価格さえしっかりすれば。Pixel 9aはiPhone SEに勝てるのか?

事前情報通りであればGoogleは3月中旬にGoogle Pixel 9aを正式発表と予測されています。少なくともPixel 9シリーズで発表時期が約2ヶ月の前倒しになったことを考えるとPixel 9aもラインナップ全体でのバランスを見た時に例年より約2ヶ月の前倒しになるのは妥当だと思います。

今回は同時期に登場が予測されているiPhone SEとGoogle Pixel 9aは勝負が出来るのか主観的にまとめたいと思います。

ターゲット層を考えれば問題ない。

Pixelの宿命なのかもしれませんが必ずiPhoneと比較された上で批判されることが多い印象です。そして事前情報通りであれば今年の3月にAppleはiPhone SEを正式発表する可能性があると予測されています。

つまりPixel 9aと発表時期が丸かぶりする可能性があり今まで以上に真っ向勝負になる可能性があります。今回はリークをもとにPixel 9aとiPhone SEの気になる部分を確認していきたいと思います。

まず一つ目としてはパフォーマンスでiPhone SEはApple intelligenceに対応するためにiPhone 16と同じくA18チップに加えRAM8GBに対応する可能性があると予測されています。

一方で現時点だとiPhone SEが対応するAI機能は上位モデルと全く一緒なのかまでは不明です。

何よりA18チップをそのまま搭載しているのであればGoogle Tensor G4のPixel 9aと大きな差がつく可能性があります。

何より日常使いであればGoogle Tensor G4でも十分だと思いますがA18に関しては高負荷のゲームや簡単な動画編集であればiPhone SEで十分に楽しめるパフォーマンスを有している可能性があります。

つまりオールマイティに快適に使える機種は?となった時にiPhone SEにアドバンテージがあると思います。少なくともPixel 9aが搭載するGoogle Tensor G4では動画編集やゲームは厳しいと思います。

ただいつもSoCを比較する上で気になる部分としてどんなユーザーが使うで評価が分かれます。

スマホに拘りがなく本体価格がある程度抑制された上で日常使いで困らなければ十分と考える人もいれば予算的な問題からフラッグシップモデルを購入するのは厳しいことから比較的安い機種でゲームまである程度楽しめる機種が欲しいと思う人では求めるレベルが全然違うと思います。

おそらくほとんどのライトユーザーにとってGoogle Tensor G4でも十分な処理性能だと思います。一方でコスパに拘るオタクにとってはiPhone SEのパフォーマンスじゃないと満足出来ないかもしれません。

結局AppleもGoogleもライトユーザーをターゲットにしている可能性が高いと思います。ただ独自SoCの方向性の違いからiPhone SEとPixel 9aではパフォーマンスに差がある感じです。

少なくともYouTubeでスマホのことを調べる人はオタク寄りなのでiPhone SEの方がいいです。ただ例えば自分の親などライトユーザーであればPixel 9aでも十分に魅力的な選択肢だと思います。

何より今後数年使っていく上でパフォーマンスに余裕を持たせやすいのはiPhone SEだと思います。

取り回しの良さと視認性。

次にデザインですがiPhone SEはiPhone 14をベースにしていると予測されています。またベースにしていると言ってもほとんどが一緒でiPhone 14の本体サイズは146.7×71.5×7.8mmで重さは172gです。

一方でPixel 9aは154.7×73.3×8.9mmと予測されておりPixel 9aの方が一回り近く大きいことになります。またPixel 9aの重さは189gと予測されていることからもiPhone SEの方が20g近く軽い可能性があります。

少なくとも取り回しの部分でみるとiPhone SEの方にアドバンテージがあるかなと思います。一方で例えば自分の親の意見になりますが筐体サイズが小さいとディスプレイサイズも必然的に小さくなることから取り回しの良さよりもディスプレイの視認性の方が優先としています。

リーク通りであればiPhone SEは6.1インチに対してPixel 9aは6.3インチとの予測です。さらに両手で使うことからも本体の重さもそこまで気にしないとしておりユーザーの使い方や視力によって評価が分かれる部分ですが必ずしもコンパクトであることが絶対正義ではないという印象を受けます。

さらにディスプレイの視認性に直結する部分としてディスプレイ輝度でiPhone 14はAplleの発表によるとピーク輝度は1200nitsに対して海外サイトのディスプレイテストの結果を参考にすると804nitsとなっており今や下手なミドルレンジモデルよりもディスプレイが暗いです。

ちなみにリークしているiPhone SEのディスプレイスペックはiPhone 14と全く一緒です。そしてPixel 9aに関してはピーク輝度で2700nitsでHDR表示で1800nitsと予測されています。

おそらく海外サイトのディスプレイテストにおいて2000nits近くのスコアを獲得する可能性があります。なのでシーン問わず見やすいディスプレイを搭載しているのはPixel 9aになる可能性があります。

Pixel 9aはコストカットのためにディスプレイ素材は微妙でGorilla Glass 3の採用と耐久性の部分も微妙になる可能性がありますが多くのユーザーにとってわかりやすいと思います。

結局スマホの基礎的な部分として取り回しの良さとディスプレイの視認性が優れているかどうかだと思います。デザイン全体で見れば好みが分かれると思いますが単純にPixel 9aの方が見やすいと思います。

