Appleが全部ひっくり返すぞ。今年登場の折畳式機種はひたすら薄型化へ

スマホ市場が成熟期に入っていることもあり以前のような分かりやすい進化を感じにくいです。ただその中でも分かりやすい進化を遂げているのが折畳式機種で今年はさらに成長する可能性があります。

今回はXiaomiやvivoなど折畳式機種が2025年にどのように進化していくのかリーク情報を元に簡単にまとめたいと思います。

ついに9mm以下の世界に。

リーカーによると中国市場で折畳式機種は飽和状態になっているとの話で各メーカーはラインナップを強化するよりも一つ一つの端末の完成度を高くすることにフォーカスしているとの話です。

そのため少し前のHonorのようにラインナップを細分化していく可能性は低いかなと思います。ちなみに発表が遅れると言われているvivoも今年はvivo X Fold 4のみになるとの予測です。

その上で今年の大きな特徴の一つ目として本体の薄型化で折り畳んだ時の厚みが9mm以下になる可能性があります。

2024年までで見るとHonor Magic V3の9.2mmが世界で最も薄かったですが2025年でみるとトップクラスのモデルは9mm以下になると言われており現時点ではOppo Find N5が筆頭です。

またHonorに関しても薄型化してこないはずがないのでOppo Fine N5より薄くなる可能性もあります。ちなみにvivoが折畳式機種の発表時期を遅らせている理由の一つとして薄型化のためとの話です。

そのためトップクラスを目指してくると思うので9mm以下になる可能性があり非常に楽しみです。一方で大きく差をつけられる可能性があるのがGalaxy Z Fold 7で一部情報によると本体を折り畳んだ状態で10mm以下になると予測されていますが中華系には及ばない感じになりそうです。

少なくともGalaxyは折畳式機種市場において中華系と比較すると1年以上遅れている印象です。

一方で地味にダークホースになる可能性があるのがGoogleですが現時点で詳細は不明です。ただ初代にしろ2世代目にしろGalaxy Zシリーズよりは薄いとデザインには拘っている印象を受けます。

また一部噂によるとGoogleとOppoはヒンジに関して同じサプライヤーに発注しているとの話です。なので以前は10mm以下になるのは厳しいとの話でしたがOppo Find N5で限界を超えています。

このことを考えるとPixel 10 Pro Foldでも10mmの壁はしっかり超えてくる可能性があります。何より本体を閉じた状態で9mm以下になってくると普通のスマホとほとんど変わらない感じになります。

ちなみにカメラバンプなしでPixe 8aの厚みは8.9mmなのでOppo Find N5はほぼ一緒です。なのにディスプレイサイズは大型モデルと比較して2倍近くあるので単純にすごいと思います。

一方で薄型化が進んでいるとはいえ本体の軽量化に関してはまだインパクトがある感じではありません。何より薄いと壊れそうというイメージが強いと思いますがヒンジなどにチタンなどを採用して耐久性を担保しています。

少なくともストレートタイプのスマホよりも軽量かつ耐久性のある素材やコンポーネントを採用しているのでどうしてもコストが増しやすいというのが現状ではネックになっています。

2024年の時点でもストレートタイプのスマホにかなり近いサイズ感になっていましたが今年でみると下手な機種より薄い可能性があり最も薄い機種が今後何mmになるのか非常に楽しみです。

バッテリーはそこまで大型化せず。

次にブック型の折畳式機種はディスプレイサイズが大きいからこそ重要になるのがバッテリーです。中華メーカーを中心にシリコンカーボンバッテリーの開発を積極的に進めていますが今年登場の折畳式機種においてリーカーによると6000mAhを大きく超える機種はないと指摘しています。

おそらくですがトップメーカーは薄型化にかなりフォーカスしていることからもバッテリーにそこまでの内部スペースを割けない結果バッテリー容量は6000mAh前後とそこまで伸びずです。

ただGalaxyやXperiaなど中華系以外のフラッグシップが5000mAhのバッテリーを搭載しており、このことを考えると折畳式機種が6000mAhのバッテリーを搭載しているだけでもすごいです。

一方で中華系のフラッグシップモデルは5000mAh以上が割と普通で6000mAh前後も地味にいます。このことを考えると電池持ちの部分で折畳式機種はまだまだ敵わないのかなという印象です。

ちなみにいつも参考にしている海外サイトのバッテリーテストを参考にするとブック型の折畳式機種の中でvivo X Fold 3 Proがトップクラスでスコアで見ればGalaxy S25やPixel 9にPixel 9 Proなどと一緒と割とコンパクトな各社の無印と同程度の感じになります。

そのためバッテリー容量が多少なりとも増えた上でSoCの進化により電力効率も改善されるのでスコアが伸びれば1年前に電池持ちが良いと呼ばれた機種と同程度になってくる可能性ががあります。

ただ昨年末に登場したOppo Find X8 ProなどフラッグシップのProモデルには及ばないのかなと思います。あと個人的に気になる部分としてOppo Find N5は薄型化しながらもワイヤレス充電に対応しています。

むしろ専用ケースが必要とはいえ最大50Wかつマグネットで充電が可能と大きな強みにしています。

一方で薄型化に伴いワイヤレス充電は何かと犠牲になりやすいので他社がどうするのか気になるところです。また今年主要メーカーから登場する折畳式機種は基本側面に指紋認証を搭載しているとの話なのでvivo X Fold 4は薄型化のために超音波式画面内指紋センサーがカットされたのかもしれません。

