事前情報からもGoogleは2025年3月にGoogle Pixel 9aを正式発表する可能性があるとの予測。また3月下旬から一部市場で発売されるとも予測されており、先日にほぼフルスペックがリークしたことからもGoogleも発表への準備を着々と進めている可能性があります。
また朗報とも言えるのはアメリカにおいて価格が据え置きになること。今回Google Pixel 9aはaシリーズにおいて最後の「安い」と思える機種になる可能性があるので簡単にまとめたいと思います。
廉価版を追加する予定はない。
Google Pixel 3aが登場した頃は$300程度と今と比較すると非常に安かったですが、世界的なインフレの影響からもPixel 7aでは$499まで価格が上昇。そこからGoogleもPixel 8aにPixel 9aと価格を据え置きにできるように努力していますが、いつ値上げになってもおかしくない状況です。
少なくとも以前のaシリーズはミドルレンジ向けのSoCを搭載していたことからも「廉価版」という立ち位置になっていましたが、直近で見れば廉価版と呼べるほど安くはないです。
だからこそ海外サイトが以前Googleにインタビューしており、Googleによると現時点で「廉価版」を追加する予定はないことを明らかにしています。これはaシリーズを廃止するという意味ではなくaシリーズより安いモデルを追加する予定はないという意味です。
また廉価版を追加しない理由としては、Googleの拘りの一つであるアップデートサポートを担保するのが難しくなることを言及しています。何よりGoogleの発言をみる限りaシリーズは「廉価版」という立ち位置ではなく「手頃なフラッグシップ」くらいの感覚なのかもしれません。
何よりaシリーズにおいても値上げは絶対的に避けるとは言い切れない状況にあり、他社でみればSamsungの「Galaxy S24 FE」のような存在を目指しているのかもしれません。
そうなるとaシリーズはまだまだ値上げの余地があることになります。
Google Tensor G5への移行がネックに。
また2026年に登場する可能性があるGoogle Pixel 10aはコストが爆増すると予測されているGoogle Tensor G5を搭載する可能性が高いです。さらに事前情報通りだとGoogle Tensor G5はSamsung製16GBのRAMが統合されているとの話もあり、Pixel 10シリーズは逆に言えば最低でもRAM16GBになる可能性がある。
従来Googleはaシリーズ用のGoogle Tensorは廉価なパッケージング技術を採用することでコストカットをしていると言われています。ただTSMC製に移行することで同様の方法が出来ないと言われており、一部噂によると生産した際に品質テストで合格出来なかったGoogle Tensor G5の一部NPU部分を潰して採用するとの話もあります。
Googleも何かしらの方法でコストカットしてくる可能性がありますが、直近の情報をみる限りPixel 10aでは値上げ要因の方が強い可能性があります。またPixel 10シリーズのスペックの詳細は分かっていませんがPixel 10シリーズが進化すればするほどPixel 10aの値上げ要因も強くになります。
このことを考えるとPixel 9aは安い価格で購入することが可能な最後のaシリーズになる可能性があり、Google Pixel 10aからはミッドハイレンジモデル扱いになるかもしれません。
ただGoogleはプレミアムモデルの拡充とブランドロイヤリティの強化が中心であることを考えると、ラインナップ全体の価格をあげつつユーザーの満足度も合わせて改善できるようにしてくると思うので、Pixel 10aで安くなくてもおかしくないのかもしれません。