ユーザーが求めることは2つ。Xperia 1Ⅶ歴代最高難易度の選択を迫られる機種

例年通りであればSonyは5月に新製品発表会を開催してXperia 1Ⅶを正式発表する可能性があります。ただ直近の噂通りになるのであれば今年の上半期の新製品はちょっと寂しくなるかもしれません。

とはいえSonyとって一番重要となるのはプレミアムモデルであるXperia 1Ⅶだと思います。今回はXperia 1Ⅶに期待したいことについて海外のユーザーの声を元にまとめたいと思います。

生体認証の強化。

ユーザーによって次期製品に求めることは異なってくると思いますが海外のユーザーの声をみると様々な意見があるとはいえある程度共通して改善を求めている部分あり一つ目は生体認証です。

歴代Xperiaで見るとAndroid10まではインカメラを利用した補助的な顔認証が搭載されていましたが残念なことにそれ以降は復活することはなく他社と異なり指紋認証のみとなっています。

そしてXperia XZ2シリーズの時はアメリカの特許問題に配慮したのか背面に指紋認証が移動しており、Xperia 1やXperia 5は側面に搭載されたとはいえ電源ボタンとは別に搭載されました。

結局アメリカの特許問題が解決したのかXperia 1II以降は従来の指紋認証が完全に復活しています。指紋認証の搭載位置が側面がいいのかディスプレイ下の方がいいのかはユーザー次第だと思います。

個人的には側面にあった方が楽でアクセサリーとの相性も考える必要がないのがポイントです。

ただ指紋認証の強化を求める声の多くは画面内指紋センサーを搭載してほしいというよりも単純に生体認証として不具合が少なく安心して使えるように進化してほしいという意味が強いです。

2023年モデル以降はだいぶ安定した印象を受けますが歴代Xperiaでみると指紋認証の不具合がかなり多いという印象で指紋認証が動作しないならまだしも設定から指紋認証が消失する話もあります。

またアップデートが起点で不具合が発生したとの報告もありますが現状だと原因は不明です。結局不具合に遭遇したユーザーからの声としてはハードの故障から修理が必要との意見が多いです。

ちなみにあるユーザーによるとXperiaの指紋認証は電源ボタンに統合されていることもあり他社の機種と比較してもユーザーが指紋センサーに触れる機会が多く消耗するのが早いと指摘しています。

また実質電源ボタンの内部にゴミが入ることで正常に動作しなくなっている可能性があることから電源ボタン部分を少量のアルコールで洗浄したら復活したとの話もがありますがリスクが高いです。

もちろんハードとしての耐久性の問題もあると思いますがXperiaの場合指紋認証が故障すると生体認証が実質なくなるので個人情報の塊であるスマホのセキュリティが大幅に下がります。

パスコードやパターンだけでしかセキュリティ担保できないとなればリスクしかないです。なので指紋認証の耐久性を改善することが重要かセキュリティ上の問題があるとはいえインカメラを利用した顔認証を復活させることで指紋センサーの負担を軽減することも可能です。

もちろんコストをかけれれるのが一番ですがXperia 1Ⅶでは壊れにくい生体認証の搭載が非常に重要となっており壊れにくくなるだけでもユーザビリティはかなり改善するかなと思います。

望遠性能の改善。

そして次に2つ目として望遠性能でカメラ周りの声だと最も改善してほしいユーザーが多い印象です。Xperia 1Ⅳで初めて光学シームレスズームに対応したのは良かったですが秒20コマのバースト撮影や4K/120fps撮影に対応するためか望遠センサーは前モデル対比で小型化しています。

さらにSonyによるとXperia 1Ⅵでは本当に僅かに変わったとしていますが前モデルと同じと判断しても差し支えないとしていることからも3世代に渡って同じセンサーを採用しています。

正直フラッグシップが搭載するセンサーとしてみれば1/3.5インチはかなり小さいと思います。またセンサーが全てではないとはいえ超小型のセンサーで光学ズーム範囲を強化しています。

そのため光学と言われても画質が担保されている感じではなくシームレスズームの良さを発揮できていない印象を受けます。

中華メーカーなどは望遠機構を改善しつつも大型センサーを搭載しているので圧倒的な差があります。また一眼を開発しているメーカーだからこそかXperiaはスマホだからこそスタイリッシュなデザインを採用したいという拘りが強い印象で大型センサーを搭載するためのハードになっています。

個人的にはSonyだからこそXiaomi 14 Ultraのようなカメラスマホを開発してほしいところです。ただSonyとしては真逆という感じでデザインの縛りがカメラの進化を妨げている可能性があります、

個人的には他社のように100倍ズームとか長距離撮影をそこまで強化する必要はないと思います。ただ現状だと光学3.5倍ですら怪しい感じで個人的にはXperia 1Ⅲの時のように光学2.9倍と光学4.4倍とかの方が分かりやすかった印象で5倍程度まででもっと綺麗に撮れるようにしてほしいです。

Sonyはカメラソフトでの補正が他社と比較すると最低限という感じだからこそハードが弱いと実用性が一気に下がる感じでXperia 1Ⅵで見ても広角以外は心許ない感じになっています。

