Honor Magic 7 Pro 開封レビュー。カメラに安定性とバランス良し

SoCのメーカーが最新世代のSoCを発表するタイミングが年々早くなっていることからも合わせて新製品の発表もどんどん前倒しになっておりグローバル展開に関しても同様に前倒しの状況になっています。

今回はHonor Magic 7 Proを購入したので開封レビューをしつつvivo X200 Proと比較レビューをしたいと思います。

開封。

個人的にはHonorの折畳式機種を購入したことはありましたがフラッグシップは今回初になります。まず開封をしていきたいと思いますが黒を基調とした化粧箱でシンプルなデザインとなっています。

今回購入したのは香港版のためあくまでも香港版の付属品になりますが100Wの電源アダプターが同梱されています。

次にUSB-Cケーブル。

SIMピンに説明書と他社と大きく変わることもなくお馴染みの感じです。

そして地味に嬉しいのがTPUの専用ケースが同梱されていることでないよりは絶対ありがたいと思います。

ちなみにHonor Magic 7 Proは開封時点でスクリーンプロテクターが標準装着されています。そのため別途アクセサリーを購入しなくても最低限のアクセサリーが揃うのは地味に嬉しいところです。

純正ケースを購入。

またアリエクにおいておそらくだと思いますが純正のレザーケースも購入してみました。

半透明のケースで背面のみレザー基調とシンプルですが質感はそこまで悪くないのでよかったです。

特に最近の機種はマイクロクワッドカーブディスプレイを採用していることからも下手なケースを購入すると干渉して標準装着されているスクリーンプロテクターが剥がれてくることもあります。

一応今回のケースをつけている感じだと問題なく最低限の保護をしてくれるのでありがたいです。やはり海外スマホの大きなネックになるのは専用のアクセサリーを揃えにくいところなのでGoogleやAppleのように付属品をほぼカットされているよりはかなりありがたいかなと思います。

デザインを確認。

そしてデザインを確認してみるとプレス画像でみるよりも全然質感が高くてびっくりしました。本体上部を確認するとマイクにIRブラスターにスピーカーグリルと本体上部に搭載は珍しい印象を受けます。

本体側面を確認すると音量ボタンに電源ボタンのみで電源ボタンはかなり小さく感じます。

最後に本体下部を確認するとUSB-CにマイクにSIMトレイにスピーカーグリルとお馴染みの印象を受けます。

サイドフレームはアルミを採用しており背面から見た印象と異なりフラット形状に近いです。とはいえスリムに見えるように段階的なデザインを採用しているためスペックほど分厚く見えないです。

vivo X200 Proと比較。

そして今回は同じく大型の望遠センサーを搭載しているvivo X200 Proと比較したいと思います。本体の縦幅ほぼ一緒ですが横幅に関してはHonor Magic 7 Proの方が1mmくらい長いです。

やはり横幅が77mmを越えてくると決して持ちやすいサイズ感ではありませんがバックパネルがサイドフレームにかけて湾曲していることに加えサイドフレーム自体もスリムなデザインを採用しているのでスペックほど持ちにくい感じはしませんがvivo X200 Proの方が持ちやすい印象を受けます。

またvivo X200 Proの方が本体が地味に薄いことからも余計に持ちやすく感じますが単純にHonor Magic 7 Proの方がデカくいこともありスペックの差以上に軽く感じます。

ちなみに最近中華メーカーではトレンドなのかカラバリによって重さや厚みが異なることがあります。

手持ちでみるとvivo X200 Proのブルーはブラックと比較して分厚くて重くなっています。一方でHonor Magic 7 Proのグローバル版はカラバリ関係なくスペックが一緒なのでシンプルに感じます。

今回購入したのはムーンシャドーグレーでバックパネルはガラスにマット仕上げを採用しています。月の表面をイメージしたカラバリなのか全体的にシックでありながら不思議なデザインに感じます。

