何だかんだ絶対的に売れる。Pixel 9aは購入すべき機種なのか

先日にGoogleは一部市場でGoogle Pixel 9aを正式発表しており32カ国で発売予定です。ちなみにPixel 8aの時は23カ国であったことからも販売地域が徐々に拡大していることになります。

一方で販売予定地域でありながらも公式サイトで製品ページがないのは日本くらいです。今回はGoogle Pixel 9aを購入すべきなのか主観的にまとめたいと思います。

ソフトが充実している。

まず最初にPixel 9aはPixelのラインナップの中ではあくまでも廉価版扱いになります。なのでターゲット層は一般層かつライトユーザーがターゲットで少なくともゲームをしっかりやりたいとかカメラをしっかり使いたい人向けの機種ではないです。

その上でPixel 9aの魅力に感じる部分の一つ目としてはソフト関連が充実していることです。一般的にライトユーザーほどスマホへの投資を抑えつつ出来るだけ長く使いたいというニーズが高いです。

一方でフラッグシップを購入するようなオタクはライトユーザーと比較すれば短期間で買い換える傾向が強いです。その中でコストの問題もあると思うので仕方ないと思いますがフラッグシップのサポート期間はどんどん拡張されている中でミドルレンジモデルのサポート期間はそこまで伸びきれていないです。

ちなみにGoogleによるとQualcommと共同開発した結果Snapdragon 8 Eliteは最大8年のアップデートサポートに対応出来るSoCとなっていますがあとはメーカーが対応するかどうかです。

アップデートサポート期間の拡張はSoCのハード的な制約もあるので逆に独自SoCを採用しているAppleやGoogleは拡張しやすい傾向にありPixel 9aもミドルレンジとして最長の7年に対応しています。

なので少しでも長く使いたいというライトユーザーのニーズに応えることが出来る数少ない機種の一つだと思います。またミドルレンジはSoCの問題からもAI機能に対応しきれないことが多いですがPixel 9aはフラッグシップモデルと同じGoogle Tensor G4を搭載しているのでそれなりに対応しています。

RAMが8GBしかないことやカメラのハード的な制約からも上位モデルと比較すれば限定的です。

そのため上位モデルと比較すれば物足りない部分もありますが他社と比較すればアドバンテージがあります。

ピュアAndroidまではいかずともシンプルなUIを採用しており近年のPixel専用機能を確認する限り最適化を進めている印象でディスプレイのタッチ感度や消灯の時間までを自動で判断するなどカスタマイズ性でみれば乏しいですがターゲット層にはマッチしている印象です。

近年iPhone含めて深刻な脆弱性が見つかることが増えているからこそアップデートは重要です。新機能の部分では7年後にはほとんど期待出来ないですがセキュリティアップデートだけでも十分な価値があると思います。

少しでも長く安心して使いたいと思うユーザーにとってPixel 9aは魅力的な選択肢だと思います。

最適化を優先。

次に2つ目としてはパフォーマンスの高さよりも安定性を重視しているチューニングを採用している可能性が高いです。フラッグシップモデルの中で見ればGoogle Tensor G4のベンチマークは半分以下と遅れ気味です。

ただミドルレンジ向けのSoCの中で見るとスコアが100万点を超えているので十分に魅力的です。とはいえGoogleとしてはベンチマークスコアでハイスコアを獲得することを意識していないです。

これはPixel 9aでも踏襲されており発熱抑制と電池持ちの改善にフォーカスしている印象です。巷ではコスパが良いかどうかでよく判断されますが多くの場合判定基準はベンチマークと価格です。

なので中華系でみると分かりやすいですが型落ちでもフラッグシップ向けのSoCを搭載した上で価格も抑えているからコスパが良いと評価される傾向ですが一般ユーザーがパフォーマンスを追い求めているわけではなく日常使う上でベンチマークは100万点もあれば正直十分です。

むしろ100万点以下でも問題がないと感じるユーザーが多く結局ゲームをやりたいかどうかです。

GoogleはPixelを開発する際に80%ルールを採用していると言われており80%のユーザーが満足できる機種を開発することが優先でゲーム性能に対して消極的であることを考えるとゲームをそれなりにやりたいと思うユーザーはこの80%ルールに含まれていないと判断出来ます。

つまりパフォーマンスに拘るユーザーは全体の20%もいないと考えている可能性があります。多くのユーザーはゲーム性能を求めていないと判断することが出来ることからパフォーマンスより電池持ちの改善や発熱の抑制を優先している印象でライト層にとってはパフォーマンスより重要だと思います。

Pixel 9aはPixel史上最大容量のバッテリーを搭載しており歴代aシリーズと同じであればフラッグシップモデルよりもパフォーマンスを制御して電池持ち改善や発熱抑制が優先されている可能性が高いです。