ちなみに一部噂によると次期Xperiaでは一つのセンサーは刷新される可能性があるとの話です。ただ現時点で具体的な情報はなく個人的には望遠センサーをそろそろ刷新してほしいように感じます。

またXperia 1Ⅵではカメラアプリが刷新されオート撮影が主軸かつカメラUIもシンプルに変更されています。

少なくともUIをみる限りバースト撮影はかなり使いにくくなったのでXperia 1Ⅶでは超広角と望遠で対応している必要があるのかなと思っておりバースト撮影をやめてセンサーを大型化した方が恩恵を受けるユーザーも多く全体的な画質向上で撮影の幅も広がるかなと思います。

何よりフラッグシップモデルとしてズーム性能が弱いのでXperia 1Ⅶでの改善に期待したいです。

ラインナップがほぼ壊滅的に?

もちろん他にも色々な意見がありますが指紋認証と望遠の強化を求めている人が多い印象です。一方で直近の情報をみる限りSonyはモバイル部門を継続することすら厳しくなっている印象です。

従来であれば年初のタイミングで2つの未発表Xperiaが認証を通過していることが多いとの話です。

ただ今年で見ると1機種のみしか存在が確認されていないとの話で別の情報によるとSonyはモバイル部門を継続するのもギリギリなのか2024年末のタイミングで複数のXperiaの発表をキャンセルしたとも言われており事前情報通り今年は1モデルのみになる可能性が出てきたことになります。

ちなみに従来でみればXperia 1シリーズ/Xperia 5シリーズ/Xperia PROシリーズにXperia 10シリーズにXperia Aceシリーズとありましたが2024年時点ではXperia 1シリーズとXperia 10シリーズのみとなっており仮に開発されていた可能性がある機種としてはローエンドです。

毎年のようにローエンドモデルが認証を通過しては実際に正式発表されないとの流れが継続しています。

そのため本格的に開発すら完全にキャンセルされた可能性があり2つ目にキャンセルされた可能性があるのはXperia 10シリーズで単純に考えればミドルレンジを残してフラッグシップのカットはないです。

SonyによるとXperia 10Ⅵでアスペクト比21:9から変更しなかった理由としては持ちやすさを優先したためとしていますが素人目線でみるとコストの問題か変更出来なかったように見えます。

シリーズ統一してアスペクト比を変更出来ない状況になっているとすればXperia 10シリーズを継続すること自体が厳しいという感じに見えXperia 10シリーズがカットになってもおかしくないように思えます。

そして事前情報を考慮するよく分からない状態となっているのがXperia 5シリーズに見えます。

事前情報からも昨年の4月頃にXperia 5シリーズの開発は中国企業に委託されたとの話です。開発期間を考えると今年の下半期に登場する可能性があるのかなと思っていましたが外部企業に委託しても結局は開発をキャンセルしたということになっているのか何とも言えない状況にあります。

何より現状だとXperia 1シリーズ以外のシリーズはどれであってもキャンセルされてもおかしくないです。仮にXperia 1シリーズを2024年で最後にするのであればXperia 1Ⅵであれだけの方向転換をする必要がなかったのかなという感じでXperia 1シリーズは継続してもおかしくないと思います。

単純に考えるとフラグシップの方が開発コストがかかると言われていますがミドルレンジモデルもフラッグシップモデルの開発で培った技術を使えるからこそコストカットできる可能性があります。

なのでミドルレンジモデルだけ開発するとなれば今まで以上に中途半端になる可能性があります。またSonyは利益重視であることからも薄利多売とはいかずとも利益率が薄いXperia 10シリーズを残すとは考えにくく結局はXperia 1シリーズを残すしかないのかなという感じに見えます。

どの選択をしても厳しい。

最後にXperia 1Ⅶは非常に重要な立ち位置だと思っており非常に難しい立場だと思います。残念なことにXperiaのアップデートサポート期間が短いことに加えキャリアでプログラムを利用して購入しているユーザーが多いことからも2年周期での買い替えの人が多いのかなと思います。

となるとXperia 1ⅤユーザーにとってXperia 1Ⅶが魅力的な機種に仕上がるかどうかです。少なくともXperia 1Ⅵで一般化したことで今までよりもXperiaである必要がなくなりました。

一方でGalaxyやiPhoneなど使いやすさを重視した機種を使ってきた人にとってXperia 1Ⅵは選びやすい機種になったのかもしれませんがおそらく既存ユーザーの動きに大きく影響されます。

少なくともXperia 1Ⅴユーザーにとって魅力のない機種になるとユーザー離れが加速する可能性があります。そうなると今まで以上に厳しくなる可能性がありシェアはさらに減少する可能性があるかなと思います。

一般化すればするほど新規ユーザーを獲得しやすくなる一方で既存ユーザーが離れる要因になるので現状でみればSonyは新規ユーザーと既存ユーザーのどちらを優先するのか非常気になります。

何より今年はSonyにとって非常に厳しい年になる可能性があり頑張って継続してほしいところです。

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