ただ個人的にはvivo X200 Proのめっちゃ派手なブルーの方が好きでグラデーションカラーは好みがはっきり分かれると思いますがここ数年で採用している機種がなかったからこそ新鮮です。

プレス画像をみる限りカメラ部分の大きさがちょっと中途半端に感じていましたが実機をみるとそこまで中途半端という印象もなくムーンシャドウグレーの質感が想定以上に高いのがいいです。

あと望遠センサーのサイズでみると1/1.4インチかつペリスコープ構造を採用しているのにカメラ部分の大きさにかなり違いを感じHonor Magic 7 Proはカメラバンプも控えめです。

ペリスコープの構造の一部が違うのかもしれませんが今回の比較だとvivo X200 Proは無駄が多いデザインと感じてしまいHonor Magic 7 Proをみる限りだと大型する余地を感じます。

少なくともスペックほど取り回しが悪くないのがポイントで個人的にはありかなと思います。ちなみに両機種ともIP68に加えIP69に対応しているので防水性能はトップクラスになります。

ディスプレイを確認。

そしてディスプレイを確認していきたいと思いますがマイクロクワッドディスプレイを採用しています。中華メーカーの中ではトレンドとなっておりユーザーが使う部分はフラットディスプレイでベゼル部分のみ湾曲させることでデザイン的にはより洗練された印象を受けるのが特徴です。

ただ結局ベゼル部分が湾曲しているのでガラスフィルムと相性が悪いのはマイナスです。

そしてHonor Magic 7 ProはHonorジャイアントサイグラスディスプレイを搭載しています。SGSで5つ星を獲得するなるなど優れた耐衝撃性に備えていますが実力はちょっとよく分からずです。

最近中華メーカーは独自規格に近いディスプレイを採用しているので分かりにくくなっています。これはvivo X200 Proも一緒で逆に分かりやすいのがOppo Find X8シリーズという感じです。

何よりユーザーとしてはスマホで釘打ちができることよりも擦り傷などがつきにくいことが優先だと思います。

そしてディスプレイサイズに関してはほぼ一緒で表示解像度に関しても1.5Kと一緒です。またリフレッシュレートは最大120Hz表示と一緒で実際に使ってみても差を感じないです。

コンテンツの表示を比較。

ちなみにHonorによると目に優しいディスプレイとして4320HzのPWM調光に対応やブルーライトを地味にカットするなど合計7個の特徴がありますが正直使っていて実感はあまりしないです。

一方でYouTubeを再生してみると色味に関してはHonor Magic 7 Proの方が加工感が少ない印象を受けますがvivo X200 Proはカールツァイスとコラボした影響があるのかもしれません。

ディスプレイ輝度を比較。

そしてディスプレイ輝度に関してvivo X200 Proは海外サイトを参考にすると手動調節で619nitsで自動調節で1881nitsとなっていることから屋外でも十分な視認性を確保しています。

一方で執筆時点ではHonor Magic 7 Proの各種テスト結果が公開されていないため前モデルを参考にすると自動調節で最大1578nitsとHonorの発表通りの明るさが出ています。

おそらくHonor Magic 7 Proもメーカーの発表で見れば一緒なので同様の明るさが出ると思います。屋内で実際に使っている感じだとvivo X200 Proの方が平均値が高いのか明るく感じることが多く屋外に関してもvivo X200 Proの方が色味含めて安定している印象を受けることが多いです。

とはいえHonor Magic 7 Proでも十分な明るさで日常使う上では特段問題がないかなと思います。何より中華メーカーはピーク輝度だけをアピールするのでHDR表示の方を気にした方がいいです。

ディスプレイに関しては特段気になる部分はなく他社と比較しても特別感はないかなと思います。

基礎スペックを確認。

次に基礎スペックを確認していきたいと思いますが両機種ともAndroid15を標準搭載しています。また両機種とも手持ちはグローバルモデルということもありかこって検索含めたGeminiにも対応しています。

