大丈夫かな?Xperiaと合わせてイメージセンサー部門も嫌な流れ

一部噂によるとXperiaのカメラは当初ディスプレイ部門が担当していたとの話もありますが、2019年以降組織構造の見直しからもカメラ部門と連携を強化しやすくなった。

その結果今まで以上にSonyの拘りをXperiaに反映させやすくなったと言われていますが、イメージセンサー部門からモバイル部門が優先的に供給を受けているという印象は受けません。

今回The VergeによるとSonyのイメージセンサー部門においても嫌な流れになっているので簡単にまとめたいと思います。

Samsung製を採用する可能性。

Xperia 1でXperiaとして初めてトリプルレンズカメラ構成になりましたが、コストカットのためかSamsung製のカメラセンサーを搭載。Xperia 1Ⅵで見れば全てSony製となっていますが、その当時Sonyによると「メーカー」に拘りはなく、その時に最適だと思うセンサーを選んでいたとの話。

そして今回の情報によるとAppleは10年以上に渡ってiPhoneのカメラにSony製を選んできましたが早ければ2026年からSamsung製を採用する可能性があるとの話。

今回の情報によると48MPの1/2.6インチのセンサーを超広角に採用する可能性があると指摘しています。超広角カメラが強化されることでマクロ撮影の強化に加え、広角と超広角を利用して撮影する空間ビデオ撮影の改善にも期待できます。

また今回の情報では言及していませんが一部噂によるとAppleがSonyからSamsungに変更する理由としてSonyの供給体制に問題があるとの話です。コストの面でどの程度の問題があるのか不明ですが、Appleが欲しいと思うタイミングで欲しいと思う量を供給してもらえないのがネックになったとの話もあります。

またSony製のセンサーを多数使用しているVision Proに関しても、Sonyの供給問題から当初生産が安定しなかったとも言われています。少なくともいきなりSamsungに全てを切り替えるわけではありませんがAppleにとって条件が悪くなっていることに違いはないのかもしれません。

モバイル部門と同様に不安定。

少なくともモバイル市場において「Xperia」は存在感がありませんが、イメージセンサー部門に関してはかなり影響力があるのかなと思います。一方でスマホの機種変更サイクルが長期化していることも影響しているのかイメージセンサーの売り上げも徐々に鈍化しています。

その中でSonyによると今後大型センサーを搭載する機種が増えることから売り上げも利益も堅調に推移するとしていますが、世界2位のメーカーが採用しないという流れになればSonyにとっても大きなダメージになると思います。

イメージセンサー部門が揺らげば余力のないモバイル部門が新しいセンサーを採用することもかなり厳しくなるのかなと思っています。何よりXperiaのカメラを見ていると大きな欠点の一つはハードの弱さで、改善するにはイメージセンサー部門の協力が必要不可欠。

仮にイメージセンサー部門に余力があればモバイル部門に対しても割と条件よくセンサーを供給してくれるかもしれません。少なくとも中華系でみるとSony製を積極的に採用してくれている印象ですが、現状のトレンドでみると200MPの望遠としてSamsung製を採用。

さらに1インチセンサーの採用が絶対正義という流れではなくなってきている中でイメージセンサー部門はどうするのか。結局2層トランジスタ技術を採用したセンサーもなかなか増えていない中でモバイル部門と同時に尻窄みにならないことに期待したいです。

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