以前は国内市場においてメーカー別のシェアでトップ5位以内には必ずいたSonyですが直近で見るとその他扱いとなっており優先市場である国内においても非常に厳しい状況にあります。
何よりこの状況が続くとモバイル市場から撤退という流れになってしまう可能性もあります。今回はXperiaが今後生き残るために必要なことを主観的にまとめたいと思います。
ラインナップの拡充。
2025年において事前情報通りであればXperia 5Ⅴの後継機種が発表される可能性があります。ただ噂通り開発が中国企業に委託されているのであれば命名規則が変更される可能性があります。
つまり実質後継機種だとしてもXperia 5シリーズとして発表されるか定かではないです。何よりSonyの発表によるとモバイル部門は収益性も悪ければ今後成長も見込めないとしています。
ただ今後継続する上で利益率を改善する必要があり手段の一つとして開発の委託だと思います。一方でXperiaが今後生き残るために必要なことの一つとしてラインナップの拡充だと思います。
例えばGoogleで見るとiPhoneからユーザーを奪うことでAndroidのシェア回復を狙っています。そのためにプレミアム部門の拡充が重要課題としてPixel 9 Proを新たに追加しました。
ただ余裕がないXperiaはiPhoneを意識する必要はなくラインナップのバランスを優先すべきだと思います。
先日の新製品発表会からもAQUOSのラインナップは2万円から20万円とバランスが良くなったと思います。とはいえ少なくとも2021年頃のXperiaのラインナップと同じで特別ということはないと思います。
ただ現状のXperiaのラインナップはミドルレンジとハイエンドモデルの2種類のみです。Xperia 10シリーズがもっと安ければ印象が違うのかもしれませんが割高に見えてしまいミドルレンジと20万円のプレミアムモデルのみとユーザーが選びにくい選択肢となっています。
またスマホとしてみれば完成度が高くなったXperia 1Ⅵですがコンセプトでみれば普遍的になってしまったことで20万円を出して欲しいと思える特徴が欠けています。
Xperiaの特徴としてイヤホンジャックやSDカードスロットの重要性をよく指摘されますが少なくともiPhoneやPixelなど非対応機種を使っているユーザーからすればXperiaに買い替えたいと思う魅力にはならず既存ユーザーを囲いたむための魅力に過ぎない印象です。
少なくともXperiaが今後生き残るためには新規ユーザーの獲得がかなり重要になると思います。あくまでも主観ですがミッドハイレンジモデルもしくは最上位モデルが必要に感じます。
Xperia 1Ⅵで一般化したことからも従来のXperia 5シリーズの立ち位置になった感じです。そのため従来のXperia 1シリーズのような立ち位置になる機種が必要に感じてしまいます。
あくまでもSHARPでみればAQUOS R9という軸になる存在があるからこそカメラに特化したAQUOS R9 proという最上位モデルを出せた感じでXperia 10Ⅵは軸にするには弱過ぎです。
仮にXperia 1シリーズを今後軸にしたいのであれば従来のXperia PROシリーズのようなオタクたちが面白いと思える機種を追加しないと興味関心を集めるのは難しいと思います。
何よりSonyがSHARPのように価格で勝負するのは難しいところで逆にSHARPは親会社がFoxconnという影響もかなり大きいのかメーカーの規模を考えるとSnapdragon 8s Gen 3など中華メーカーしか採用できないようなSoCをよく調達できるなという印象を受けてしまいます。
何よりラインナップに余裕がないからこそ上手くまとまることが優先になるので無難になります。そうなると価格で競争力がないので今後どんどんジリ貧になる可能性が高いかなと思います。
ミドルレンジの強化。
そして次に2つ目に必要なこととして若年層から支持を集めることが可能な機種の開発です。少なくとも韓国やアメリカに日本と若年層から絶対的な支持を得ているのがiPhoneです。
そのためSamsungはGalaxyをiPhoneに似せることでユーザーを奪還しようと試行錯誤しているとの話もあります。もちろん家庭によると思いますが学生までは親にスマホを買ってもらっている可能性もあると思います。
その場合だと社会人になった時にiPhoneを継続できるかどうかは別の話になると思います。ただ大人になってもiPhoneを継続したいと思うユーザーが多いことに違いはないです。
そして若い時からiPhoneを使っていて今度は自分が家庭を持って子供にスマホを与える時にiPhoneを選ぶ可能性はAndroidより高い可能性がありAppleにとっては嬉しい未来だと思います。
このことからも将来のことを考えれば若年層に支持される機種が絶対的に必要だと思います。
自分の時代では考えられませんでしたが今の世代だと大学のレポートなどをスマホで完結させる人もいるみたいでスマホに求められる役割がかなり増加していることになります。
そのためカメラに音楽にゲームなどエンタメ含めてオールマイティに使える機種が欲しいと思います。ただ予算に余裕があるわけではないので高くても10万円前後が一つの目安になるのかもしれません。