一方でAI関連機能にも対応していますが正直そこまで差があるわけではなく最低限の対応という印象を受けます。またvivo X200 Proに関してはメジャーが最大4回にセキュリティが最大5年に対応していますがHonor Magic 7 Proは執筆時点で確認がとれておらずおそらく同程度のサポートに対応していると思います。

また中華メーカーの機種もグローバル版になるとeSIMに対応してくれるのはポイントだと思います。

容量構成を比較。

そして容量構成に関してHonor Magic 7 Proは香港版だとストレージオプションが用意されています。割と販売地域関係なく一択のことが多いですがHonor Magic 7 ProはRAM16GB/ROM1TBの最上位オプションを選択することが出来るのは地味に嬉しいところで仮想RAMにも対応しています。

そして個人的にはHonor Magic 7 ProがSnapdragon 8 Elite搭載機種としては初めてです。とりあえず発熱の程度を調べるためにベンチマークを3回連続で回して負荷をかけてみました。

パフォーマンスの持続性と発熱。

個人的に初のSnapdragon 8 Elite搭載機種ですがトップスコアはそこまで高くない印象を受けます。一方で気になる部分としてはベンチマークで負荷をかけると内部温度が45度近くまで上がっていることです。

ちなみに計測終了ごとに外部温度を計測してみるとvivo X200 Proは35.8/39.1/37.2度でHonor Magic 7 Proは32.2/33.1/33.1度と外部温度で見ると圧倒的に差がある印象です。

ただHonor Magic 7 Proはスロットルダウンを強めにかけて外部温度を抑制している印象を受けます。次にパフォーマンスの持続性を調べるために3D Mark Wild Life Stress Testをしてみました。

先ほどのベンチマークの結果をみる限りではHonor Magic 7 Proの方が安定率が低い結果になると勝手に思っていましたがトップスコアもロースコアもHonor Magic 7 Proの方が高い上に安定率が高いとベンチマークによっては安定性が逆転しているのでちょっと面白いなと思います。

ちなみに計測終了後に外部温度を計測したところHonor Magic 7 Proが40.3度に対してvivo X200 Proは38.8度なのでわずかにvivo X200 Proの方が発熱が抑制されていることになります。

バッテリー関連を確認。

次にバッテリー関連を確認すると前モデル対比でHonor Magic 7 Proはバッテリー容量が微増しています。そのため電池持ちに関しては劇的な改善は期待出来ない状況ですがSnapdragon 8 Eliteで電力効率が改善されていると思うのでバッテリー容量が微増した分と合わせて改善に期待できます。

ちなみにvivo X200 Proは海外サイトがグローバルモデルで再テストを行なっておりスコアが改善して15時間オーバーとなっていますがHonor Magic 7 Proと同程度の電池持ちかもしれません。

何よりスコアが15時間を越えているのであればフラッグシップモデルとしては十分な電池持ちです。ただ開封初日の印象だとHonor Magic 7 Proは想定よりも不安定で今後様子見が必要です。

充電速度に関して両機種ともシリコンカーボンバッテリーを搭載していますが地味に差があります。ちなみにvivo X200 Proは充電開始30分で68%でフル充電に要した時間は49分となっています。

単純にHonor Magic 7 Proの方がバッテリー容量が少ないので充電速度が速いかなと思います。

その他を比較。

そして生体認証に関してHonor Magic 7 Proは3D顔認証に対応した貴重な機種となっています。また超音波式画面内指紋センサーの搭載とハードで見ればAndroidの中でも最強クラスになります。

顔認証は3Dのため暗所でも認証可能となっており指紋認証は超音波式なので十分に快適です。そして音量50%に設定した上でスピーカーテストをしてみましたが音量自体はHonor Magic 7 Proの方が小さいですが音質は明らかに安定している印象を受けます。

カメラを確認。

最後にカメラを確認していきたいと思いますがメインカメラセンサーは1/1.3インチと標準的な印象を受けます。ただ可変絞りに対応した機種となっており一部情報によるとOV9000との話もありますが詳細不明です。

