先日にSamsungは新製品イベントを開催して事前情報通りGalaxy S25シリーズを正式発表しました。リークの段階から分かっていたことでもありますがハードの進化が乏しくつまらないと言われても仕方ないのかもしれません。
ただ実際に使ってみると使い勝手はよく安定性は優秀とSamsungらしい完成度の高さです。今回9To5GoogleがSamsungのマーケティングについて言及していたのでまとめたいと思います。
下半期もあまり進化を感じられないかも。
今回海外サイトが指摘していることをざっくりまとめるとここ数年のGalaxyは変わり映えしないと指摘しています。もちろん細部で見れば進化していますがデザインラインナップが大きく変わることはなくレビューする上でも分かりやすさがないことからも細かく分かりにくくなることが悩みの種だとしています。
良く言えば完成しているのかもしれませんがデザインに関してほとんど変更がないように見えます。またGalaxy S21シリーズの頃はカメラフレームがありましたがそれ以降はカメラフレームもないです。
そのため多くの一般ユーザーからすれば世代を識別することは難しくカラバリの違いくらいです。少なくとも質感は高いとはいえ新製品としての新鮮味はなくユーザーの興味関心をひくのが難しいのかもしれません。
そして海外サイトによると変わり映えがしない傾向は今年の後半も継続する可能性があるとの話です。
今年の7月頃に正式発表される可能性があるGalaxy Z Flip 7ですがカメラ構成は現行モデルと一緒のままでGalaxy Sシリーズでは刷新されているインカメラですら古いままとの話です。
現時点だとデザインに関する具体的な情報はないですがディスプレイサイズは6.9インチと予測されています。そのため筐体サイズが僅かに大型化しているもしくはベゼルのスリム化で実現している可能性があります。
何よりデザイン全体はあまり変わらないとイメージしておいた方がよくGalaxy S25などと同じく搭載SoCやRAMの強化はあってもカメラやバッテリーなどはほとんど変更されない可能性があります。
ただGalaxy S25シリーズと同様にGalaxy Z Flip 7はProVisual Engingeを搭載と予測しています。そのためカメラセンサーは変わらずともカメラソフトと画像処理の向上で画質の改善に期待できるのかもしれません。
ただGalaxy Z Flip 7はコストカットのためなのかExynos2500を初めて搭載する可能性があります。なのでGalaxy S25シリーズのようにSnapdragon 8 Eliteを搭載しないと予測されています。
そのため画像処理に関してはSoCが違うためGalaxy Z Flip 7の方が劣る可能性があります。Galaxy Z Flip 6の時点でアメリカでみると$100の値上げとなっていますが直近の情報だとGalaxy Z Flip 7もコストカットが優先という印象でハードの進化を最小限にしている印象を受けます。
一部情報によると第6世代のGalaxy Zシリーズの売上が芳しくないことからも第7世代の生産台数は500万台程度になるとの予測で特にGalaxy Z Flip 6が苦戦している状況です。
その中でGalaxy Z Flip 7も変わり映えしないのであれば売上が伸びる可能性は低いと思います。さらにSamsungはGalaxy AIを強化していますが全ての機能を無料で使えるのは2025年までです。
現時点で詳細は分かっていませんが今後一部機能は有料化する可能性もありGalaxy AIをあまり主軸にしすぎると無課金勢がさらにAIに興味を持たなくなり興味関心が薄れる可能性もあります。
値上げは売上に大きな影響を及ぼすことからもメーカーとしては判断が難しいかなと思います。ただ変わり映えしない製品を毎年のように出してもユーザーは結局興味が薄れる可能性があります。
今後登場する新製品。
一方で先日の新製品発表会においてサプライズだったのがGalaxy S25 Edgeのチラ見せがあったことです。少なくとも公開された実機をみる限りフラットディスプレイを採用しているように見えるため名称にEdgeを採用したのか謎で命名規則に関して海外サイトでも評価が分かれている印象です。
イベント会場において実機に触れることは出来なかったとの話でスペックの詳細は現時点で不明です。ただSamsungによると本体の厚みは6mm程度で4月頃に発売予定であることは判明しています。
何よりGalaxy S25 Edgeはリークと異なる部分が多く名称が違ったことに加えカメラ構成も違います。事前情報ではトリプルレンズカメラ構成ではALoPを採用した機種になると予測されていました。
ただ実機をみる限りデュアルレンズ構成で単純に考えれば広角と超広角の組み合わせだと思います。あくまでも写真でしか確認していないので実機で見ると印象が違うのかもしれませんが最大の特徴である本体の薄さよりもスペックのバランスの悪さの方が気になってしまう感じです。
ちなみに実機をみる限りミリ波に対応している可能性があり一部情報によると新しい内部基盤を採用しているみたいですが中華メーカーのようにシリコンカーボンバッテリーは非搭載との話です。
リーカーによると3300mAhから4000mAh前後と言われておりGalaxy S25より少ない可能性があります。一部情報によるとSamsungもシリコンカーボンバッテリーに類似したバッテリーを開発中と予測されていますが実際に搭載機種が登場するのは早くても2026年からになるとされています。
そのためGalaxy S25 Edgeは薄型化に伴いスペックが犠牲になり生産台数も多くて300万台程度と言われています。つまりGalaxy S25ほど生産されない可能性があるので本体価格もそこまで安くない可能性があります。
また販路も現時点で分かっておらずリーカーによればアメリカの大手キャリアは扱わないと指摘しています。そのため一部市場で直販版のみが販売される流れになりそうで試験的な意味合いがかなり強いかもしれません。
