先日よりアメリカのトランプ大統領は「相互関税」を開始することを明らかにしています。一部カテゴリーの製品は対象外になっているとはいえグローバル全体に大きな影響を与える可能性があります。
また中国はアメリカの相互関税に対して新たな関税を設定するなど今後経済はしばらく不安定になる可能性があります。今回韓国のメディアサイトが相互関税とiPhoneの値上げに言及しているので簡単にまとめたいと思います。
20%近くの値上げの可能性。
先日よりトランプ大統領は「相互関税」を開始することを明らかに。例えばiPhoneは中国で製造されており、AirPodsやiPadはベトナムで製造されるなど、製品によって製造地域が異なるとはいえ相互関税の影響で高い関税が新たに設定されました。
そのためざっくり平均でみるとApple製品は相互関税の影響で40%近く追加コストがかかると言われています。一方で3月下旬に公開されたレポートだと相互関税の影響でAppleは9%の値上げを行う可能性があり、状況次第では追加で5%の値上げを行う可能性があるとの予測がありました。
またAppleは関税対策としてサプライヤーに対して追加交渉を進めることに言及。とはいえサプライヤーの一部工場を買収したりライン転換することはあまりにも時間がかかることからも現実的ではなくコストを削減してもらうことが中心の交渉になる可能性があるとしています。
そして今回の情報によると関税の影響でiPhoneの価格はすぐにさらに9%の値上げが行われる可能性があるとしています。つまり以前からの予測の数値を加算すると23%近くの値上げが行われる可能性があります。
少なくとも今回の情報通りだと関税で増したコストをAppleが負担するのではなくユーザーに負担させるのかもしれません。とはいえ平均的にみれば40%近く関税がますとの話なので半々でユーザーとAppleで負担するくらいのイメージがあるのかもしれません。
他の国にどの程度の影響があるか不明。
長期的に見えれば別の話かもしれませんが、素人目線だと今回の相互関税で影響を受けるのは「アメリカ国民」だと思います。アメリカのメーカーであるGoogleやAppleもアメリカで製造していないこともあり相互関税の影響を受けると思います。
一方で中国で製造されたiPhoneを日本に輸入させる場合別途中国が関税を設定しない限り相互関税の影響を受けないようにも見えます。結局のところAppleが相互関税により増えたコストの影響をアメリカ国内のみで出来るだけ収まるようにするのか。
それとも販売地域全体でコストをならすのかで状況が変わってくるのかなと思います。ドル安が少しずつ進んでいる中でAppleは二重苦になってくる可能性があり、コスト削減のために進化をより鈍化させる可能性は考えられます。
ただ現状だとアメリカ以外の地域ですぐに値上げになるのかな?とは思っちゃいます。