安定性の違い。

そしてライトユーザーが重要視する部分として安定性でiPhone SEは正直何とも言えないです。筐体サイズが比較的小さいことに加えパフォーマンスがかなり高いA18チップを搭載していれば排熱効率は悪い可能性もあります。

一方でPixel 9aに関してはPixel 9シリーズが搭載しているGoogle Tensor G4と比較してパッケージング方法が異なる可能性が高いことからもPixel 9シリーズより発熱しやすいかもしれません。

ただライトユーザー向けの機種だと思うので発熱対策はより強化してくるのかなと思います。なのでPixel 9程度に収まるのであればターゲット層が不快に感じる熱さにならないと思います。

何よりパフォーマンスを犠牲にしても発熱抑制と電池持ちの安定性にフォーカスすると思います。

また電池持ちに関してiPhone SEはiPhone 14と同じ3279mAhのバッテリーを採用すると予測されています。ちなみに海外サイトのバッテリーテストを確認すると旧方式の評価方法でスコアは90です。

ただスコアでみるとPixel 8 Proが旧方式で90で新方式で約11時間半となっています。一方でiPhone 16は3500mAhのバッテリーでスコアは15時間42分とかなり安定している印象です。

もちろんAppleのチューニング方法によりますが仮に同じA18チップを搭載しているとしてバッテリー容量の差を考慮するとiPhone SEは12時間から15時間の間に収まる可能性があります。

一方でPixel 9aはPixel史上最大となる5100mAhのバッテリーを搭載すると予測されておりディスプレイスペックはPixel 9とほとんど一緒であることからも13時間を超える可能性があります。

14時間近くになれば御の字という感じでiPhone SEに大きく見劣りしない可能性もあります。とはいえPixel 9aはPixel 9と比較すればコストが安いディスプレイを採用している可能性があります。

そのためディスプレイ自体の電力効率が悪い可能性がありGoogle Tensor G4が発熱しやすければ消費電力も増えるのでバッテリー容量が増加しても電池持ちは伸びない可能性があります。

一方でiPhone SEはスペックで見れば期待値が高いですがApple初の独自5Gモデムを採用との予測で5Gモデムの品質が悪ければ通信品質が悪化するだけではなく燃費も悪くなる可能性があります。

なので思っていたよりも電池持ちが良くない可能性がありこれは使うまでで正直分からないです。何よりバッテリー容量だけで判断することは難しくAppleのAチップは燃費が本当にいいです。

カメラとAI

最後にカメラですがPixel 9aがしっかり勝てる部分があるとすればカメラかなと思います。そもそもiPhone SEはシングルレンズカメラ構成で非常に割り切った感じになっています。

一方でPixel 9aはデュアルレンズカメラ構成でメインカメラでみるとPixel 9aのGN8は1/2.0インチと言われているので小さいですが強力なカメラソフトがついてくる感じです。

何を撮りたいかによっても印象が変わってきますが個人的に写真はPixelの方が安定している印象を受けます。一方で動画に関しては廉価版であってもiPhone SEの方が安定してくる可能性があると思います。

フラッグシップ同士の比較であればPixelには動画ブーストがあるので圧倒することが可能ですただPixel 9aが正直対応するとは思えず逆に対応したらPixel 9aの方が全体的にいいと思います。

またAIも両社力をいれている分野ですが海外サイトによるとAppleに対してGoogleは数年リードしていると指摘しており現時点だとAppleは多言語するままならない状態にあります。

Googleに関しては多言語対応は当たり前でPixel 9aに関してもGemini Nanoを統合する可能性が高いです。そのため少しでもGeminiを最適化するための設計をしているPixel 9aに対してスペック的にとりあえず対応できるレベルに押し上げるiPhone SEとではちょっと立ち位置が違う可能性があります。

ただライトユーザーがそこまで熱心にAIを使いたいと思えるようなコア機能は現時点ではないです。少なくともGoogleの方が消しゴムマジックや編集マジックなどライトユーザーの認知度が地味に高いのかなと思いますが実際に機種を買って使ってみようとなるかはまた別の話になります。

また現時点だとAppleがAIを始めたばかりで全く見えない部分として既存モデルにどれだけ遡求させるかで現状だとスペックの問題から古い機種はiPhone 15 Proシリーズのみです。

ただ今後最低条件を満たす機種が出揃ってきた時に最新機種に追加されたAI機能を既存機種に反映させるかどうか不明でさらにオンライン処理とオフライン処理のどちらを主軸にするのかも不明です。

ちなみにPixelに関してはオフライン処理がメインで既存機種には遡求しないことがほとんどです。同じAIといっても対応させ方がメーカーによって全然違うので長く使える機種こそ今後を見据えた上で自分にあった機種を選ぶべきで何よりAIを楽しみたいのであればPixel 9aかもしれません。

まとめ。

事前情報通りであればPixel 9aとiPhone SEのアメリカにおける価格は一緒になるとの話です。一方でPixel 9シリーズとiPhone 16シリーズでみると為替に対してAppleの方が割と頑張っている印象で結局iPhoneの方がわずかに安く買いやすい環境になっている印象を受けます。

おそらくブランド力などを考慮するとPixel 9aはiPhone SEより高くなるのは論外で多少安い程度でもライトユーザーはiPhone SEを選ぶ確率が高くなる可能性があるのかなと思います。

それだけ国内市場においてiPhoneは安心のブランドという感じで価格はかなり重要だと思います。

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