Xperia 1Ⅵを発売以降使ってきましたが、当たり前の話メリットもあればデメリットもあります。特にカメラに関しては癖が強めというかユーザーの実力が問われるかめらという感じで上手い人が撮れば綺麗な写真を撮れる一方で下手な人が撮れば本当に残念な写真になりがちです。
なので他の機種と比較すれば扱いが難しく感じます。今回は最近他の機種と比較して改めてXperia 1Ⅵの良さを実感した部分について主観的にまとめたいと思います。
繊細な描写。
12月に入ってからサンプルを撮影しにいく公園で紅葉が始まった感じですが、改めてXperia 1Ⅵは繊細な描写の撮影が特に感じます。多くの機種は分かりやすい写真を撮れるようにするため補正をかけることが多いです。
ただ「紅葉」など繊細な描写になると補正されすぎて微妙に感じてしまうこともあります。一方でXperia 1Ⅵは現実をより忠実に撮影するコンセプトを採用していることからも相性が良いことを改めて実感します。
見た景色そのもの風景が綺麗で写真を撮りたいとなった時に、スマホカメラの補正は邪魔になることがあります。一方で日常を撮影するのであれば補正があった方が仕上がりがよく感じるので、そのシーンによってメリット/デメリットがあるのかなと思います。
Xperiaの場合は日常を切り取るという面では物足りなく感じることが多いですが、この時期はやはり強さを実感します。また取り回しが悪いポートレートでも紅葉を背景に子供を中距離で撮影すると雰囲気がある写真を割と簡単に撮ることが出来ます。
繊細な描写という部分ではカメラが強いと言われている機種の方が逆に苦手なのかなと思います。
ディスプレイが明るい。
GSM Arenaのディスプレイテストの結果をみるとXperia 1ⅥはHDR表示で最大1300nitsとiPhoneやPixel 9シリーズが2000nits近く出ていることを考えるとスペック的には物足りないです。
ただ実際に屋外で使っているとスペックの差ほど他社の機種と比較して暗く感じることはありません。メーカーがどのようなスタンスでチューニングしているのか不明ですがXperia 1Ⅵは他社の機種と比較してディスプレイ輝度が常に高めの印象を受けます。
ざっくり言えば低照度の環境ではディスプレイ輝度も下げて、高照度の環境ではディスプレイ輝度を上げる感じですが、Xperia 1Ⅵの場合は中途半端な照度の環境でもディスプレイ輝度がそこまで下がらないです。
そのためオールシーンで明るいディスプレイを搭載している印象を受けます。最近使っていて思うのは「最大輝度」よりも、日常使いにおける「最低輝度」の方がユーザビリティに直結するのかなと思っています。
スピーカーが安定している。
Xperia 1の頃はスピーカーが大きな特徴とは言えませんでしたがXperia 1Ⅵでは大きな特徴になっています。本体で360 Reality Audioを再生するためか他社の機種と比較するとステレオ感よりサラウンド感を意識したチューニングになっています。
そのためXperia 1Ⅵは音がこもって聞こえるかもしれませんが本体正面で聞くと印象が変わります。ちゃんと音に包み込まれる印象で、さらに音量をあげても音のバランスが崩れません。
決して多人数で楽しむスピーカーではないかもしれませんが、一人で動画や音楽を楽しみには最適なスピーカーを搭載している印象です。正直スマホのスピーカーにここまで拘って撮影しているのはSonyくらいです。