Xiaomi 15 Ultra 比較レビュー。王者Galaxyとどちらがおすすめか

世界で最も売れている最上位モデルはiPhoneのPro Maxでその次がGalaxyのS Ultraと言われています。一方で販売地域が制限されやすい中華系のUltraモデルはGalaxyのS Ultraに遠く及ばいないとも言われています。

ただ方向性の違いもあり中華系のUltraはあくまでもニッチ向けのニーズに応えるためとの話です。今回はXiaomi 15 UltraとGalaxy S25 Ultraの比較レビューを主観的にまとめてみたいと思います。

デザインを比較。

少なくともグローバル市場でみればGalaxy S25 Ultraは一般向けのUltraの王者という印象でXiaomi 15 Ultraはニッチ向けの王者という印象でユーザーで評価が分かれるところかなと思います。

まずデザインから確認していきたいと思いますが縦幅はほとんど一緒ですが横幅に地味に違いがあります。

やはり横幅が77mmを超えてくると手が大きいユーザーでないと片手操作は厳しくなると思います。またGalaxy S25 Ultraは前モデル対比で丸みを帯びたとはいえ全体的に角張っている印象を受けます。

さらにGalaxy S25 Ultraの方が薄いとはいえ横幅があることに加えサイドフレームはエッジが効いていることもあり片手で操作しようとなった時に手へのフィット感はイマイチです。

単純に片手操作のしやすさという部分では自分の手の大きさだとXiaomi 15 Ultraがしやすいです。ただXiaomi 15 Ultraの方が持ちやすいことに加えそもそも重いのでずっしり感が強めです。

そして本体背面を確認すると両機種とも手持ちでみればブラックですが雰囲気が全然違います。Galaxy S25 UltraはシンプルだけどスタイリッシュなブラックですがXiaomi 15 Ultraはサテン調というべきなのか光の反射によって見え方が異なりデザインに遊び心がある感じです。

また同じブラックでも色の濃さが全然異なりXiaomi 15 Ultraの方が引き締まって見えます。

両機種ともバックパネルはガラスなのは共通ですがGalaxy S25 Ultaはフラット形状を採用しています。一方でXiaomi 15 Ultraは持ちやすさを意識しているのかサイドフレームにかけて僅かに湾曲しています。

また好みが完全に分かれる部分としてXiaomi 15 Ultraは巨大なサークル型のカメラデザインでGalaxy S25 Ultraは垂直型の配置でデザイン的に見ればスッキリ見えるかなと思います。

ただテーブルなどに置いた時にGalaxy S25 Ultraは左右にガタガタするのはデメリットです。

好みやカラバリによって印象が変わりますがGalaxy S25 Ultraの方が全体的にスタイリッシュで高級感を感じやすいデザインに対してXiaomi 15 Ultraはカメラを中心としたデザインです。

その中で取り回しに関しては自分の手で見ればXiaomi 15 Ultraの方が優秀に感じます。ただ自分は慣れているため何ともですがXiaomi 15 Ultraのカメラデザインは嫌な人が多いかもしれません。

ディスプレイを比較。

次にディスプレイを確認していきたいと思いますがディスプレイサイズに地味な違いがあります。その前にデザイン部分とも重複しますがGalaxy S25 Ultraはフラットディスプレイを採用しています。

一方でXiaomi 15 Ultraはマイクロクワッドカーブディスプレイを採用と僅かに湾曲しています。正面から見た場合は湾曲している方がベゼルはスリムに見えるのがメリットになるのかもしれません。

とはいえ今回比較している感じだとGalaxy S25 Ultraの方がよりベゼルがスリムな印象です。また耐久性の部分においてGalaxy S25 UltraはGorilla Glass Armor 2を採用しています。

一方でXiaomi 15 UltraはXiaomi Shield Glass 2.0を採用していますがどっちの方が耐久性に優れているのか不明です。少なくともGalaxy S25 UltraはCornigが発表したほどの耐久性がないことは判明しています。

なので耐久性改善という部分よりもディスプレイの反射率が抑制されていることがメリットです。ガラスフィルムを貼ってしまうと元も子もないですがSamsung純正フィルムだといい感じに反射をカットできるみたいです。

ディスプレイ輝度を比較。

基礎スペックに関してはそこまでの差がないですが気になる部分としてはディスプレイ輝度です。海外サイトのテストの結果を参考にするとGalaxy S25 Ultraは自動調節で1417nitsを記録しています。

一方でXiaomi 15 Ultraは1599nitsとテスト結果でみるとより明るいディスプレイを搭載しています。

ちなみに屋内で比較してみるとXiaomi 15 Ultraの方が本当に僅かに明るく感じます。とはいえ表示するコンテンツによっては異なる可能性があり屋外でカメラのサンプルを撮影している時はGalaxy S25 Ultraの方がはっきりと明るいことを確認できた感じです。

正直そこまで明確な差があるわけではなく両機種とも明るさに困るようなディスプレイではないです。

コンテンツの表示を比較。

またGalaxy S25 Ultraは最高品質とも言われているSamsungのM14を搭載しているのでYouTubeを再生してみるとXiaomi 15 Ultraの方が黒がよりはっきりしている印象を受けます。

