先に他社に越された。本来Xperiaが実現するべきだったコンセプトをvivoが実現

少なくともSonyはXperiaのカメラに対してスマホであるからこスタイリッシュであるべきだとしており、カメラ部分の大型化にあまり積極的ではありません。またXperia 1ⅥでみればIMX888を採用していることからも一定の条件下でフルサイズ相当の描写力を実現しています。

このことからも1インチの大型センサーを搭載することにも消極的です。今回Xperiaのカメラコンセプトを体現しているのがvivo X200 Ultraのカメラになりそうなので簡単にまとめたいと思います。

トリプルレンズカメラへの拘り。

実際に今はどうなっているのか不明ですが、SonyはXperia 1を正式発表した際に「トリプルレンズカメラ」を採用することは当初消極的だったことを明らかにしています。

ただ画角が異なる「シングルレンズカメラ」を3つ搭載すると考えた時に腑に落ちたとしています。少なくともXperia 1Ⅵで見ると全画角での4K/120fps撮影やバースト撮影など、それぞれの画角でSonyの拘りが発揮できるように強化されています。

ただ一方でハードで見ると他社のカメラ構成と一緒で、メインカメラこそデカいですが超広角と望遠に関しては弱いです。少なくともSonyのコンセプトは実現するには広角/超広角/望遠が独立しているという考えなのでセンサー自体もそれなりの強さが求められます。

なのに現状だと超広角と望遠はそこまで強くないからこそコンセプトとハードが一致しないようにも感じてしまいます。またハードの弱さもあるのか超広角や望遠になると白飛びがすやすくノイズも増えるなど現状ハイエンドを求めるユーザーにとって広角以外は使いにくい状況になっている印象を受けます。

vivoが体現する可能性。

ここ数年の中華メーカーの最上位モデルで見るとハードでゴリ押しという印象を受けます。何より大型センサーを搭載することでユーザーに対して分かりやすい存在になっている。

ただvivo X200 Ultraで中華メーカーの中でも異質な存在になる可能性があり、何よりXperiaのコンセプトに最も近い機種になるのかもしれません。

センサー
広角 LYT-818(1/1.28)
超広角 LYT-818(1/1.28)
望遠 HP9(1/1.4)

あくまでもリークなので鵜呑みにするのは危険です。さらに情報源によると広角と超広角は同じセンサーですが、片方は「超広角」扱いなのか。それとも広角+標準の組み合わせになっているのかも不明です。

ただ仮に超広角として採用しているのであればセンサーサイズはかなり大きいです。何より先ほどの話と重複しますがセンサーそれぞれがかなり強いこともあり3つの異なる画角で楽しむことができるカメラを実現しているように見えます。

何よりvivo X100 Ultraやvivo X200 Proを使ってみると望遠が圧倒的に安定しているからこそカメラの使い勝手が大幅に改善しています。またvivoはXperiaと同じくカールツァイスとコラボしたレンズの採用に加え、より自然な色味での撮影が可能になるナチュラルカラーモードに加え、vivo X200 Proではディスプレイまで共同してチューニングしています。

少なくとも今のSonyにXperiaをここまで底上げするのは難しいのかもしれません。またXperia 1を発表した当初のコンセプトが今も継続されているのか不明です。ただXperiaが本来実現するべきだった理想をvivoが実現しているように感じてしまいます。

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