そして大きな特徴として1/1.4インチの2億画素に対応した望遠センサーを搭載しています。ちなみにvivo X200 ProはHP9に対してHonor Magic 7 ProはHP3を搭載しているとの話で、とりあえず写真動画のサンプルを撮影してきたのでご確認下さい。

超広角で撮影。

今回のサンプルはvivo X200 Pro/Honor Magic 7 Proの順番になっているので予めご了承下さい。

あくまでも主観ですがHonor Magic 7 Proはちょっと色味がおかしいというか赤系が強すぎに感じます。

広角で撮影。

一方でシーンによってはHonor Magic 7 Proの方がより柔らかい印象で撮影が可能です。

接写してみましたがHonor Magic 7 Proはフォーカスが甘い印象を受けます。

広角においてもHonor Magic 7 Proの方がオレンジっぽくなっていることを確認できます。

ポートレートで撮影。

まずは1倍で撮影してみました。

Honor Magic 7 Proのポートレートモードは5:4となっているのでちょっと異質です。また被写体に思っていたより寄れないです。

次に2倍で撮影してみました。ちなみにHonor Magic 7 Proは中華系でよくある「35mm」撮影には対応していません。

2倍になると被写体に寄りやすくなります。

次にHonor Magic 7 Proは光学3倍でvivo X200 Proは光学3.7倍で撮影してみました。

何よりHonor Magic 7 Proは1倍だと被写体に寄りにくい上でフォーカス精度も甘いことが多いです。

望遠で撮影。

まずは3倍で撮影してみました。

次に6倍で撮影してみました。

そして10倍で撮影してみましたがHonor Magic 7 Proの方がノイズが多い印象を受けます。

次に20倍で撮影してみましたがHonor Magic 7 Proの方がノイズが多いです。

30倍になるとvivo X200 Proもノイズが多めになってきました。

そして50倍で撮影してみました。

最後に100倍で撮影してみましたがvivo X200 Proの方が安定している印象を受けます。

マクロで撮影

同じくスーパマクロモードで撮影していますがHonor Magic 7 Proは最大2倍に対してvivo X200 Proは最大20倍撮影と大きな差。またHonor Magic 7 Proは超広角を利用したマクロ撮影という感じで、テレマクロに対応したvivo X200 Proの方が汎用性が高いです。

超広角を利用したマクロ撮影なのでシーンによっては被写体に寄りやすいです。

光学ズームで撮影。

次に光学ズームでvivo X200 Proは3.7倍でHonor Magic 7 Proは3倍で撮影してみました。

フォーカス精度はvivo X200 Proの方が安定している印象を受けます。

超広角(低照度)で撮影。

次に低照度の環境で手持ちかつナイトモードでサンプルを撮影してきました。

全体的にHonor Magic 7 Proは赤みが強い印象を受けます。

広角(低照度)で撮影。

何より気になった部分としてHonor Magic 7 Proは露光時間がかなり短いので全体的に暗いことが多いです。

やはり強い光源があるとvivo X200 Proの方が安定している印象を受けます。

望遠(低照度)で撮影。

まずは2倍で撮影。

次に3倍で撮影してみました。

そして6倍で撮影してみましたが全体的にHonor Magic 7 Proはズーム性能を強化するために大型センサーを搭載した印象を受けます。一方でvivo X200 Proはテレマクロに対応含めて大型センサーの良さを最大限発揮しており取り回しに大きな差があります。

まとめ。

今回はHonor Magic 7 Proを購入したので開封しつつvivo X200 Proと比較してみました。今回もまめこさんのところで購入しており自分が購入した時は約18万円という感じでした。

カメラが思っていたよりも安定している印象で今後じっくりと使っていきたいかなと思います。以前の中華スマホはスペックだけが良いということが多かったですが最近はかなり安定した印象です。

何より現時点でvivoやOppoにHonorの中位モデルでも十分に安定している印象を受けます。

最新情報をチェックしよう!