何より薄型化が優先になりバッテリー容量が激的に増える可能性は低いと思った方がいいです。ただ今年の後半に登場するシリコンカーボンバッテリーは7000mAhを超えると言われています。

そのため来年登場する折畳式機種のバッテリー容量はさらに増える可能性があります。

折畳式向けのSoC

そして3つ目として中華メーカーに限らずですが折畳式機種向けのSoCを搭載する可能性があります。Honor Magic V2やXiaomi Mix Fold 4など一部機種は薄型化の影響が大きいのか単純にチューニングが甘かったのか発熱が原因でベンチマークを完走することが出来ないです。

おそらく本体がストレートタイプと比較して薄いことからも発熱もユーザーに伝わりやすいと思います。そのためユーザーに配慮して発熱に対してかなりきつめの安全対策をとっている可能性があります。

ただ20万円を超えるような機種が発熱対策のためミドルレンジ向けのSoCを搭載するわけにいかず、ベイパーチャンバーを強化したいとしても内部スペースの制約があるため難しいのが現状です。

その中でQualcommはは折畳式機種向けとして7コアバージョンのSnapdragon 8 Eliteを発表しています。通常版と比較するとCPUが8コアから7コアになったことでパフォーマンスは多少落ちます。

ただパフォーマンスが落ちるということは消費電力も抑制できるので発熱も抑制できる可能性があります。さらに消費電力が減れば電力効率も改善するため電池持ちは良くなる可能性があります。

実情を把握していませんがおそらく7コアバージョンはそもそも通常版の不良品の可能性があります。Snapdragon 8 Elite自体は不明ですがTSMCの3nmプロセスノードを採用した半導体の歩留率は60〜70%程度といわれているので100個生産しても品質を満たすのは多くても70個程度になります。

つまり30個以上は廃棄という流れになりますが廃棄予定の中から7コアバージョンとして再利用できるものをチューニングしているのでは?と思っており当然ながらコストも安くなります。

本来TSMCとして廃棄予定のものを利用してくれるのであれば安くても問題ない流れになります。ちなみにGoogleもGoogle Tensor G5は再利用を前提にコストカットを考えていると予測されています。

何より通常版を搭載しても発熱対策としてパフォーマンスがかなりきつめに制限されるなら単純に7コアバージョンを採用してコストや発熱を抑制してもらった方がユーザーにも嬉しいと思います。

またこの7コアバージョンは今後トレンドになる薄型化に特化した機種にも採用されるかもしれません。ちなみに現時点でリークしているベンチマークをみる限りGalaxy S25 Edgeは通常版を採用しています。

Appleの参入。

個人的には薄型化に特化するよりもサイズ感をある程度のままでスペックを底上げしてほしいです。ただこの感じだと一年ごとに薄型化/スペック強化を繰り返す流れになるのかなと思います。

おそらく多くのユーザーは折畳式機種の技術が成熟してきたなら安くしてほしいと思っているはずです。ただ現状だと折畳式機種は各社の技術力を見せる立ち位置でストレートタイプのUltraと同じかなと思います。

なので安くすることは考えていない可能性があり求められるのは廉価版の追加かなと思います。とはいえリーカーの指摘通りであれば中華系を中心に廉価版にあまり力を入れていない印象です。

ただこの状況を大きく変えてくれそうなのがAppleで直近の情報だと2026年下半期に正式発表すると予測されています。

今まではあくまでも技術的にAppleが理想とする折畳式機種を開発することは可能なのかと開発の前段階だったみたいですが直近の情報によると発売するための開発に着手したとの話です。

ただ情報が錯綜している部分として折畳式機種の形状で同社初はフリップ型になるとの話もあればブック型の折畳式機種になるとも言われており現時点だとどっちが正しいのか不明な状態です。

ちなみにブック型に関してプロトタイプだとメインディスプレイは7.8インチでサブは5.4インチになると予測されています。単純に中華系のように正方形に近いアスペクト比を採用するのでればかなり小さいかなと思います。

一方でOppo Find NやPixel Foldのように横長のアスペクト比を採用している可能性もあります。現時点ではこれ以上の情報がないため判断できませんが個人的にはブック型を出してほしいところです。

また一部情報によると2026年に折畳式機種の出荷台数は過去最高を記録する可能性があると予測されています。ちなみにアナリストによるとAppleだけで2000万台以上になるとも言われておりこれは2024年の折畳式機種総出荷台数を超える数字でありAppleが大きく流れを変える可能性があります。

こうなってくると中華メーカーを中心に価格で勝負する必要があるので全体的に安くなる可能性があります。何よりAppleが市場に参入することでようやく市場が活性化するという流れになると思います。

逆に言うと今年はいかに完成度が高い折畳式機種を出せるかが重要になってくると思います。

まとめ

今回は今年登場が予測されている折畳式機種の傾向についてリークを元にまとめてみました。個人的には折畳式機種がかなり好きなので国内市場でももっと選択肢が増えてほしいところです。

特にブック型に力を入れているOppoが現状だと一番期待出来るのかなと思っています。

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