Pixel 9 総力戦。Oppo Find X8は実質PRO寄りで実は安いのかも

先日に国内でOppoが3年ぶりとなるOppo Find X8を発売しており完成度はかなり高い印象を受けます。一方で価格がちょっと高いのとローカライズが不十分であることに加え販路が限定されていることは微妙と思われるかもしれません。

今回は価格帯が近いPixel 9とOppo Find X8の比較レビューを主観的にまとめたいと思います。

デザインを確認。

開封記事の時も言及させて頂きましたがOppo Find X8は何方かと言えば他社のPro寄りです。その理由として無印は望遠を搭載していないことが多い中でペリスコープ+望遠を搭載していることです。

今回はPixel 9とPixel 9 Proを部分的にざっくりと確認していきたいかなと思います。

まずデザインですがOppo Find X8は中華系の中の無印では見ればそこまで大きくないですがGalaxyやiPhoneにPixelなどと比較すると大きめでこの時点で好みが分かれると思います。

個人的にはOppo Find X8でも十分に持ちやすいサイズ感で軽いのも大きく貢献している印象です。

単純にPixel 9よりデカくて軽いからこそスペック以上に取り回しがしやすいという印象です。さらに本体の厚みも持った時に地味に違いを感じてOppo Find X8の方がスタイリッシュに感じます。

そしてバックパネルを確認するとOppo Find X8はマット仕上げに対してPixel 9は光沢仕上げを採用しています。ちなみにPixel 9 Proはマット仕上げになりますがサイドフレームは光沢仕上げになります。

そのため個人的にはサイドフレームもバックパネルもマット仕上げのOppo Find X8の方が好みです。また耐久性の部分においてPixel 9はGorilla Galass Victus 2ですがOppo Find X8は最新となるGorilla Galass 7iを採用しており防水性能もIP69と一段階上となっています。

あと気になる部分があるとすれば物理ボタンでPixel 9は多くのAndroidと異なり電源ボタンと物理ボタンの配置が逆でOppo Find X8はマナーモードに変更可能なアウトスライダーを搭載しています。

そして好みが分かれる部分としてはカメラデザインでOppo Find X8はサークル型を採用しています。Googleのデザイン上の拘りとしてテーブルなどに置いた時にガタガタしないカメラデザインを採用しています。

ただ結局のところOppo Find X8も大きめのカメラデザインを採用しているためガタガタせずです。サイズ感で見ればPixel 9にアドバンテージがありますがOppo Find X8の取り回しも悪くないです。

デザイン全体で見れば完全にユーザー次第で質感に関しては個人的にOppo Find X8の方が好きです。

ディスプレイを比較。

次にディスプレイを確認していきたいと思いますが筐体サイズの違いからディスプレイサイズに差があります。

パンチホールデザインにフラットディスプレイは共通ですがOppo Find X8はベゼルが一辺1.45mmとかなりスリムです。そのためPixel 9シリーズのベゼルもかなりスリムに感じますがOppo Find X8の方がよりスリムです。

操作性の違い。

表示解像度は同じくFHD+でリフレッシュレートに関しては両機種ともLTPSとなっています。ただGoogleがGoogle Tensor G4のチューニングを強化したことで操作性がかなり滑らかです。

そのため同じリフレッシュレートとはいえPixel 9の方がよりiPhoneに近い印象を受けます。とはいえ両機種とも残像が感じにくく今使っている機種によって印象がかわるかなと思います。

コンテンツの表示を比較。

またPixel 9はSamsungのM14に対してOppo Find X8はBOE製のディスプレイを採用しています。YouTubeを再生してみると自分の目ではPixel 9の方が暖色系寄りの色味に感じます。

そのため全体的に発色が良いというかコンテンツがより優しく表示されている印象を受けます。ちなみにHDR部分でみるとOppo Find X8はDolby Visionに対応と一段階上の印象です。

なのでディスプレイサイズの違い含めて動画を楽しみたいならOppo Find X8の方が良いと思います。

ディスプレイ輝度を比較。

またディスプレイの視認性に直結する部分としてディスプレイ輝度ですがPixel 9は海外サイトのディスプレイテストの結果を参考にすると手動調節で1245nitsで自動調節で2232nitsです。

一方でOppo Find X8は手動調節で878nitsで自動調節で1364nitsとスコアでは大きな差があります。

ただ平均値が高いのか屋内で使っている時はOppo Find X8の方が明るく見えることが多いです。またPixel 9やPixel 9 Proはバグなのか自動調節がたまにかおかしい時があって高照度でもディスプレイが全然明るく調整されないことからディスプレイが暗くて見にくい時があります。

