Xiaomi 15 開封レビュー。無印の王者Galaxy S25にどこまで通用するのか

先日にはXiaomiが上半期の新製品イベントを開催してXiaomi 15シリーズを正式発表しました。個人的にはローカライズが不十分とはいえフラグシップをしっかりと出してくれたことが本当に嬉しいです。

今回はハイエンドコンパクトモデルであるXiaomi 15の香港版を購入したので開封しつつGalaxy S25と比較してみたいと思います。

開封。

まず開封をしていきたいと思いますがリキッドシルバーを選んだこともあるのか化粧箱もシルバーです。ちなみに今回購入したのは香港版なので付属品が国内版と異なる可能性があるのでご了承下さい。

付属品を確認すると電源アダプター。

SIMピンにUSB-Cケーブル。

そして説明書とお馴染みのパターンです。

また地味に嬉しい部分としてクリアケースも同梱されているので付属品だけで最低限揃います。

購入特典もあった。

そして香港版を購入した際に純正だと思うのですがクリアケースを購入特典として貰えました。本体に付属しているクリアケースはハードケースとなっているため着脱はちょっとしにくいです。

一方で購入特典でもらえたケースは同じクリアでもハイブリットケースという感じです。

ハードケースと比較すれば厚みは増しますがクッション性に優れる上に着脱もしやすいです。

一応Amazonでもマグネット内蔵のケースを購入していましたが購入特典があったのは嬉しいところです。開封時点で本体にスクリーンプロテクターも装着されているので最低限は揃う感じになります。

何よりXiaomi純正の電源アダプターは国内だと入手しにくいので付属しているのは嬉しいです。

デザインを確認。

次にデザインを確認していきたいと思いますが個人的には想定以上にコンパクトに感じます。本体上部を確認するとアンテナスリットのみでマイクやIRブラスターもなく左側面も何もないです。

そして本体右側面を確認すると音量ボタンに電源ボタンとAndroidではお馴染みの配置です。

最後に本体下部を確認するとUSB-CにSIMトレイにスピーカーグリルとこれもお馴染みの感じです。

サイドフレームはアルミを採用しておりフラット形状でありながらも背面とディスプレイに向かって僅かに湾曲したマイクロカーブアルミニウムフレームを採用しており持ちやすさに配慮しています。

そして今回購入したのはリキッドシルバーで3Dウェーブテクスチャーを採用しており光の反射具合によってデザインの見え方がかなり変わるので個人的にはめちゃくちゃ面白く感じます。

ちなみにサイドフレームも光沢仕上げを採用していることもあるのか想定以上に滑りやすいです。

またバックパネルに関して本当に僅かに凸凹している感じで今までになかった質感で面白いです。

ただギラギラとした光沢仕上げという感じなので指紋は地味に目立ちやすいかなと思います。今までありそうでなかったデザインだったからこそ所有欲を満たしてくれるのかなと思います。

Galaxy S25と比較。

そして気になる人が多い印象を受けるGalaxy S25とざっくりと比較していきたいと思います。筐体サイズを確認すると横幅はそこまで大きな差はありませんが縦幅にかなりの差を感じます。

何をもってコンパクトモデルと定義するか難しいところですが本体の縦幅150mm以下と定義するならGalaxy S25は貴重な選択肢でこのサイズ感がたまらないと感じる人もいると思います。

またGalaxy S25の方がかなり薄く感じる上に162gという重さからも圧倒的に軽く感じます。ただ注意点としてXiaomi 15がデカいというよりはGalaxy S25がかなり小さいという感じです。

サイドフレームは同様にアルミを採用しており形状もフラットでありながら持ちやすさに配慮している印象を受けます。

縦幅含めてコンパクトに拘るユーザーはGalaxy S25を選んでおけば間違いないかなと思います。

そして背面を確認すると手持ちでみればGalaxy S25はシックでXiaomi 15はギラギラです。ただXiaomi 15の他のカラバリはGalaxy S25と同じくマット仕上げなのでシックな仕上がりです。

