Xiaomi 15 レビュー。Oppo Find X8と比較したら完成度が全然違った

直近でみると中華メーカーを中心に出来るだけ価格を安くするためかローカライズをしない方向にあります。そのためおサイフケータイや一部国内のバンドに非対応ですがグローバルと遜色なしの展開と大きなメリットもあります。

今回はXiaomi 15とOppo Find X8の比較レビューを主観的にまとめたいと思います。

デザインを比較。

まずデザインから確認していきたいと思いますが筐体サイズは地味にOppo Find X8がデカいです。ただ持ち比べてみると本体の厚みが8mm以下であることに加え横幅が74mmと決して持ちにくくないです。

むしろ6.6インチのディスプレイを搭載した機種と考えると取り回しはかなり良いのではと思います。

今回比較した感じだとXiaomi 15の方が持ちやすい分本体の厚みにかなりの差があることを実感します。そのため思っていたよりも手へのフィット感が悪く感じてしまう上にずっしり感も強めに感じます。

そして手持ちのカラバリでみるとXiaomi 15はリキッドシルバーでサイドフレームも光沢仕上げを採用しています。そのためケースなしの状態だと思っていたよりも滑りやすいので余計にフィット感がイマイチです。

ただイベント会場で触った感じだとXiaomi 15の他のカラバリであればそんなことはないです。

物理ボタンの位置は大きな違いはありませんがOppo Find X8のみアラートスライダーを搭載しています。

そして本体背面を確認するとOppo Find X8はマット仕上げのカラバリしかないのに対してXiaomi 15は超ギラギラしているリキッドシルバーを国内でも販売してくれたのは嬉しいところです。

リキッドシルバーは光沢仕上げに加え光の反射によって凸凹しているように見えるのではなく実際に凸凹しているので質感は面白いですが指紋はどうしても目立ちやすいかなと思います。

ただ光の反射がかなり強いことに加えデココボしているので常に指紋が目立つわけではないです。一方でOppo Find X8はマット仕上げなので指紋はほとんど目立つことはなく非常にシンプルです。

何より好みがはっきり出るので嫌な人はマット仕上げである他のカラバリを選んだ方がいいです。

そして耐久性の部分においてOppo Find X8はGorilla Glass 7iに対してXiaomi 15はXiaomi shield GlassでXiaomiの発表通りならGorilla Glass Victus対比で10倍です。

Gorilla Glass Victusと同程度と言われているGorilla Glass 7iよりは優秀かもしれません。ちなみにOppo Find X8はIP69まで対応していますがXiaomi 15はIP68までとちょい弱めです。

どれだけのニーズがあるのか不明ですが水中撮影をしたいと思う人はOppo Find X8になります。

またカメラ部分においてOppo Find X8はある意味中華系の機種の中ではトレンドのサークル型を採用しています。一方でXiaomi 15はスクエア型を採用しており両機種ともテーブルにおいてガタガタしないです。

デザイン全体でみるとOppo Find X8は本体サイズの割にはかなり取り回しが優秀に感じます。そのせいかXiaomi 15はちょっと分厚く重いという印象でそこまで取り回しが良く感じないです。

ただこれはあくまでも自分の手の大きさならの話でほとんどの人にとってXiaomi 15が持ちやすいと思います。

ディスプレイを比較。

次にディスプレイを確認していきたいと思いますがディスプレイサイズが0.3インチと地味に違います。メーカーの発表によるとOppo Find X8のベゼルは1.45mmに対してXiaomi 15は1.38mmです。

実際に比較してみると本当に僅かにXiaomi 15の方がスリムに見える程度の差しかないです。

両機種ともフラットディスプレイを採用しており表示解像度も画素密度でみれば一緒になります。その他120Hz表示に対応とディスプレイの基礎スペックの部分ではほぼ一緒のイメージです。

コンテンツの表示を比較。

一応YouTubeを再生してみたところデフォルトの設定だとOppo Find X8の方が青みが強い印象を受けます。もしくはXiaomi 15の方が赤みが強い感じに見えXiaomi 15の方が映像が柔らかく感じます。

一方でOppo Find X8は映像が引き締まってみえる上に全体的に明るく見える感じです。

ちなみにアスペクト比が一緒のためディスプレイサイズが大きいOppo Find X8の方が一度に表示できる情報量が多いことに加えコンテンツもより大きく表示されるので見やすく感じます。

ディスプレイ輝度を比較。

またディスプレイの視認性に直結する部分として輝度ですがピーク輝度は参考にならないです。

その上で海外サイトを参考にするとXiaomi 15は自動調節で1517nitでOppo Find X8は自動調節で1364nitsとなっていますがディスプレイの色味の違いの影響もあるのか屋内で使っている時はOppo Find X8の方が明るく感じることが多く平均輝度が高めなのかもしれません。

