あのPOCOから最上位モデル登場。F7 ProとF7 Ultra 先行レビュー

国内においてXiaomiはかなり力を入れている印象で先日にはXiaomi 15シリーズを正式発表しました。正直国内においてXiaomiは安いというイメージが強いからこそフラッグシップモデルの展開は非常に挑戦的という印象を受ける一方でさらにコスパが良いPOCOシリーズを国内でも展開しています。

今回はPOCO F7 ProとPOFO F7 Ultraをお借りすることが出来たのでレビューしたいと思います。

開封。

まず開封をしていきたいと思いますが黒を基調とした化粧箱で製品名やロゴにがイエローを採用しており共通です。

そしてPOCO F7 Proの付属品を確認すると説明書。

USB-CケーブルにSIMピンが付属しています。

またお借りした端末が海外版なのか電源アダプターは国内仕様ではないですが90Wに対応したものとなっています。

そしてシリコンタイプの専用ケースも同梱されていますが質感はちょっと安めに感じます。

次にPOCO F7 Ultraの付属品を確認すると説明書にUSB-CケーブルにSIMピンと先ほどと一緒です。

また電源アダプターは海外仕様となっていますが最大120Wに対応と充電速度が分かりやすい違いになっています。

専用ケースも同様に同梱されていますがPOCO F7 Proと同じ色+質感で特段違いはありません。両機種ともスクリーンプロテクターが標準装着されているので付属品だけで最低限揃います。

個人的にはこの価格帯のスマホを購入するだけで90W以上の電源アダプターが付属するのが良いと思います。繰り返しになりますが国内版に関しては日本で使用可能な電源アダプターが付属しているはずです。

デザインを確認。

次にデザインですが先日発売されたばかりのPOCO X7 Proも一緒に比較していきたいと思います。ちなみにPOCO XシリーズはセミフラッグシップでPOCO Fシリーズはフラッグシップ扱いです。

その上で本体上部を確認するとアンテナスリットのみで本体左側面は特段何もない感じです。

そして本体右側面を確認すると音量ボタンに電源ボタンとAndroidではお馴染みの配置です。

最後に本体下部を確認するとスピーカグリルにUSB-CにマイクにSIMトレイと基本的には一緒です。サイドフレームはアルミかつフラット形状でマット仕上げを採用していることから質感も高めです。

そしてバックパネルを確認すると両機種ともおそらくガラスを採用しておりマット仕上げです。ただPOCO F7 Ultraは高級感を演出するためのかサイドフレームに向けて僅かに湾曲しています。

そのため側面から見た場合POCO F7 Ultraの方が実際には厚みがありますが薄く見えます。そして本体背面下部にPOCOと大きくロゴがありますが個人的にはちょっと主張が強く感じます。

本体サイズを確認すると縦横は一緒でもPOCO F7 Ultraは背面が僅かに湾曲していることで想定以上に手にフィットしやすくスペック上で重いとはいえ6g程度の差は正直気にならないです。

POCO X7 Proとも比較。

そしてPOCO X7 ProとPOCO F7 Proをざっくりと確認していくと僅かにPOCO X7 Proが大きいです。

横幅が0.3mm程度の差があることに加え本体の厚みに0.3mm近くの差があることからもPOCO F7 Proの方が僅かに薄さを実感しやすいですがその分余計にずっしりとした印象です。

とはいえ正直ほとんど誤差のレベルという感じで取り回しにそこまでの影響はないと思います。

バックパネルを確認するとPOCO X7 Proはツートンカラー+フェイクレザーと特徴的です。

さらに垂直型のカメラデザインと個人的にはありですがPOCO F7 Proはカメラ周辺のみが光沢仕上げを採用していることに加えサークル型を採用しつつ左寄せと中途半端な印象を受けます。

個人的にはカメラデザインはこのままでもいいので本体上部までマット仕上げで統一して欲しかったところです。

ちなみにPOCO F7 ProとPOCO F7 Ultraは質感含めて同じデザインを採用しており統一性があります。またPOCO F7 Proはトリプルレンズカメラ構成に見えますが実際にはデュアルレンズカメラ構成となっています。

フラッグシップモデルということもあるのかPOCO F7シリーズはマット仕上げと言ってもフロスト加工に近い感じでカメラ部分周辺を光沢仕上げにしたからこそPOCO X7 Proよりは高級感を感じやすいのかもしれませんが個人的には好みがはっきり出るデザインかなと思います。

