3年ぶりの復活。Oppo Find X8の実機が想定以上にヤバかった

昨年はライセンスの問題だったのか個人的にはのんびりしていた印象を受けるOppoですが2024年でみれば10月下旬に中国市場でフラッグシップとなるOppo Find X8シリーズを発表しました。

そして先日にはグローバル市場でも正式発表しておりかなり積極的な印象を受けます。さて今回はOppo Find X8の実機に触れる機会をOppoさんから頂いたので簡単にまとめたいと思います。

デザインを確認。

今回はOppoさんに新製品発表会にご招待頂いたので一足先に実機に触れる機会を頂きました。個人的には国内でフラッグシップを復活させてくれたことはめちゃくちゃ嬉しいですが一方でフラッグシップの展開にはかなり慎重になっているのかなという印象も同時に受けます。

とりあえず実機を確認していきたいと思いますが質感はプレス画像より全然高い印象です。

まず本体上部を確認するとマイクに加え赤外線ブラスターを搭載している数少ない機種です。

本体左側面を確認するとサイレントモードへの切り替えが可能なアラートスライダーを搭載しています。

そして本体右側面を確認すると音量ボタンに電源ボタンとお馴染みのパターンとなっています。

最後に本体下部を確認するとUSB-CにSIMトレイにスピーカーグリルとなっています。サイドフレームはフラット仕上げでバックパネルもフラット仕上げなので非常にシンプルです。

また良くも悪くも大型センサーを搭載していないからこそカメラバンプがひどくなりにくくバックパネルもフラット化させやすい可能性がありカメラとのバランスは非常に難しいところです。

ちなみにOppoの発表によるとカメラバンプの厚みは3mm程度と控えめなのがポイントです。またグローバルだと3色展開となっていますが国内だとスターグレーとスペースブラックの2色展開です。

スターグレーはちょっと柔らかい印象を受けますがスペースブラックは引き締まっている印象を受けます。おそらく好みが分かれる部分としてはカメラ部分でスペースブラックはカメラ部分もブラックです。

個人的にはカメラ部分がブラックの方が好きでOppo Find N3からOnePlus Openに買い替えたことがあるくらいカメラ部分の色で全体的なデザインの印象が変わるかなと思います。

普段中華メーカーの最上位モデルばかりみているせいもありOppo Find X8のカメラ部分はちょっと中途半端に感じていましたが実機で見ると質感が高いことからそこまで気にならずです。

バックパネルにマット仕上げが採用されていることからより質感が高いと感じますが想定以上に指紋が目立つという感じでケースをつけるかつけないかでも印象が変わると思います。

また本体の重さが193gというのもポイントで横幅が74mmなので個人的にはXperia 1Ⅵに近いサイズ感という印象で取り回しは大型モデルに慣れている人であれば問題ないかなと思います。

何より自分の調子の悪い手首でもほとんど負担がかからない状態で使うことができると思います。

スペックを確認。

そしてざっくりとスペックを確認していきたいと思いますがディスプレイサイズは6.6インチで表示解像度はFHD+で可変式に非対応とはいえ最大120Hz表示に対応しているので十分に快適です。

またフラットディスプレイであることに加え4辺全て約1.45mmとベゼルはかなりスリムです。ちなみに画面専用率が94.3%とフラットディスプレイを採用している機種と考えるとすごいです。

またOppoによるとHDR表示で最大1600nitsでピーク輝度で最大4500nitsとアピールしています。ちなみに海外サイトを参考にすると手動調節で878nitsで自動調節で1364nitsとなっています。

そのためOppoの発表に近い明るさを実現しており立ち位置的にライバル機種となるGalaxy S24が1400nitsちょいであることを考えると十分な明るさになっている印象です。

またOppo Find N3の時も思いましたがスコアよりも実際に使っていると明るく感じやすいです。これは会場で使っていても思いましたが平均値が高いのか思っていたより明るく感じます。

屋外で試すことは出来なかったので何ともですがテスト結果をみる限りは十分な明るさを実現しているかもしれません。

またGorilla Glass 7iを採用したことでディスプレイの耐久性も担保しています。一方で画面内指紋センサーですが光学式を採用しているのでフィルムを購入する場合は指紋認証に対応したフィルムを購入する必要がありアクセサリーとは相性が出やすい可能性があります。

ただ初期フィルムは標準装着されているのでいきなりアクセサリー選びに困ることはないと思います。

基礎スペックを確認。

容量構成はRAM16GBで空いたストレージを活かすことで最大28GBの仮想RAMに対応しています。また国内でみるとストレージは512GBモデルのみでSDカードスロットは非搭載となっています。

さらに国内では初の搭載機種となりますが10月に発表されたDimensity9400を採用しています。

同じSoCを搭載したvivo X200 Proシリーズでみればベンチマークは250万点前後の可能性があります。正直ここまでハイスコアになってしまうインフレしすぎなのでほぼ参考にならないかなと思います。

そして個人的に地味に嬉しい部分としては物理式のDual SIMに対応していることで今やeSIMとのDual SIM構成がほとんどであるからこそ逆に新鮮味を感じるかなと思います。