電池持ちに関しては今後のテスト結果を待つ必要がありますがGoogleの公式サイトをみると初めて30時間以上の駆動時間に対応と記載されていることからPixel 9シリーズより優秀です。

今までのaシリーズの欠点としてはやはり安定性の欠如でPixel 9aでは一気に底上げした可能性があります。

電池持ちが海外サイトのバッテリーテストで14時間以上になればライトユーザーには十分な電池持ちを実現している上にGoogle Tensor G4ではアプリの応答速度が改善されたことで操作性もだいぶ滑らかになっているので実使用において重視される部分が底上げされた感じです。

もちろん実際に試してみないと見えない部分でもありますが期待値はかなり高いです。

実用性とコストカット。

そして3つ目としては基礎スペックで実使用に直結する部分はある程度Pixel 9と揃えています。例えばディスプレイでみるとGorilla Glass 3の採用や太いベゼルばかりが注目を集めています。

ただ一般ユーザーほどディスプレイは壊れるというイメージが強いので細かい耐久性は気にしない傾向が強いです。そのため単純に壊れないようにするためにスクリーンプロテクターや手帳型ケースを使う感じの流れです。

またベゼルの太さもそうですが正直ライトユーザーだと気にしている人はあまり見ないです。言ってしまえばベゼルがどんなにスリムで耐久性に優れていてもディスプレイ自体が見にくいとユーザビリティは下がる感じでだからこそGoogleはディスプレイ輝度を強化した可能性があります。

Pixel 9と同じく最大2700nitsに対応しておりPixel 9と同程度の明るさを実現できるなら海外サイトのテスト結果で自動調節において2000nitsを超えるのでトップクラスの明るさです。

数多くの機種が存在している中で2000nitsを超える機種は現状かなり限定されておりディスプレイが見やすいと評判のGalaxyやiPhoneの最上位でさえ2000nitsは超えていないです。

その中でPixel 9aは廉価版でありながら2000nitsを超えている可能性が高いのは恐ろしいです。ただ注意点としてPixle 9シリーズでみると自動調節のチューニングが甘いのか平均値がそこまでではないないのかめちゃくちゃ明るいと感じることもなければ暗く感じることもないです。

オールシーンで明るさに困ることがないディスプレイという感じでテスト結果の凄さを実感しにくいです。ただディスプレイ輝度がしっかり担保されているとユーザーにとっては見やすい印象になります。

またコストカットの面もあったのかディスプレイサイズは6.3インチと前モデル対比で大型化しています。なのでディスプレイが大きくなった分視認性が改善している可能性が高く大型化していても本体は前モデル対比で僅かとはいえ軽量化されているのは多くのユーザーにとって嬉しいところだと思います。

またバックパネルはざっくりいえばプラスチックに近いですがガラスよりは耐久性が高いです。さらにマット仕上げを採用していることに加えサイドフレームはアルミを採用していることからぱっと見のデザインは安っぽく見えないのでコストと実用性のバランスの取り方が上手いと思います。

逆にGoogleの出荷規模でよくSamsungやAppleと同程度の価格帯に抑えられるなと思います。Appleですら年間2億台近く出荷している中でGoogleは10分の1以下なので規模の経済を活かしにくい状況の中でここまでコストカット出来るのは企業努力の賜物か完全に赤字なのか気になるところです。

オタクからすれば気になる部分が多々あるとはいえターゲット層からすれば気にならない部分をしっかりコストカットすることで価格をしっかり抑えてきているのはかなり魅力的だと思います。

なんだかんだ売れる。

最後にPixel 9aは大手キャリアから発売されると思うので安定的に売れるかなと思います。自分もそうですが直販版をAmazonやメーカーの公式サイトで購入する人は完全にオタクです。

直近の情報からも国内の直販市場シェアは10%弱であることから9割の人はキャリアで購入していることになります。つまりキャリアで購入できるというだけでも一般層からすればかなりの安心材料になると思います。

またここ近年でみるとGoogleはキャリアの販売奨励金を出しているのか積極的に売ってもらえる環境が構築されている印象で他社の機種よりもユーザーの目にとまりやすいです。

結局どんなに素晴らしいデザインを採用した製品でもどんなにコスパが良いと言われる製品でもキャリアが扱っていないだけでかなりのマイナスで特に一般層がターゲットになっているミドルレンジモデルの方が売れにくくPixel 9aはこの辺を心配する必要がないのが強みです。

オタクからどんなに評判が悪くてもキャリアがしっかり売ってくれれば結果かなり売れます。Pixelは国内においてiPhoneと同じくキャリアが積極的に売ってくれる立ち位置になれたからこそ今後も安定するかなと思います。

現時点で価格は不明ですがおそらく前モデルから大幅値上げされる可能性は低いと思います。なのでキャリアも積極的に売ってくると思うのであとはiPhone 16eとどっちが売れるか気になるところです。

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