ちなみに事前情報通りであればGalaxy S25 Edgeで集めたデータはGalaxy S26に反映される可能性があると予測されています。何よりGalaxy S25 Edgeを出してくれるのは嬉しいですがかなり消極的な印象を受けます。
三つ折りタイプの存在を示唆。
そしてSamsungは新製品発表会の時に今後登場する新製品のラインナップに軽く言及しています。その中で直接言及はなかったですが噂通り同社初の三つ折りタイプの存在が確認されました。
直近の情報をみる限り本体を開いた時のディスプレイサイズは10インチ前後になるとの話です。さらにディスプレイの耐久性を担保するために全て内折のヒンジ構造を採用しているとの予測です。
またデザインはまもなく確定すると言われており今年の第二四半期には生産が開始するとの話です。
そして第3四半期に正式発表との話で生産台数は20万台程度とかなり限定的になる可能性があります。ちなみにGalaxy Z Fold Special Editionが50万台程度と言われていたので超限定的です。
ただ本体価格が非常に高価になることを考えると当たり前という感じで現時点で販売地域は不明です。個人的には国内でも100台限定かつ50万円とかでもいいから販売してほしいかなと思っています。
何より発表会においていつもと違うパターンの新製品が示唆されているのがすごくいいことです。
Galaxy Z Fold 7の進化。
何より例年通りであれば下半期の中心になってくるのは折畳式機種であるGalaxy Zシリーズです。先ほどの話からもGalaxy Z Flip 7にはあまり期待出来ない状況ですがGalaxy Z Fold 7はちょっと大きな動きがある可能性があり一つ目としてはデジタイザーがカットされている可能性があります。
現行モデルはもちろん搭載していますがGalaxy Z Fold Special Editionは非対応です。そのため従来と同じ仕様のままではデジタイザーがなくなることでS-Penは非対応の可能性があります。
ただ次期S-PenはApple pencilのようにバッテリーを搭載して根本から作り直すとの話もあります。
実際にどうなるのか不明ですがGalaxy Z Fold 7では薄型化を優先するためにカットとの話です。何よりGalaxy S25 Ultraを見てもS-Penに対しての強い拘りがなくなってきたという印象でGalaxy Z Fold 7ではより蔑ろな扱いになっても個人的にはおかしくないのかなと思います。
そして2つ目として情報が錯綜していますがデザインでSamsungによると大きな変更はGalaxy Z Fold 8のタイミングになることを示唆したとの情報もあればディスプレイ関連の有名なリーカーによるとGalaxy Z Fold Special Editionと同程度の大きさとの話もあります。
昨年と同様の流れであれば2月から3月頃にほぼ確定的なデザインがリークする可能性があります。
なのであとちょっと待てばいいだけとも言えますが薄型化をかなり意識していることを考えるとGalaxy Z Fold Special Editionと同程度の大きさになるのは妥当かなと思います。
一方でGalaxy Z Fold Special Editionに感じるスペックのバランスの悪さを改善してほしいところです。例えばメインカメラセンサーは刷新されても超広角と望遠は据え置きでバッテリー容量も薄型化しているとはいえ筐体サイズが大きくなったことを考えると最適化されていないです。
むしろバッテリー容量が変わらずディスプレイサイズが大きくなったので電池持ちはかなり微妙です。コストとのバランスを考えると難しいですがGalaxy Z Fold Special Editionは高いけどスペックが中途半端という感じでGalaxy Z Fold 7でこのままだとちょっとやばいかもしれません。
保守的が正解かもしれないが面白みはない。
何よりGalaxy Z Foldシリーズなどコストをかけやすいモデルは割と積極的に進化を進めている印象を受けますがリスクを負いたくないのか台数限定にして様子見の側面が強いです。
一方でGalaxy Sシリーズなど価格も求められる機種はコストカットが露骨すぎというか価格を抑えることが最優先になりすぎて進化を感じにくいのもマイナスに感じてしまいます。
Galaxy S24シリーズから最大7年のアップデートサポートに対応しているためユーザーは今までに以上に長く使うことが可能になりますがユーザーからすれば買い替えどきが分かりにくいと思います。
キャリアのプログラムを利用しているユーザーはある意味期間が固定されることになりますが直販版を購入するユーザーからすれば進化を感じられないと機種変更サイクルは長くなります。
またユーザーの買い替えが鈍化すれば売上も現象するためSamsungはどんどん保守的になる可能性があります。海外サイトによるとGalaxyで出来ることの99%はPixelやOnePlusで満たすことが出来ると指摘しています。
そして多くのユーザーは残りの1%を求める割合が少ないことからPixelなどで事足りると指摘しています。少なくとも進化を感じられない状況の中でSamsungがシェアを維持できているのが逆にすごいと評価しており海外サイトからすればちょっとよく分からない状況になっているとも言えます。
おそらくAndroidの中ではAppleのようにブランド力をつけることができたから保守的でも通用するのかもしれませんがこのまま継続するとどんどんジリ貧になっていく可能性があります。
何より使いやすさとGalaxy AIが特徴の中でAIが有料化してユーザーがどのような反応になるのか気になるところです。
まとめ。
今回はSamsungがちょっと保守的になりすぎている印象を受けるのでまとめてみました。特に進化の余地がまだまだある折畳式機種市場ですでに失速しているのはだいぶ痛いと思います。
2026年にAppleは折畳式機種市場に参入すると予測されている中でAppleが本当に参入すればSamsungの天下は一気に崩壊する可能性があり売上がますます厳しくなるだけかもしれません。