ただおサイフケータイに非対応などローカライズが不十分だからこそ物理式の可能性があります。一方でNFCには対応しているのでクレジットカード会社アプリ経由のタッチ決済はいけるかもしれません。

バッテリー関連を確認。

バッテリーに関しては5630mAhと大容量で海外サイトのバッテリーテストの結果を参考にすると13時間58分となっていることからも意外と無難なところにまとめてきたという印象です。

もちろん使い方次第ですが電池持ちが優秀と評価が高いGalaxy S24 Ultraとほぼ一緒です。実際に使ってみないとわからないですが自分の使い方であれば1日は十分に持つ電池持ちかもしれません。

フラッグシップモデルの無印と考えると上手くまとまっている印象ですがユーザーの好みが分かれる部分としては筐体サイズが大きいことと単純にOppo Find X8 Proの取り扱いがないことです。

自分も上位モデルの展開に期待していたからこそOppo Find X8のみはちょっと残念です。ただOppo Find X8がしっかり売れれば来年は上位モデルも展開してくれる可能性があるかもしれません。

大きな特徴。

次に個人的に大きな特徴になっていると思う部分を確認していきたいと思いますが一つ目はカメラでメインカメラセンサーに1/1.56インチのLYT-700を搭載しており超広角は今年から来年にかけてトレンドになると言われている1/2.76インチのJN5を搭載しています。

そして望遠に関しては1/1.95インチのLYT-600を搭載しており光学3倍ズームに対応しています。何より無印だと望遠センサーを搭載していないことが多い中でズーム性能をしっかり担保しています。

Oppoによると世界初のW型プリズム機構を採用したことでカメラ部分の大型化を避けつつ最大120倍のデジタルズームに対応しています。もちろん上位モデルと比較すればハードは物足りないですが望遠は一つの特徴となっています。

また面白いと思うのがシャッターを押し続けるだけで最大200枚の写真撮影が可能となるライトニングスナップに加え強化された姿勢認識とダブルフレーム技術により動体の撮影を強化しています。

個人的には動体の撮影をかなり重要視しているので普段の環境で試してみたい感じです。ただポートレートモードにおいては所謂バースト撮影が出来ないので注意が必要という感じです。

マグネット充電が楽しそう。

次に2つ目として充電で有線に関しては専用の充電器を使うことで最大で80Wの急速充電が可能です。ちなみに海外サイトを参考にすると充電開始30分で70%でフル充電に要した時間は52分です。

めちゃくちゃ速いというわけではありませんが電池持ちが安定しているなら個人的に問題ないです。そしてリーク段階から非常に面白いと思ったのがワイヤレス充電で最大50Wに対応しています。

さらにOppoマグネット式急速充電器が用意されておりiPhoneのMagSafeのように充電が可能です。充電速度がMagSafeの2倍になるため発熱対策として充電器自体に冷却ファン搭載など地味にごついと思います。

ただAndroidからQi 2対応機種すら出てこない中でOppoが独自規格とはいえ採用したの嬉しいです。今後Oppoを皮切りにマグネットタイプのワイヤレス充電対応機種が増えてほしいところです。

ちなみにマグネットが内蔵された専用ケースとスマホリングも純正として合わせて発売予定です。

iPhoneとのデータ共有が可能に。

そして3つ目としてOS部分になりますがiOSデバイスとついにワンタップでデータ共有が可能になっています。iOS側にO+ ConnectというアプリをApp Storeでインストールする必要があるとはいえ今までiPhoneとAndroidでデータの共有が非常に面倒だったことを考えると嬉しい機能です。

Android同士であればQuick Shareでデータ共有してiPhoneとの共有はOppo経由にすればいいと便利です。少なくともワンタップで簡単にデータ共有が可能になるのであれば汎用性がめっちゃ高いです。

ちなみに国内においてメジャーが4回に最大6年のセキュリティアップデートサポートに対応しています。

価格と販路。

最後に販路ですが大手キャリアからの取り扱いはありませんがau + 1 collectionから直販版が販売となっておりECサイトでみると公式サイトに加えAmazonや楽天から発売です。

また12月12日の発売予定で本体価格は公式サイトでみると13万9800円と正直高いです。ただAmazonでみると12万7091円なので販路によって価格の印象が変わってきます。

有料の保証サービスに加入したいか本体価格を優先したいかで販路を選ぶべきだと思います。またマグネット充電器に関して公式サイトだと9980円からとちょっと高いかなと思います。

何よりOppoが国内でもフラッグシップの販売を復活させてくれたのは非常に嬉しいところです。ただローカライズなは不十分で個人的にはおサイフケータイ非対応よりもn79やB21に非対応なのが気になる感じで価格をもうちょっとだけ頑張って欲しかったなという印象です。

実際に触った感じとしては日本で未発売となっているGalaxy S24+など大型モデルだけどそこまで価格が高くないフラッグシップが欲しい人におすすめしやすいかなという印象です。

取材協力: Oppo Japan

 

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