スマホ市場も成熟期に入っていることもあり以前のような分かりやすい進化をしていないです。また世界的なインフレの影響からも値上げ回避のため各社フラッグシップモデルでさえデザインの刷新に消極的でマイナーアップデートを重ねているという印象を受けます。
今回Phone Arenaがスマホは毎年買い替えるべきではないことに言及しているのでまめたいと思います。
スペックの進化を感じられない。
スマホ黎明期であればハード品質も低くかったこともあり毎年買い替えるのはありだったと思います。そもそもフラッグシップでさえ10万円を超えたのは2019年頃の話で以前はもっと安く購入できました。
そして市場が成熟期となった今毎年スマホを買い替える必要があるかといえば必要ないです。その上で一つ目の理由として毎年買い替えたとしても進化を感じることは難しいと指摘しています。
海外サイトはアメリカ市場においてAppleとSamsungだけで80%以上のシェアを占めていることを言及しており各社の無印の進化を例にあげていますが正直スペックでは大きな進化はないです。
Galaxy Sシリーズで見るとメインカメラセンサーはここ数年同じで撮影体験に大きな違いはないです。これはiPhoneに関しても同様で何より基礎的な部分はすでにほとんど成熟してしまっています。
SoCの進化によりベンチマークスコアは改善することに加えゲームパフォーマンスも改善します。ただ日常的な使い方でみると差を実感することは出来ず電池持ちに関しても一貫して改善しているわけではなくと搭載SoCによってどうしても当たり外れがあるという印象を受けます。
あくまでも同サイトによるとiPhoneやGalaxyの無印は毎年と言わず数年ぶりの買い替えでも進化を感じることは難しい可能性があることに言及しており拘りが少ないユーザーこそ分かりにくいです。
自分のようなオタクであれば細部にも拘りがあるため細部の進化でも十分に買い替えの価値があります。ただ日常使いにおいて劇的な変化をもたらすかといえばそんなこともなく価格に見合っていないです。
従来Appleは2年周期のメジャーアップデートを繰り返すティックトック戦略を採用していました。そのためかマイナーアップデートモデルのターンは名称にSを採用するなど分かりやすかったです。
ただここ近年の命名規則をみるとSモデルが廃止になり毎年マイナーアップデートの繰り返しになっています。逆にいえば2年おきのメジャーアップデートが困難になったからこそSを廃止したのかもしれません。
また一部情報によるとユーザーの買い替えサイクルが長期化したことで2年周期のアップデートが不要になったことからAppleもメジャーアップデートサイクルの周期を伸ばしたと言われています。
ちなみに近年で見ると5Gに対応したiPhone 12シリーズとAIに対応したiPhone 16シリーズがメジャーアップデートとも言われていますがユーザーがこれをどう捉えるかは難しいところです。
Galaxyで見ればUltraを求める層と無印を求める層は異なり買い替えサイクルも違うと思います。少なくとも無印を求める層にとって近年のスマホの進化は分かりにくく実感もしにくいと思います。
デザインが代わり映えしない。
次に2つ目の理由としてスペックにも紐づいてくる部分ですがデザインが変わり映えしないことです。同サイトによると例えば約3m先にiPhoneとGalaxyの背面部分が見えるように並べで機種名を当てようとなった時におそらく一般ユーザーの正答率はかなりひどいものになると指摘しています。
ちなみにiPhoneの無印であればカメラ部分の大きさとカメラの搭載位置で判断する感じになります。そしてGalaxy Sの無印であればカメラフレーム部分のデザインとサイドフレームで判断する感じです。
また電源がオフの状態でフロント部分を見えるように配置した場合正答率は10%以下と指摘しています。iPhoneに関しては途中でパンチホールデザインに切り替わっているのでまだヒントがありますがGalaxyに関して近年共通してパンチホールデザインを採用しているので見分けが難しいです。
またスペックの話とも重複しますがディスプレイサイズや本体サイズにもほとんど変化がないです。そのためぱっと見でデザインを区別するのは同サイトの指摘通りかなり難しいと思います。
少なくともAppleはデザインを大きく変えることを嫌うとも言われておりメーカーが特定のデザイン言語から離れることを嫌うのも分かりますが最新機種に新鮮味を感じにくいのも事実です。
またデザインを毎年のように大きく変えてしまうとユーザーが混乱する原因になりかねないです。何よりiPhoneもGalaxyも数年間同じデザインを採用していることからも世代や機種名は分からないとしてもどこのメーカーの機種なのかは一般層でも地味に分かる可能性があります。