デザインに違いはあれど今回比較している3機種はほぼ同じサイズ感と逆に分かりやすいです。

ディスプレイを確認。

次にディスプレイを確認していくとディスプレイサイズにアスペクト比に最大120Hz表示と一緒です。

また両機種ともフラットディスプレイを採用しておりぱっと見はPOCO F7 Ultraの方がベゼルが太くみえますがこれはサイドフレームがブラックなので一体化して太く見えちゃうという感じです。

少なくとも目視だとほとんど一緒というかスペックを考えれば全く一緒なのかなと思います。

ディスプレイ輝度を確認。

そして視認性に直結する部分としてディスプレイ輝度で最大3200nitsのピーク輝度に対応との話です。実際に屋内で比較してみると両機種とも十分な明るさですが本当僅かにPOCO F7 Ultraの方が明るく感じることが多く屋外でカメラのサンプルを撮っている時も僅かに明るく感じました。

とはいえ正直気にするほどの差があるという感じではなくほとんど一緒だと思ってもらってもいいと思います。

そしてPOCO X7 ProとPOCO F7 Proを比較してみるとディスプレイサイズにアスペクト比が一緒です。

ただベゼルに関しては気のせいかもしれませんが僅かにPOCO X7 Proの方が太く見えるかもです。両機種ともフラットディスプレイにパンチホールとデザインとコストのバランスをとっています。

ちなみに海外サイトを参考にするとPOCO X7 Proは自動調節で1265nitsのスコアを記録しています。屋内で比較している感じだとPOCO F7 Proの方が本当にちょっとだけ明るく感じる程度の差です。

ただ屋外でカメラのサンプルを撮影していた時は明確にPOCO F7 Proの方が明るかったです。今後より詳細は海外サイトの結果待ちになりますが1265nits以上の明るさに対応していると思います。

コンテンツの表示を確認。

またYouTubeを再生してみましたが正直3機種とも明確な差があるという印象は受けませんでした。ただデフォルトの状態で見ればPOCO X7 Proはちょっと青みが強く見えるのかなという印象です。

耐久性の部分ではGorilla Glass 7iに対応と最低限は担保されている感じで特段不満点はないです。

一応フラッグシップ扱いだからなのか表示解像度が2Kに対応しているのはちょと驚きでした。何か特徴があるというディスプレイではありませんが逆に特段困ることもないディスプレイです。

コストカットしつつもユーザビリティを損なわないように配慮しているのは流石という感じです。

基礎スペックを確認。

次に基礎スペックを確認していきたいと思いますがAndroid15をベースにしたHyperOS2を搭載しています。少なくともMIUIに慣れている人からすれば問題ないですが他社のUIに慣れている人からすればちょっと癖が強いと感じる可能性もありますが結局のところは慣れの問題になるかなと思います。

そして執筆時点で確認がとれていませんがPOCO X7 Proと同じならメジャーアップデートは3回でセキュリティアップデートは4年とミドルレンジの中では普通くらいのサポート期間です。

またGeminiに対応していますが今回の3機種の中でPOCO X7 Proのみかこって検索に非対応です。そしてギャラリーアプリでみるとAI機能としてはHD強化/拡張/消しゴム/反射除去/空の5つに対応です。

また一部機能はMiアカウントにログインが必要かつ一部機能はオンライン処理になっていると思います。個人的にはPOCO F7シリーズのみとはいえかこって検索とGeminiが使えるだけでも印象が違います。

またアップデートサポート期間含めたコストの兼ね合いからもローカライズは不十分となっています。なのでdocomoの一部バンドに非対応に加えおサイフケータイにも非対応ですが正直ユーザー次第かなと思います。

ただローカライズが不十分だからこそグローバル発表と国内発表が同時と大きなメリットもあります。

容量構成を比較。

そして容量構成に関してPOCO F7 UltraはRAM16GB/ROM512GBの最上位構成が用意されています。

一方でPOCO X7 Proは価格優先のユーザーのためかRAM8GB/ROM256GBモデルが用意されています。少なくともPOCOシリーズのコスパが良いと言われる所以はパフォーマンスの高さかなと思います。

そのためカメラよりもゲーム性能が優先の人が多いと思うのでRAMは多いほど快適だと思います。ちなみにストレージ規格はUFS4.0でSDカードスロット非搭載は3機種とも共通となっています。