ただ基本的にはめっちゃ明るいと感じることもなければ暗いと感じることもないという感じです。

ディスプレイに関してはスペック上で大きな差がありませんが操作性はPixel 9の方が滑らかで視認性に関してはOppo Find X8とユーザーの優先度によって選ぶのがいいのかなと思います。

基礎スペックを比較。

そして基礎スペックを確認するとOppo Find X8の方が発表時期が遅いことからAndroid15を標準搭載して発売されましたがOppo Find X8が中国で発表されるより前にPixelに対してAndroid15の本配信が開始しているので現時点で見れば大差ないという印象を受けます。

ただメジャーアップデートで見ればPixel 9シリーズの方が長く保証されている感じになります。

また通信関連に関してPixel 9はローカライズがしっかりされているので特段問題なしです。一方でOppo Find X8はおサイフケータイ非対応に加えdocomoの一部バンドに非対応です。

なのでユーザーの住環境にもよりますがdocomoユーザーはちょっと気をつけた方がいいです。ただOppo Find X8は物理のSIMカードが二枚入るのは地味に嬉しいかなと思います。

容量構成を比較。

容量構成を確認すると最大容量でみればOppo Find X8の方が多いですが選択肢がないです。そしてRAMに関してもOppo Find X8の方が多めで仮想RAMにも対応しているので余裕があります。

AIに関してOppo Find X8はAI鮮明度強化やAI反射除去などがありますが基本的にみるとOppo Find X8にできることはGoogle AIでも出来るという感じでGeminiをベースにしていることを考えると当たり前でAIをしっかり楽しみたいのであればPixelを選んだ方がいいです。

一方でOppo Find X8の地味に嬉しい機能としてはiPhoneとのデータ共有がより身近になったことは大きいです。iPhoneにO+ Connetをインストールする必要がありますがAirDropに近い感じで共有が可能です。

そのためiPhoneとデータ共有をしたい人はOppo Find X8を選んだ方が便利かなと思います。

パフォーマンスと発熱を比較。

そして発熱の程度を調べるためにベンチマークを3回連続で回して負荷をかけてみました。Oppo Find X8はバランスモードで計測してもスコアでみれば230万点前後とPixel 9の約2倍となっています。

今回は少しでもスコアが出るようにPixel 9 Proで計測していますが正直比較にならない感じです。

また計測終了ごとに外部温度を計測してみましたがOppo Find X8は30.1/34.2/35.4度でPixel 9 Proは30.4/33.2/32.1度と両機種とも触った感じの印象はほぼ変わらずです。

ただスコア差が2倍近くあることを考えるとOppo Find X8はしっかり抑制できていることになります。そして持続性を調べるために3D Mark Wild Life Stress Testをしてみました。

トップスコアでみるとOppo Find X8とそこまでスコア差がある感じではありませんが安定率を確認するとOppo Find X8は97%とフラッグシップモデルであることを考えるとちょっと異常です。

パフォーマンス的にもOppo Find X8の方がゲームを快適にやりやすい上に発熱もしにくい印象を受けます。

バッテリー関連を比較。

そしてバッテリー容量を確認するとOppo Find X8はシリコンカーボンバッテリーを採用しています。そのためバッテリー容量に大きな差があり海外サイトのバッテリーテストの結果を参考にするとPixel 9は13時間5分でPixel 9 Proは13時間11分でOppo Find X8は13時間58分と地味に差があります。

Oppo Find X8のスコアがめちゃくちゃいいわけではありませんがPixel 9シリーズよりは優秀です。そして充電速度を確認するとOppo Find X8は中華系の中ではトップクラスではないですがPixelと比較すると速い感じで充電開始30分で70%でフル充電に要した時間は52分となっています。

一方でPixel 9は充電開始30分で55%でフル充電に要した時間は85分とかなりの差を感じます。

またワイヤレス充電に関してPixel 9は認証上Qi 2に対応しているとの話もありますが本体にマグネットを内蔵していないことからQi 2対応と名乗ることができないとも言われています。

ちなみにQi対応の充電器だと12WでPixel Stand 2を使うことで最大15Wで充電することが可能です。

一方でOppo Find X8はマグネット内蔵のケースが必要ですが最大50Wでの充電が可能です。

なので電池持ちにしろ充電速度にしろOppo Find X8に大きなアドバンテージがある感じです。

その他を比較。

生体認証に関してインカメラを利用した2D顔認証に対応していますがPixel 9シリーズはクラス3に対応していることから支払い時の本人確認などに顔認証を使うことが可能となっています。