デザイン上で何か特徴となるものがあればユーザーも覚えやすい可能性が高く賛否両論があれどPixelのカメラフレームは多少のデザイン変更があってもPixelというイメージが定着してきました。
逆にカメラフレームがなくなるPixel 9aはユーザーからPixelと思われない可能性もあります。各社フラグシップのデザイン変更に消極的な理由はデザイン言語への拘りやコストの問題など様々な要因があると思いますが少なくとも毎年買い替えたくなるようなデザインではないです。
何より数年おきであったとしてもあまり変わり映えのしないデザインなのは面白みがないかもしれません。
アップデートである程度カバーできる。
そして3つ目の理由として最新機種に追加される多くの機能はアップデートで対応することを指摘しています。これはメーカーによって対応が異なる部分ですがiPhoneやGalaxyだとある程度期待できます。
ちなみにAIに関してオフライン処理の機能はハードに大きく依存するためアップデートで対応できない場合もありますがGalaxy AIでみると半分以上の機能はオンライン処理となっています。
そのためメーカーがあえて差別化するために非対応しない限りはある程度対応できる可能性があります。
そしてApple intelligenceに関してはハード要件がRAM8GB以上とされていることからもiPhone 15 Proシリーズ以降の機種になりますが例えばiPhone 15 Proを今購入して来年には新機能の一部が制限されるとは考えにくく少なくとも毎年買い替える必要はないかもしれません。
特にAIに関しては新機能として追加されていく機能を満遍なく使いたいと思う人は限定的だと思います。何方かと言えば指名買いに近い部分があると思うので全ての新機能に対応する必要もないかもしれません。
何よりSamsungでみるとOneUI6.1など半期ごとの大型アップデートで最新機種に追加されたカメラ関連の新機能は大体既存機種でも対応できるのである程度快適に継続して使えると思います。
少なくとも同サイトによるとアップデートである程度カバーされることからも毎年買い替えずともある程度の新機能には対応できることから最新機種に拘る必要はないと指摘しています。
予算の問題。
最後に4つ目として同サイトが言及していることではないですが予算の問題もあると思います。アメリカのキャリアのプランをみると基本は2年分割と日本と非常に似ている印象を受けます。
アメリカでは直販版で購入するユーザーが全体でどの程度の割合でキャリアで購入するとしても一括で購入するユーザーがどの程度いるのか不明ですが国内と似ている部分もあると思います。
ちなみに国内においてスマホをキャリアで購入するユーザーは全体の9割以上といわれています。またキャリアによって差があると思いますが分割で購入するユーザーは全体で9割近いとの話です。
つまりキャリアの施策で購入する人が圧倒的に多いことになり2年から3年使う人が多いと思います。
キャリアは機種によっては1年の返却プランも用意していますが使っているユーザーは限定的だと思います。何よりキャリアのプログラムに影響されることからも買い替えサイクルはある程度固定化されると思います。
とはいえ本体価格がどんどん高くなっていることに加えキャリアが勧めているプランは基本返却して初めてお得になるようになっているため一部ユーザーは嫌悪していると思います。
とはいえプログラムを使わないと本体価格が高価格化していることからも買い替え自体が難しいです。つまり新しい機種に買い替えたいけど本体価格が高くて厳しいと思うユーザーも増えている可能性があります。
何よりメーカーとしてもアップデートサポート期間を伸ばしていることから毎年の買い替えを想定しているとは思えず現状だとユーザーの買い替えを促進するより囲い込みの方が重要なのかもしれません。
まとめ。
何よりスマホを毎年買い替える必要があるかといえばほとんどの人にとって必要ないです。ただGoogle Storeにおけるストアクレジットや下取りの強化など毎年買い替えた方が効率的な場合もあるので結局はユーザーの購入方法によって左右されるのかなと思います。
一方で長く使うことに向かない機種も存在しておりアップデートサポート期間は厳守した方がいいと思います。直近だとAndroidに深刻な脆弱性が見つかっておりハッキングが簡単にできる脆弱性になります。
少なくとも最新のセキュリティパッチを適用するだけで対処できる脆弱性もアップデートが終了していれば適用することが出来ないので個人情報が抜かれるリスクがかなり高いことになります。
何よりスマホが今後どのような進化を遂げていくのか楽しみで何がトレンドになるのか気になります。