一方でGalaxy S25 Ultraは全体的にシャープというかXiaomi 15 Ultraほど癖がないです。毎年一緒ですがSamsungはなぜかDolby VisonなどHDR系のスペックは強化してこない感じです。

ディスプレイに関しては正直大きな差があるわけではなく強いて言うならXiaomi 15 Ultraの方がまだ視認性が優れていますがフィルムなしで屋外中心ならGalaxy S25 Ultraという感じです。

基礎スペックを比較。

そして基礎スペックを確認していきたいと思いますが両機種とも最新となるAndroid15を標準搭載しています。あくまでも主観ですがあまりソフトに興味がない自分にとってOneUIは過剰に感じてしまうところがあります。

一方でHyperOSに関しては癖が強すぎという感じでソフト優先ならGalaxyの方を選ぶと思います。そしてAIに関してXiaomi 15 Ultraで強化されてきたとはいえ初代Galaxy AI以下という印象を受けます。

Galaxy AIの方が圧倒的に充実している印象でAIで選ぶなら間違いなくGalaxy S25 Ultraです。ただGalaxy AIが完全に無料で使えるのは今年までなので今後の動向は注意する必要があります。

ローカライズを比較。

そしてユーザーによっては評価が大きく変わる部分としてXiaomi 15 UltraはドコモのB21に非対応に加えミリ波にも非対応とユーザーの住環境によっては通信速度に差が出ます。

一方でeSIM対応は一緒ですがXiaomi 15 Ultraは物理のDual SIMが使えるのはありがたいところです。あとはやはりおサイフケータイに非対応という部分でXiaomi 15 Ultraはマイナスだと思います。

今やタッチ決済が使える店舗が増えた上で改札でも徐々にですが使える駅が増えています。また自分はPixel WatchやGalaxy Watchを所持しているので本体が非対応でも特段問題はありません。

ただ定期券などは本体で対応していないと使えないのでGalaxy S25 Ultraの方が確実です。個人的にはローカライズが不十分だとしてもUltraモデルを国内で出してくれたことに意味があるかなと思います。

容量構成を比較。

そして容量構成に関してXiaomi 15 Ultraの方がRAMが多いのでゲームなどにはいいかもしれません。ただAIに関してはほぼオンライン処理なので大容量RAMのアドバンテージはあまりないのかなと思います。

また直販版であればGalaxy S25 Ultraはストレージ制限なく全てのカラバリから選べるのも大きな魅力だと思います。

パフォーマンスの持続性と発熱を比較。

そして発熱の程度を調べるためにベンチマークを3回連続で回して負荷をかけてみました。今回試した感じだと両機種とも不安定という感じでGalaxy S25 Ultraは2回目でフリーズ気味になってしまったことからもスコアに異常が発生しています。

Xiaomi 15 Ultraに関しては開封初日に計測したこともあるのか発熱で計測が強制終了になりました。そのため3回連続で計測することが出来ず3回目のみは2回目が終了してから15分くらいあけてます。

ちなみに計測終了ごとに外部温度を計測してみましたがGalaxy S25 Ultraは41.2/41.4/41.1度でXiaomi 15 Ultraは41.0/45.8度で時間をおいてから計測した3回目は44.5度でした。

また後日機会があれば同じタイミングで計測したいと思いますがXiaomi 15 Ultraの方が発熱しやすい印象を受けます。

次にパフォーマンスの持続性を調べるために3D Mark Wild Life Stress Testをしてみました。安定率で見ればGalaxy S25 Ultraの方が低いですがXiaomi 15 Ultraに関して発熱が原因で強制終了になったこともあり結局3回目にしてやっと最後まで計測できた感じになります。

購入してから数日使ってきた感じだと特段発熱を感じませんが開封直後が不安定すぎる印象です。また歴代と一緒ですが放熱性能を強化した結果発熱すると不快な温度まで上昇しやすいです。

バッテリー関連を比較。

バッテリー関連を確認するとバッテリー容量はXiaomi 15 Ultraの方が地味に多いという感じです。ただそれ以上に電池持ちに差があり海外サイトのバッテリーテストの結果を参考にするとXiaomi 15 Ultraは16時間オーバーと前モデルの電池持ちの悪さが冗談だったかのように改善しています。

Galaxy S25 Ultraはハード面でほぼ進化がない状態でOenUI7.0での電力効率の改善やSnapdragon 8 Eliteの最適化で電池持ちを改善させましたがXiaomi 15 Ultraには流石に及ばずという感じです。

ちなみに充電速度に関してGalaxy S25 Ultraは充電開始30分で72%でフル充電に59分です。一方でXiaomi 15 Ultraは充電開始30分で72%でフル充電に要した時間は51分とスペックの差を考えると思っていたより充電速度に差がなくGalaxy S25 Ultraの方が平均値が高いのかもしれません。

その他を比較。

その他IP68に対応やイヤホンジャック非搭載も共通となっておりある意味お馴染みだと思います。生体認証に関して両機種ともインカメラを利用した2D顔認証に加え超音波式画面内指紋センサーを搭載していますがGalaxy S25 Ultraはコストの高いQualcomm製を採用しています。

