安さに固執すると先はない。Pixel 10では値上げしても問題ないと思う

一部情報によるとGoogle Tensor G5ではTSMC製に切り替わると予測されており、Pixel 9シリーズが搭載しているGoogle Tensor G4と比較すると、より高度なプロセスノードにパッケージング技術の採用とコストが増加する可能性があること。

さらにTSMCに需要が集中していることからも、TSMCに製造を依頼するだけでもコストが増加する可能性があり、Google Tensor G5はPixel 10シリーズの価格に影響を及ぼす可能性があります。

今回はPixel 10シリーズでGoogleはあまり価格固執する必要はないと思うので主観的にまとめたいと思います。

定価はあってないようなもの。

まず一つ目の理由としてGoogle Pixelは定価があってないようなものだと思います。キャリアモデルは直販版と比較すれば価格が高いのはPixelに限った話ではなく、少しでも価格を抑えたいなら直販版を購入すべき。

とはいえauなどを見ていると直販版よりも安いこともあるので、今や一概にキャリアモデルの方が高いと言えない状況にあります。またキャリアで購入する人のほとんどは分割で購入することからも「一括価格」を気にしてもあまり意味がありません。

要はPixel 9シリーズと比較してPixel 10シリーズが仮に値上げされたとしても、分割購入した際の「実質負担金」に差がないのであれば値上げはほとんど影響がないと判断することが出来ます。

一方で直販版に関しては一括で購入することが前提になりますが、セールのタイミングを活かすことが出来れば「実質負担金」を抑制することが出来ます。つまり現状だとGoogleは一括価格を抑制することよりも、セール時にいかに安くみせることができるかが重要になると思います。

なので個人的に価格を据え置きすることに注力する必要もないと思っており、全てのユーザーにとって「安い」と思わせるような価格設定にする必要もないと思います。

コスパ機種のイメージから脱却すべき。

またGoogleの課題としてブランドロイヤリティを育成することです。少なくともGoogleは事前情報通りであれば電池持ちや発熱対策を強化することでユーザビリティを底上げすることでブランドロイヤリティを強化したいと考えている可能性。

今まではシェア拡大のため価格をかなり頑張ってきた感じですが、「コスパ」というイメージが定着してしまったため良くないです。結局「コスパ」で良し悪しが判断される機種は、正直メーカーは関係なくスペックと価格でしか評価されないことです。

つまりブランドロイヤリティの強化とは真逆であり、個人的には早く安いというイメージを消した方がいいように感じます。また国内でみると「コスパ」という言葉は本体価格で高い機種では一切使われないことからも、費用対効果というよりは安いという意味で使われていることがほとんどです。

何よりPixel 9シリーズの時点で決して安くはないですがビルド品質が改善。この流れでPixel 10シリーズでも価格重視ではなく品質重視で強化してほしいように感じます。

とりあえずメーカーとして規模の小さいGoogleは価格優先だとジリ貧になるので「安い」というイメージから脱却するのがいいかなと思います。

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