるユーザーの指摘によると実際にどうかは不明ですがSonyはαシリーズと同様に「光学品質」を求めているとの話です。
そのためカメラソフトでの加工は最低限した上でカメラ本来の良さを楽しんでほしい可能性があるとしており、地味だけど細部に拘る日本メーカーらしいモノづくりだなという印象を受けます。
単純に分かりにくい。
細部に拘っているのは非常にいいことだと思いますが、一方でデメリットとしては多くのユーザーにとって分かりにくいです。スペックは良し悪しを判断する上で重要ですが近年のXperiaの良さはスペックで判断出来ないことが多いです。
また細部に拘っているからこそか基礎スペックでバリバリ勝負しているわけでもない。結果スペックが微妙で割高と評価されることが多い印象を受けます。もちろんスペックをゴリゴリ強化すれば魅力的に見える機種になっても良い機種とは限りません。
これは中華メーカーが分かりやすくスペックがめっちゃ良さそうで買ったのに実際に使ってみたら微妙だったということは地味にあります。なので現状だとXperiaに求められることは「分かりやすさ」なのかなと思います。
また今まではアップデートサポート期間がかなり短かったですが、日本メーカーだからこそサポートで求められるレベルがかなり高いのかもしれません。少なくともxiaomiによると日本市場は世界で見てもかなり求められるレベルが高いとしており、サポートを充実させるためにもコストがかなりかかっているのかもしれません。
またキャリアの販売方法とのバランスをみてサポート期間の拡張に消極的なのかもしれません。おそらくグローバル市場であれば分かりやすいスペックと価格で勝負した方が売れやすいんだと思います。
一方で国内だとSonyというブランドがあるからこそ逆に足枷になってより慎重になった結果分かりにくくなってしまったのかもしれません。