個人的にはXiaomi 15のリキッドシルバーの方がデザイン上のインパクトはかなり強いです。ただ同じマット仕上げで比較すればGalaxy S25のネイビーの重厚感はかなりかっこよく感じます。

個人的にはXiaomiのフラグシップの無印を購入したのが初めてだったので想定よりも良さげです。また持ちやすいサイズ感で十分と感じますがコンパクトさでみればGalaxy S25の方が優勢です。

両機種ともフラッグシップの中で価格優先モデルとはいえ十分な質感で安っぽさを感じないです。

ディスプレイを確認。

次にディスプレイを確認していきたいと思いますが両機種ともフラットディスプレイを採用しています。Xiaomi 15は3Dパッケージング技術を採用したことで下部ベゼルを最大20%削減したとの話です。

その結果4面全てのベゼルは1.38mmと実機でみてみるとめちゃくちゃスリムであることを実感します。実際にGalaxy S25と比較しても本当に僅かですがXiaomi 15の方がスリムな印象を受けます。

またアスペクト比が異なることもありディスプレイサイズの差以上に大きさに違いを感じます。ちなみに耐久性の部分においてGalaxy S25はGorilla Glass Victus 2を採用しています。

一方でXiaomi 15はXiaomi Shield Glassを採用しており前モデル対比で耐久性が10倍との話です。ちなみにXiaomi 14はGorilla Glass Victusを採用していたことを考えるとGalaxy S25より上です。

ディスプレイ輝度を比較。

そしてディスプレイの視認性に直結する部分の一つとしてディスプレイ輝度で海外サイトのテスト結果を参考にするとGalaxy S25は自動調節で1395nitsと無印の中では特段悪くないです。

一方でXiaomi 15に関しては自動調節で1517nitsとスコアで見れば地味に差がある感じです。

実際に屋内で比較してみるとXiaomi 15の方が青みが強い影響もあるのか僅かに明るく感じます。ただ屋外でカメラのサンプルを撮影してきた時はGalaxy S25の方が確実に明るい印象です。

あくまでも今回試した感じだとXiaomi 15の方がディスプレイは単純に見やすいと思います。

コンテンツの表示を比較。

またアスペクト比の違いもありXiaomi 15の方が一度に表示できる情報量も多いのはポイントかなと思います。そしてYouTubeを再生してみましたが正直発色や色味に関して自分の目だとほぼ一緒に見えます。

ただ強いていうならGalaxy S25の方がよりシャープになっている印象を受けます。ディスプレイに関しては正直見やすさを優先するか持ちやすさを優先するかで変わってくると思います。

基礎スペックを確認。

そして基礎スペックを確認していきたいと思いますが両機種ともAndroid15を標準搭載しています。あくまでも主観ですがカスタマイズ性が豊富な上にGalaxy S25の方がUIが分かりやすい印象です。

Xiaomi 15は中華系の中でも特に癖が強いという印象な上にカスタマイズ性もそこまで豊富ではないです。またXiaomi 15でAI機能が強化されたとはいえGalaxy AIで基本全てカバーできる感じです。

逆にGalaxy AIで出来ることの全てをXiaomi 15ではカバー出来ないので地味に差があります。AIにどこまで依存するかはユーザー次第ですが今後のことをを考えるとGalaxy S25です。

ただ注意点としてGalaxy AIが完全に無料なのは年内までで来年からの有料化は現時点で不明です。

ローカライズに差。

またユーザーによって大きく評価が分かれる部分としてローカライズの差なのかなと思います。Xiaomi 15はコスト削減のためかグローバルモデルに技適をつけただけでおサイフケータイやドコモのB21に非対応などユーザーによっては大きなデメリットになるかなと思います。

自分はdocomoユーザーですが今の住環境だとB21の影響はほとんど受けないので問題ないです。またおサイフケータイに関しても代わりがきくので特段問題はないかなと思います。

むしろXiaomi 15はローカライズすればアップデートサポート期間に影響が出た上で本体価格が上昇となっていれば正直笑えないという感じで価格優先の判断をしてくれて良かったと思います。