またOppo Find X8は光学式画面内指紋センサーに対してPixel 9は超音波式と大きな差です。やはり超音波式の方が認証速度が速く感じる上にストレスなく認証することができる印象です。

なので生体認証に関してはPixel 9の方が快適かつセキュリティもかなり高いという感じです。そして音量を70%に設定してスピーカーテストをしてみましたが音質に関してはPixel 9の方が明らかにまとまっていますが音量は僅かに小さいという印象です。

カメラを比較。

最後にカメラを確認していきたいと思いますがズーム性能に大きな差があるためPixel 9 Proと比較していきたいと思いますが広角と超広角はPixel 9とPixel 9 Proは一緒です。

メインカメラセンサーに1/1.3インチのGNKで超広角に1/2.51インチのIMX858を搭載しているとの話です。一方でOppo Find X8はメインカメラセンサーに1/1.56インチのLYT-700で超広角は1/2.76インチのJN5で望遠に1/1.95インチのLYT-600をデュアルプリズムレンズで採用しています。

とりあえず写真のサンプルを撮影してきたのでご確認下さい。

超広角で撮影。

今回のサンプルはPixel 9 Pro/Oppo Find X8の順番になっているので予めご了承下さい。

シーンによりますがOppo Find X8の方が明るく補正されている時があります。

広角で撮影。

全体的にOppo Find X8の方が黒が濃いめというか重めの印象を受けます。

Oppo Find X8の方が加工感がちょっと強めに感じます。

今回の2機種でみるとPixel 9 Proの方がちょっと青系よりという印象ですが、全体的にみると現実により近い印象を受けます。

ポートレートで撮影

Pixel 9 Proは最低1.5倍からなので被写体に寄りやすいです。

色味含めてPixel 9 Proの方が安定している印象を受けます。

次に2倍で撮影してみました。

このサンプルに関しては両機種ともフォーカスが全然合わなかったですがOppo Find X8の方がまだマシです。

次に3倍で撮影してみました。

3倍になるとOppo Find X8は最短撮影距離が長くて全然寄れなくなります。

望遠で撮影。

最初に3倍で撮影してみました。

次に6倍で撮影してみましたがPixel 9 Proはちょっと白っぽくなっています。

次に10倍で撮影してみましたがPixel 9 Proはノイズが一気に増えた印象です。

そして20倍で撮影してみました。

最後に30倍で撮影してみましたがPixel 9 Proは全体的に白っぽいのが気になります。ただノイズなどをみるとそこまで大きな差はない印象を受けます。

マクロで撮影。

Pixel 9 Proは超広角でOppo Find X8は3倍のテレマクロで撮影しています。

被写体によりますがテレマクロの方が寄りやすい上に雰囲気のある写真を撮りやすいです。

中距離を撮影。

まずは3倍で撮影してみました。

やはりOppo Find X8は光学なので安定している印象を受けます。

次に6倍で撮影してみました。

なんかPixel 9 Proはちょっとよく分からない感じに。

超広角(低照度)で撮影。

次に低照度の環境で手持ちかつナイトモードでサンプルを撮影してきました。

Pixel 9 Proの方が明るく補正されていることを確認することが出来ます。

広角(低照度)で撮影。

全体的にPixel 9 Proの方が露光時間は長いです。

Pixel 9 Proの方が全体的に明るいですが白飛びの影響か全体的に白っぽくなっています。

強い光源があるシーンだとOppo Find X8の方が抑制出来ています。

望遠(低照度)で撮影。

最初に2倍で撮影してみました。

そして3倍で撮影してみました。

高照度のシーンと変わって低照度になるとPixel 9 Proはデジタルズームでも安定している印象を受けます。カメラは全体的にはOppo Find X8の方が安定している印象を受けますが、個人的には娘を撮る上で重要視しているポートレートと動体撮影はPixel 9 Proの方が圧倒的な印象を受けます。

なので何を撮りたいかでも評価が分かれるかなと思います。

まとめ。

今回はOppo Find X8に対して部分的にPixel 9とPixel 9 Proで比較してみました。公式サイトでみるとPixel 9は約13万円でPixel 9 Proは約16万円ですがOppo Find X8は約14万円と絶妙なところで望遠搭載でProモデルと同等と考えるとPixel 9 Proよりは安いです。

一方であくまでも無印と考えるとローカライズが不十分であることも合わせてちょっと高い印象を受けます。日本では競合になる製品があまりいないゾーンだからこそ逆に魅力的なのかもしれません。

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