ただ実際に比較してみると正直大差ないという感じで両機種とも十分にストレスなく認証できます。そして音量を70%に設定した上でスピーカーテストをしてみました。

音量に関しては同程度ですが音質に関しては圧倒的にGalaxy S25 Ultraの方が優秀です。

カメラを比較。

最後にカメラを確認するとハードでは大きな差がありXiaomi 15 Ultraが圧倒的です。ただセンサーサイズが大きくなればなるほどボケ感が強くなるため使い勝手も悪くなります。

あとはやはり望遠に圧倒的な差がありGalaxy S25 Ultraはテレマクロに非対応も痛いです。Galaxy S25 Ultraは10倍以下の撮影を強化したのに対してXiaomi 15 Ultraは10倍以上を強化するなど真逆の方向性となっており望遠を使う人ほど評価が分かれるかなと思います。

とりあえず写真のサンプルを撮影してきたのでご確認下さい。

超広角で撮影。

今回のサンプルはGalaxy S25 Ultra/Xiaomi 15 Ultraの順番になっているので予めご了承下さい。

Xiaomi 15 Ultraの方が全体的に明るく補正されている印象を受けますが、自分の目だとちょっと赤みを感じます。

広角で撮影。

このサンプルだと本当に僅かにXiaomi 15 Ultraの方が明るく補正されている印象です。

次に接写をしてみましたがXiaomi 15 Ultraの方がセンサーサイズが大きいにも関わらず被写体に寄りやすかった印象を受けます。

やはりXiaomi 15 Ultraの方が明るく補正されており、分かりやすい写真が撮れる印象を受けます。

ポートレートで撮影。

Galaxyの悪い部分でフォーカスが合っていない部分の処理がかなり雑になります。

ただ単純な形状になるとレーザーオートフォーカスを搭載していることもあるのか被写体に寄りやすくなります。

次にポートレートで2倍で撮影してみました。

被写体がそこまで小さい場合だとGalaxy S25 Ultraの方が寄りやすい印象です。

そして3倍で撮影してみましたがXiaomi 15 Ultraの方が圧倒的に寄りやすい印象を受けます。

またXiaomi 15 Ultraの方がしっかりと明るく補正されている印象を受けます。

そしてそれぞれの2つ目の望遠の画角で撮影してみました。なのでGalaxy S25 Ultraは5倍でXiaomi 15 Ultraは4.3倍です。

比較する前はGalaxy S25 Ultraの方が取り回しがいいかなと思っていましたがXiaomi 15 Ultraが前モデル対比でかなり改善したので大型センサーを搭載しているがゆえの癖の強さがそこまでマイナスになっていないです。

望遠で撮影。

まずは3倍で撮影してみました。

次にXiaomi 15 Ultraにとって光学となる4.3倍で撮影してみました。

そして10倍で撮影してみましたが想定よりも差がない印象を受けます。

ただ20倍になるとGalaxy S25 Ultraは一気にノイズが増える印象を受けます。

そして30倍で撮影してみました。

50倍になると雲泥の差です。

最後に100倍で撮影してみましたがハードの差が露骨に出ている印象を受けます。

光学ズームで撮影。

次にGalaxy S25 Ultraは5倍でXiaomi 15 Ultraは4.3倍で接写してみました。

Galaxy S25 Ultraもかなり頑張っている印象を受けます。

次に中距離を撮影してみました。

Xiaomi 15 Ultraの方が明るく補正されていることを確認できます。

そして30倍で撮影してみましたがGalaxy S25 Ultraは色褪せているように見えちゃいます。

超広角(低照度)で撮影。

次に手持ちかつ低照度の環境でサンプルを撮影してきました。

チューニング不足なのXiaomi 15 Ultraはきつめのフレアが発生しています。

広角(低照度)で撮影。

Xiaomi 15 Ultraの方が全体的に明るく補正されており、ノイズも少ない印象を受けます。

ただシーンによっては無理に明るく補正しすぎと感じることもあります。

強い光源があるシーンでもフレアやゴーストは同程度に補正されている印象を受けます。

望遠(低照度)で撮影。

まずは2倍で撮影してみました。

次に3倍で撮影してみました。

最後に4.3倍で撮影してみましたがXiaomi 15 Ultraは手ブレが発生しやすい印象を受けます。

まとめ。

今回はXiaomi 15 UltraとGalaxy S25 Ultraの比較レビューを主観的にまとめてみました。自分はスマホに求めることはカメラなのでGalaxy S25 Ultraの方が圧倒的にソフトが優秀でもXiaomi 15 Ultraを選びますがローカライズ含めて全体的に癖が強めという印象です。

結局のところスマホとしての完成度や使いやすさはGalaxy S25 Ultraの方が優秀だと思います。ただカメラに関してはXiaomi 15 Ultraの方がめちゃくちゃ楽しめる要素がある感じです。

Galaxy S25 Ultraは隙がない一方で明確に尖った特徴がないので面白みに欠けています。

動画でもチェック。

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