とはいえソフト含めて国内での使いやすさという部分では圧倒的にGalaxy S25かなと思います。

容量構成を確認。

そして容量構成に関しては一緒ですが直販版でみた場合Galaxy S25はカラバリの制限がないです。一方でXiaomi 15のリキッドシルバーには256GBモデルの選択肢がないのはちょい残念です。

ちなみにXiaomi 15は空いたストレージを利用した仮想RAMに対応しているのはメリットです。次に発熱の程度を調べるためにベンチマークを3回連続で回して負荷をかけてみました。

発熱とパフォーマンスの持続性を確認。

なんかGalaxy S25に関しては32%あたりでフリーズをする現象が2回連続で発生しました。その影響もあり内部温度が高い状態でベンチマークを計測しているためとスコアも低めです。

一方で問題なのがXiaomi 15で今回試した環境だと2回連続でベンチマークが計測することができませんでした。

ちなみにXiaomi 15 Ultraが発熱による強制終了する現象があったのでXiaomi 15は出来るだけ予防するために開封して初期設定が完了してから数日おいて計測をしています。

計測終了ごとに外部温度を計測してみましたがGalaxy S25は39.1/39.1/40.5度でXiaomi 15は39.5/41.8/42.2度と外部温度にそこまで差があるわけではないですが不安定です。

今後アップデートで改善されるのか不明ですが現時点だと発熱しやすく挙動が不安定という印象を受けます。

次にパフォーマンスの持続性を調べるために3D Mark Wild Life Stress Testをしてみました。完全に本体が冷たいと感じるくらいまで冷やしてから計測してみましたがXiaomi 15は熱落ちです。

しかも時間をあけてから再び計測してみましたが結局途中で熱落ちしてしまったという感じです。ちなみに熱落ちしたタイミングで外部温度を計測したところXiaomi 15は44.5度に対してGalaxy S25は41.3度とXiaomi 15は明らかに不快に感じる発熱をしていた感じになります。

正直面倒になったので再度テストをしていないですが20分連続で負荷をかけられない感じです。少なくとも自分がここ最近触ってきた機種の中でも一番パフォーマンスの持続性が悪いです。

バッテリー関連を確認。

そしてバッテリー関連を確認するとXiaomi 15はシリコンカーボンバッテリーを搭載しています。そのためバッテリー容量でみれば圧倒的に多くGalaxy S25はもうちょっと頑張ってほしかったところです。

ちなみに海外サイトのバッテリーテストを参考にするとGalaxy S25は13時間9分なのでバッテリー容量を考えると悪くないという感じですがXiaomi 15は16時間28分と圧倒的な差です。

6.3インチ前後のディスプレイを搭載したフラッグシップの中では圧倒的な電池持ちを実現しています。ただ負荷をかけて発熱を開始した場合の消費電力はめちゃくちゃ多い印象なので使い方次第です。

充電関連を確認するとGalaxy S25は充電開始30分で56%でフル充電に要した時間は77分です。一方でXiaomi 15は充電開始30分で83%でフル充電に要した時間は45分と圧倒的な差があります。

バッテリー容量に差があるとはいえ充電速度はXiaomi 15の方が圧倒的に速いという感じです。

その他を比較。

その他IP68にイヤホンジャックなしは共通で生体認証に関してはインカメラを利用した顔認証に対応しています。そして無印としては珍しく両機種とも超音波式画面内指紋センサーの採用でコストをしっかりとかけています。

実際に試した感じだとほとんど差がない印象で使用しているスクリーンプロテクター次第です。そして音量を70%に設定した上でスピーカーテストをしてみました。

まだGalaxy S25の方がまとまっている印象ですが音量はかなり小さめなので好みが分かれると思います。

カメラを確認。

最後にカメラを確認していきたいと思いますが両機種とも無印では珍しくトリプルレンズカメラ構成となっています。広角でみるとXiaomi 15の方が大きめですが超広角に関してはGalaxy S25の方が大きめです。