また屋外でカメラのサンプルを撮影しにいった時もOppo Find X8の方が僅かに明るい印象でした。

あくまでも自分の使い方だとOppo Find X8の方が明るく感じることが多いかなと思います。両機種ともHDR性能はほとんど一緒とスペック的な部分ではほとんど差がなくディスプレイの色味に関しては調整ができるのでシンプルにディスプレイサイズで選ぶのはありだと思います。

Oppo Find X8は大きいのに持ちやすさに配慮しているからこそ強みになっている印象です。

基礎スペックを確認。

そして基礎スペックを確認していくとAndroid15をベースにしたカスタムUIを採用しています。アップデートサポート期間に関してOppo Find X8の方がメジャーが5回と一回分多いです。

ただセキュリティアップデートは最大6年と同じで両機種とも十分に長く使えるかなと思います。そして両機種ともGoogleのGeminiをベースにしたAIを搭載しており出来ることは似ています。

なのでAI性能の差で選ぶより単純にカスタムUIで選んだ方がよくXiaomi 15は癖が強めです。

一方でOppo Find X8に関してカスタマイズ性はそこまで変わらないですがApple製品との連携を強化しており専用アプリのインストールが必要になるとはいえiPhoneとのデータ共有が可能となっています。

個人的にはスマホ以外はApple製品を使っているのでOppoの方がありがたみを感じることが多いです。

ローカライズは不十分。

そしてローカライズに関して両機種とも不十分でおサイフケータイはもちろんn79やB21に非対応です。この時点で両機種とも選択肢からはずれる人もいると思いますが今回の比較だと差はないです。

個人的には発表時期やアップデートサポートに価格を犠牲になるのであればメーカーの英断かなと思います。ちなみに両機種ともミリ波には非対応ですがeSIMにしっかり対応しているのは嬉しいところです。

容量構成を比較。

そして容量構成に関してOppo Find X8の国内版はストレージオプションが一択と分かりやすいです。ただ512GBは多いと感じる人にとっては256GBも選べるようにして価格を安くしてほしかったと感じるかもしれません。

そして発熱の程度を調べるためにベンチマークを3回連続で回して負荷をかけてみました。

発熱とパフォーマンスの持続性を比較。

Oppo Find X8はバランスモードで計測していることもありますが200万点以上と安定しています。一方で問題だったのがXiaomi 15で今回試した感じだとそもそも2回連続で計測することが出来ませんでした。

2回目の途中で発熱による強制終了で10分近く冷やしてから計測しているので熱耐性に弱いです。

ちなみに計測終了ごとに外部温度を計測してみましたがOppo Find X8は30.7/32.6/35.1度でXiaomi 15は39.5/41.8/42.2度と連続で計測出来なかったのに外部温度はかなり高めです。

一方でOppo Find X8に関しては3回連続計測してもほとんど発熱を感じないと逆に怖いです。そしてパフォーマンスの持続性を調べるために3D Mark Wild Life Stress Testをしてみました。

ただXiaomi 15はテスト終盤で発熱による強制終了が発生してしまい結局ベンチマークは合計で4回回しましたが1回のみしか完走することが出来ずOppo Find X8と同じ土俵に立てていないです。

スコアだけで見れば安定率が60%以上と悪くはないですがそもそも完走出来ないので意味がないです。大陸版が発売されてから4ヶ月以上経過していることを考えるとちょっとチューニングが甘い印象です。

グローバル化によって勝手が全く違うのか不明ですが現状だとゲームを快適に出来る機種じゃないと思っちゃいます。

バッテリー関連を比較。

そしてバッテリー関連を確認するとXiaomi 15は筐体サイズの割には大容量バッテリーを搭載しています。また海外サイトのバッテリーテストの結果を参考にするとXiaomi 15は16時間オーバーです。

自分は負荷の高いゲームをやらないため何ともですがXiaomi 15は発熱時の消費電力が多い印象を受けます。そのためゲームをしっかりやりたいかどうかで地味に印象が変わってくるのかなと思います。

充電速度を確認するとOppo Find X8は充電開始30分で70%でフル充電に要した時間は52分です。一方でXiaomi 15は充電開始30分で83%でフル充電に要した時間は45分とかなり速い印象です。

またワイヤレス充電に関して速度は一緒ですが国内展開においてはアクセサリーの差を感じます。現状Xiaomi 15は国内で販売されているアクセサリーで最大50Wの充電は厳しいという感じです。