発熱とパフォーマンスを確認。

そして発熱の程度を調べるためにベンチマークを3回連続で回して負荷をかけてみました。スコア的に見ればSnapdragon 8 Eliteを搭載しているPOCO F7 Ultraが圧倒的な印象です。

一方でスロットルダウンをかけてパフォーマンスが下がった時にPOCO X7 ProとPOCO F7 Proは思っていたほどスコア差がないという印象でスコアだけで見ればPOCO X7 Proは地味に安定している印象を受けます。

ちなみに3D Mark Wild Life Stress Testを試そうとしましたがちょっと計測出来ずです。なのでパフォーマンスの持続性は現時点で不明ですが計測終了ごとに外部温度を計測したところPOCO X7 Proは35.5/39.5/39.4度でPOCO F7 Proは36.5/42.4/41.6度と温度が高めです。

またPOCO F7 Ultraは40.1/45.7/46.1度と内部温度も50度に達するので発熱しやすい印象です。Xiaomi系はお馴染みですがパフォーマンスの持続性を優先するために放熱性能をより強化する傾向が強いです。

そのためパフォーマンスは持続しても外部温度が上昇しやすいので不快に感じる温度に上昇しやすいです。ただ自分のように負荷が高いゲームをやらない人はPOCO X7 Proのバランスが地味に優秀に感じます。

バッテリー関連を確認。

バッテリー関連を確認するとPOCO F7 Ultraが想定よりも少なく5300mAhの容量となっています。搭載SoCが違うため単純な比較は出来ませんが6000mAhのPOCO X7 Proが海外サイトのバッテリーテストにおいて12時間43分であることを考えるとPOCO F7 Ultraは地味に悪いかもしれません。

あまりじっくり触ってられる時間がなかったため何ともですがXiaomi 15ほどの期待は出来ないと思います。

また充電速度に関してPOCO F7 Proは全ての条件を満たした場合にフル充電に37分との話です。一方でPOCO F7 Ultraは34分としておりバッテリー容量の差を考えると平均速度がちょい遅いのかもしれません。

ちなみにPOCO X7 Proは充電開始30分で83%でフル充電に要した時間は44分とちょい遅い感じです。とはいえ5000mAhを超える機種が30分ちょいで充電できることを考えると個人的には十分です。

その他を比較。

そして生体認証に関してXiaomi 15シリーズがようやく超音波式画面内指紋センサーを搭載したばかりというのにPOCO F7シリーズも搭載しており個人的にはかなり快適に認証が出来る印象を受けます。

とはいえXiaomiの機種は認証速度を優先しているのでPOCO X7 Proでも問題なく認証出来ます。そして音量を70%に設定した上でスピーカーテストをしてみました。

あくまでも今回試した感じだとPOCO X7 Proは音量がデカいだけでPOCO F7 Ultraは音量はデカいけど音質はそこそこでPOCO F7 Proは音量はちょい控えめだけど音質はそこそこ安定している印象を受けます。

カメラを確認。

最後にカメラを確認していきたいと思いますが今回の3機種の中ではPOCO F7 Ultraのみ3眼構成となっています。メインカメラセンサーは共通でOVX8000ですが超広角に関しては地味に差別化されている感じです。

また望遠に関しては1/2.76インチのJN5とOppo Find N5の望遠と同じセンサーを採用しています。

一方でPOCO X7 Proはメインカメラセンサーが1/1.96インチと小さめですがSony製を採用しています。ちなみにPOCO X7 Proは最大10倍でPOCO F7 Proは最大20倍でPOCO F7 Ultraは最大60倍です。

とりあえす写真と動画のサンプルを撮影してきたのでご確認下さい。

超広角で撮影。

今回のサンプルはPOCO X7 Pro/POCO F7 Pro/POCO F7 Ultraの順番になっているので予めご了承下さい。

POCO F7 Proが最も明るく補正されている印象ですが、一方でPOCO F7 Ultraがやはり一番ディテールが生きているように見えます。

広角で撮影。

単体で見た時はここまでとは思わなかったですが今回改めて比較してみるとPOCO X7 Proはちょっと過剰補正という印象を受けます。一方でPOCO F7 ProはPOCO F7 Ultra対比で僅かに彩度が高めの印象を受けます。