また結果が大きく分かれそうな部分として望遠でGalaxy S25は正直豆粒センサーで、とりあえず写真のサンプルを撮影してきたのでご確認下さい。

超広角で撮影。

今回のサンプルはXiaomi 15/Galaxy S25の順番になっているので予めご了承下さい。またXiaomi 15はライカバイブランモードで撮影しています。

今回のサンプルをみる限りXiaomi 15の方がところどころディテールが潰れているようにみえる部分もあります。

広角で撮影。

次に逆光になるように撮影してみましたがフレアは同程度です。ただXiaomi 15の方が日陰になっている部分が僅かに明るく補正されていることからも黒潰れしにくくなっています。

次に接写してみましたがGalaxy S25は被写体が小さくなると寄りにくいです。

画素数は一緒ですがセンサーサイズが違うことからもノイズなどに地味に差が出るかと思いきやほぼ差がない印象を受けます。

ポートレートで撮影。

タップしてフォーカスを合わせたことも影響したのかXiaomi 15の方が明るく補正されています。

上記のサンプルのように被写体が複雑になるとGalaxyのポートレートはフォーカスが迷いがちです。

そしてXiaomi 15のポートレートの画角は23/35/60/75mmとなっており他社によくある48mmがありません。そのためGalaxy S25は2倍でXiaomi 15は60mmで撮影しています。

想定していたよりも60mmフォーカスをあわせやすい一方で背景の処理はちょっと気になります。

次にGalaxy S25は3倍でXiaomi 15は75mmで撮影しています。

Galaxy S25の方が被写体がちょっと暗めになってしまうのは残念かもしれません。

望遠で撮影。

そしてXiaomi 15にとって光学となる2.6倍で撮影してみました。

次に光学画角をクロップしているのかワンタップで切り替えることができる5倍で撮影してみました。

次に10倍で撮影してみましたがGalaxy S25はノイズがかなり増えた印象を受けます。

そして20倍で撮影してみましたがXiaomi 15もノイズはかなり多めの印象を受けます。

そしてGalaxy S25にとって最大となる30倍で撮影してみましたが、Xiaomi 15の方がまだマシという感じで正直両機種とも褒められたものではありません。

最後にXiaomi 15にとって最大となる60倍で撮影してみましたが、個人的な印象としては20倍以下が実用的な範囲かなと思います。

マクロで撮影。

またXiaomi 15は望遠を利用したテレマクロに対応しています。

ちなみに最短撮影距離は10cmとなっています。

光学ズームで撮影。

次にGalaxy S25は3倍でXiaomi 15は2.6倍で撮影してみました。

僅かにXiaomi 15の方がノイズが多いように見えます。

Xiaomi 15の方が明るく補正されており分かりやすい写真です。

超広角(低照度)で撮影。

次に手持ちかつ低照度の環境でナイトモードでサンプルを撮影してきました。ちなみにXiaomi 15はXiaomi 15 Ultraと異なり自動判定ではなく固定させられるのは嬉しいところです。

超広角であってもGalaxy S25の方が白飛びが抑制されていることを確認できます。

広角(低照度)で撮影。

Xiaomi 15はちょっときつめにフレアが入っています。

一方でXiaomi 15の方が全体的に明るく補正されている印象を受けます。

強い光源があるシーンだとGalaxy S25の方がまだ抑制されています。

望遠(低照度)で撮影。

次に2倍で撮影してみました。

そして光学となる2.6倍で撮影してみました。

最後に5倍で撮影してみましたが流石にXiaomi 15の方が安定している印象を受けます。

まとめ。

今回は同じ無印同士であるGalaxy S25とXiaomi 15を比較してみましたが分かりやすい違いがあるように見えます。Galaxy S25はハードの面白さは全くないですが使いやすさを中心に無難にまとまっている印象を受けます。

何よりの絶対的な特徴としてはやはりそのサイズ感で他にほぼ選択肢がないからこそ貴重です。また評価が分かれる部分としてはローカライズの差でここをどう割り切れるかだと思います。

ちなみに直販版だとGalaxy S25は12万9000円に対して12万3000円と6000円の価格差です。ただ512GBモデルになると9000円の価格差になってくるので地味に印象が変わってきます。

動画でも確認。

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