その他を比較。

生体認証に関してインカメラを利用した2D顔認証は一緒ですがOppo Find X8は光学式を採用しています。正直認証速度に関しては自分の指だとそこまで差がありませんがセンサーの搭載位置が低すぎです。

そのため片手操作している時だとちょっと認証をしにくいと感じることが地味にあるという印象です。そして音量を70%に設定した上でスピーカーテストをしてみました。

音量にしろ音質にしろOppo Find X8の方が安定している印象で想定していたよりも差があります。

カメラを比較。

最後にカメラを確認していきたいと思いますが中華系は無印でもトリプルレンズカメラは普通です。メインカメラセンサーでみるとXiaomi 15の方が大きい一方で望遠はOppo Find X8の方が大きいです。

またXiaomi 15は光学2.6倍の60倍に対してOppo Find X8は光学3倍にデジタル120倍に対応しています。とりあえず写真のサンプルを撮影してきたのでご確認下さい。

超広角で撮影。

今回のサンプルはOppo Find X8/Xiaomi 15の順番になっているので予めご了承下さい。

Xiaomi 15はライカバイブラントモードでOppo Find X8は通常モードで撮影していることもあるのかXiaomi 15のほうが彩度は高めの印象です。

広角で撮影。

次に逆光になるように撮影しましたがXiaomi 15の方がフレアがちょっときつめです。

次に接写してみましたが取り回しは同程度の印象です。

Xiaomi 15の方が黒がはっきりしているのか全体的に臨場感を感じます。

ポートレートで撮影。

まずは1倍で撮影してみました。

センサーサイズの差もあるのかデフォルトのままだとXiaomi 15の方がボケ感は強めに感じます。

Xiaomi 15のポートレートは23/35/60/75mmの画角となっており他社によくある48mmや50mmの画角がありません。そのため今回は実質2番目の画角として60mmで撮影していますがOppo Find X8は2倍で撮影しています。

Xiaomi 15は想定以上に被写体に寄りやすいですが背景部分の処理がちょっと強すぎかもです。

次にOppo Find X8は3倍でXiaomi 15は70mmで撮影しています。

Oppo Find X8は望遠になると最短撮影距離が長すぎて全然寄れないです。

望遠で撮影。

まずはXiaomi 15にとって光学となる2.6倍で撮影してみました。

次に5倍で撮影してみました。

10倍になるとXiaomi 15の方がノイズも多く全体的に白っぽく感じます。

そして20倍で撮影してみましたがこの時点でかなりの差を感じます。

次に30倍で撮影してみましたがOppo Find X8の方がノイズは少ないとはいえ塗り絵みたくなっています。

最後にXiaomi 15にとって最大となる60倍で撮影してみましたがズームはOppo Find X8の方が安定している印象を受けます。

マクロで撮影。

次にスーパーマクロモードで撮影しておりXiaomi 15はテレマクロになります。

最短撮影距離は10cm程度という感じで色味に大きな違いがあるのが面白いところです。

光学ズームで撮影。

次にXiaomi 15は2.6倍でOppo Find X8は3倍で撮影してみましたがOppo Find X8は相変わらず寄れないです。

ただこれくらい被写体がデカければ同じ画角での撮影が可能です。

Oppo Find X8の方が明るめに補正されていることを確認できます。

超広角(低照度)で撮影。

次に低照度の環境で手持ちかつナイトモードでサンプルを撮影してきました。

Xiaomi 15のほうが白飛びが抑制されている印象です。

広角(低照度)で撮影。

Xiaomi 15はちょっときつめのフレアが入っています。

全体的にXiaomi 15の方が明るく補正されている印象です。

自分の目だとOppo Find X8は全体的に赤みが強くXiaomi 15はちょっと白っぽい印象を受けます。

望遠(低照度)で撮影。

まずは2倍で撮影してみました。

次にXiaomi 15は光学となる2.6倍で撮影してみました。

最後に5倍で撮影してみましたがOppo Find X8の方が全体的にノイズが少ない印象を受けます。

まとめ。

今回は意外と気にしている人が多いOppo Find X8とXiaomi 15の比較レビューをしてみました。Oppoに関してはフラッグシップモデルを国内展開するのは数年ぶりなので慎重という印象です。

一方でXiaomiに関しては初めてなのに最初からグローバルと全く同じと積極的な印象を受けます。Xiaomi 15は256GBモデルが12万3000円からで512GBは13万8000円に対してOppo Find X8は13万9800円とちょっと高いですが価格に関しては販路によって印象が変わってくるかなと思います。

 

今回比較して改めて思うのはOppo Find X8は際立った特徴はありませんがバランスがいいです。一方でXiaomi 15は発熱の問題を改善しないとこれからの時期は特に厳しいのかなと思います。

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