Googleは8月に開催した新製品イベントにおいて、初の4モデル構成となったGoogle Pixel 9シリーズに加えPixel Watch 3シリーズなど周辺アクセサリーもより強化しています。
ぱっと見ではデザインが大きく変わらないことからも進化に乏しく感じる周辺アクセサリーですがユーザビリティの部分はしっかり底上げされています。今回Android AuthorityによるとPixel Buds Pro 2が最高のイヤホンになった理由に言及しているのでまとめたいと思います。
妥協を排除した存在。
今回の情報によると「Google Pixel Buds Pro 2」の開発は妥協の必要性を排除するためのものであったことが判明したとしています。Googleのオーディオチームによると Tensor A1チップはノイズキャンセリングとオーディオ品質の限界を押し広げるように設計したことを明らかに。
既製のソリューションはこれらのニーズを満たすことはできませんでしたので、Pixel フォンに使用された戦略に従い、独自のエンジンを開発しました
何よりTensor A1チップを搭載したことで、オーディオ入力を音の90倍の速度で処理することが可能になり、より正確なノイズキャンセリングとオーディオエンハンスメントが可能になったことをアピールしています。
さらにマルチパス処理にも対応していることから、アクティブノイズキャンセリングと音楽再生を分離して、よりスムーズな体験を実現することにも成功したとしています。
何より周辺機器としては初めて搭載されたGoogle TensorですがPixel Buds Pro 2に必要不可欠な存在だったと判断することができます。一方でPixel Buds Pro 2で搭載されたことを考えると、今後Pixel WatchなどでもGoogle Tensorを搭載する可能性が出てきたことになります。
イヤホンのサイズを見直し。
またPixel Buds Pro 2の大きな特徴の一つとしてイヤホン自体の小型化です。Googleによると様々な年齢や背景の人々の耳を多元的にスキャンすることでデータを集めた。
その上で人間工学に基づいたイヤホンのデザインを採用したとしています。さらにイヤホン自体に小さなフィンのようなスタビライザーが含まれており、いかなるシーンでもユーザーは安定した状態でイヤホンを装着することが可能になっています。
Pixel Buds Pro 2は、GoogleのAIテクノロジーであるGeminiを統合した最初のイヤホンでもあります。これにより、会話コマンドやリアルタイムアシスタンスなどのハンズフリー機能が可能になり、オーディオだけでなく、イヤホンの機能も拡張されます。
何よりGoogleにとって、Pixel Buds Pro 2がゴールというわけではなく、Googleからさらに役立つサービスを提供するために、リスニングを超えてサウンドを使用する方法を検討しているとしています。
このことからも今後は音声アシスタントやGeminiをより強化してくる可能性があります。国内の価格をみると3万6000円と高価だと思います。ただ前モデルに感じていた不満が改善されている上で音質やマイク性能はより強化されていることを実感できます。
ただ価格に見合った価値があるのか自分にとっては微妙なところで、今後もっと分かりやすい「何か」がほしいと思うところです。だからこそGoogleはサウンドを使った何かを大きな特徴にしていきたいのかなと思います。