本来であればxperia 10シリーズがその役割を担う必要がありますが現状を見るとあまりスマホに興味がない中高年がSonyというブランドから購入しているという印象です。
少なくとも若年層に刺さるシリーズという感じではなくXperia 10シリーズを選ぶならフラッグシップの型落ちや無理をしてでも中古のiPhoneを買った方がいいという流れになるかもしれません。
何より現状のXperiaのラインナップだと軸になる機種がないのでミドルレンジもハイエンドもすごく中途半端に見えてしまいラインナップを増やすことが厳しいのであればXperia 10を若年層にとってコスパがいいという機種に強化してXperia 1シリーズを底上げした方がいいです。
あくまでも個人的にはXperia 10シリーズの価格を無理に下げる必要がないかなと思います。ネットの声に過ぎないかもしれませんがミドルレンジであるAQUOS R9が12万円であってもユーザーから厳し目の評価という感じではなくラインナップ全体的で見た時にどう見えるかが重要に感じます。
Xperia 10シリーズは10万円前後まで値上げしてもいいと思うのでSoCをしっかり底上げして他社のフラッグシップの無印にはSoCでは見劣りするくらいに仕上げるべきかなと思います。
今のSonyにとってはかなり厳しいかもしれませんがXperia 10シリーズが安定さえすればXperia 1シリーズは従来のようにもっとSonyが遊べる存在になるのかなと思います。
以前Xperia 10シリーズからFun Editionが出ましたがマジで謎の存在に感じました。キャリアの発案だったのかSonyの発案だったのか不明ですが興味を持つ人は少なかったと思います。
何より若年層でAndroidに興味を持っているユーザーは目が肥えている可能性があります。だからこそ余計にハードルが高いと思いますがオタクにいいねと言わせるくらいは必要です。
若年層から支持を得ることが出来なければ今後Xperiaはユーザーが減るだけだと思います。
コンセプトとハードの一致。
そして3つ目として2025年には変化してくるかもしれませんがコンセプトの見直しです。
Xperia 1Ⅵはクリエイターと協力して開発したと従来のコンセプトからずれていないことから命名規則を継続したとの話ですがXperia 1の時の好きな人にとことん好きになって貰いたいとのコンセプトからはずれてきている印象で現状だとハードとコンセプトがバラバラです。
例えばSDカードスロットを搭載していた理由はαシリーズのユーザーがシーンに合わせてSDカードを交換して撮影するようにとカメラが主軸の考え方が反映されている形になります。
ただXperia 1Ⅵではαシリーズユーザーから好評だったとされているPhoto Proなどを全て廃止されています。多くのメーカーの機種が採用しているオート主軸のシンプルなUIに変更されています。
また拘って開発してきた高速オートフォーカスやバースト撮影に関してカメラUIの変更からもバースト撮影は実質マニュアル専用となっておりある意味ニーズがないと言っているようなものにも感じてしまいます。
個人的にはPhoto Pro/Ceinema Pro/Video Proを統合して専用のカメラアプリとXperia 1Ⅵで採用されたシンプルなカメラアプリを完全に2分化させればよかったように見えます。
ただ専用アプリの方は中途半端にオートに対応するのではなくマニュアル主軸にして差別化する必要性はあると思います。そうすれば既存ユーザーの不満を減らせたかもしれません。
ただ新しいカメラアプリでは従来の拘りがほとんど継続されていない感じですが望遠機構でみると従来のコンセプトがより強化されたように見えます。
多くのユーザーにとって単純に望遠の画質を底上げしてほしいところでズーム倍率はワンタップで簡単に切り替えられた方が分かりやすいと思いますがシームレスズームに固執している印象です。
そもそも光学ズームといってもメーカーが独自担保している感じで結局は機種によってバラバラです。例えば同じ倍率でもあるメーカーの光学ズーム倍率よりもあるメーカーのデジタルズームの方が優秀ということもざらで単純に光学という言葉よりデジタルでも画質を底上げしてほしいところです。
個人的にはXperia 1Ⅲの時のワンタップで切り替えられるのが一番シンプルで良かった印象です。
何より今後一般化を進めるのであればカメラはもっとシンプルにした方がいいと思います。またオート主軸にするのであればカメラソフトでの強化は必須に感じてしまいます。
一方で基礎部分が安定したからこそカメラで今度は冒険してくる可能性ももちろんあると思います。
少なくともオーディオなどは仕方ないと思いますがと一般化する上でプレミアムモデルなら分かりやすくインパクトがあるスペックが必要で使ってみないと分からない良さというのは今までの尖ったコンセプトだったからこそ許されていた部分があるのかなと思います。
何よりコンセプトをはっきりさせた上でハードとソフトもしっかり揃える必要があると思います。
まとめ。
今回はXperiaが今後存続するために必要なことを主観的にまとめてみましたが辛口になってしまいました。何より個人的にはXperiaが好きだからこそ今後もしっかりと継続してほしいと思っています。
今までのXperiaから大きく変わろうとしているからこそ方向性はしっかり明示してほしいように思えます。