次に接写してみましたがセンサーサイズの差からもPOCO X7 Proが一番被写体に寄りやすい一方で色味含めて加工感も強めに感じます。

このサンプルだとPOCO F7 Proが最も現実寄りの色味に見える一方で搭載SoCが違うことが影響しているのかPOCO F7 ProとPOCO F7 Ultraは思っていたよりも色味に違いがあります。

ポートレートで撮影。

次にポートレートですがPOCO F7 ProとPOCO F7 Ultraの最低倍率は24mmに対してPOCO X7 Proのみ26mmとなっています。

POCO F7 Ultraは思っていたより被写体に寄りにくく取り回しが悪いです。

次に共通して35mmで撮影してみました。

一貫してPOCO F7 Ultraは被写体に寄りにくいです。

そしてPOCO F7 Ultraで60mmで撮影してみましたがフォーカス精度は悪くはないです。

次にPOCO F7 Ultraで75mmで撮影してみましたが思っていたよりも被写体に寄れます。ただ背景のデジタル処理がかなり雑に感じてしまいが他の2機種は35mmまでなので汎用性は高いのかなと思います。

望遠で撮影。

まず2倍で撮影してみました。

次に4倍で撮影してみましたがPOCO X7 Proは一気にノイズが増えた一方でPOCO F7 Ultraはちょっと加工感が強めに感じます。

次にPOCO X7 Proにとって最大となる10倍で撮影してみましたがPOCO F7 Proとほぼ変わらずの状態です。

そして15倍で撮影してみましたがPOCO F7 Proは「撮れている」だけです。

POCO F7 Proにとって最大となる20倍で撮影してみましたが雲泥の差という印象を受けます。

そしてPOCO F7 Ultraで30倍で撮影してみました。

最後にPOCO F7 Ultraの最大となる60倍で撮影してみましたが限界という感じです。ただ20倍程度までであれば実用性はそれなりにあるのかなと思います。

マクロで撮影。

そしてPOCO F7 Ultraのみスーパーマクロ撮影に対応しています。

ズームで接写。

次に2倍で接写してみましたがPOCO F7 Ultraは相変わらず寄れない感じです。

そのままPOCO F7 Ultraはワンタップで切り替えが可能な2.5倍で撮影してみました。

最後に5倍で撮影してみましたがノイズはちょい多めです。今回は比較のために2倍で撮影することが多かったですがPOCO F7 Ultraは2.5倍であれば接写もしやすくなるので取り回しがいい画角に感じます。

超広角(低照度)で撮影。

次に手持ちかつナイトモードで提唱度の環境でサンプルを撮影してきました。

高照度の環境と変わって低照度だとPOCO X7 Proも割と頑張っている印象を受けます。

広角(低照度)で撮影。

POCO F7 Ultraは明るく補正されている一方でフレアが発生しています。

全体的な明るさで見れば3機種とも同程度ですがPOCO X7 Proは無理している感じでノイズがちょい多めです。

強い光源があるシーンだとPOCO X7 Proが一番安定している印象です。

望遠(低照度)で撮影。

まずは1倍で撮影してみました。

次に2倍で撮影してみましたがPOCO F7 Ultraが最もクリアに撮影出来ています。

最後に2.5倍で撮影してみましたが全体的にそこまで明確な差がないという印象を受けます。

まとめ。

今回POCO F7 ProとPOCO F7 Ultraをお借りすることが出来たのでレビューをしてみました。3月27日より発売でPOCO F7 Proは6万9980円からでPOCO F7 Ultraは9万9980円からです。

POCO X7 Proが4万9980円からとなっていることからも絶妙な価格差でパフォーマンスにどこまでを求めるかで選ぶと分かりやすくゲームをそこまでやらないならPOCO X7 Proです。

逆にゲームもしっかりやりたいけどカメラもある程度拘るならPOCO F7 Ultraだと思います。

ただPOCO F7 Ultraの価格になるとXiaomi 15をちょっと頑張って購入しても良くなる感じになってきます。またブランドが違うため何ともですが約10万円になるとXiaomi 14Tシリーズの範囲にも入ります。

このことを考えるとPOCO X7 ProとPOCO F7 Proはめちゃくちゃ絶妙な価格設定に感じます。個人的には今回試した感じだとPOCO F7 Proは価格的にスペック的にもバランスがよく感じました。

 

製品貸与:POCO Japan

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