少なくともSonyはXperiaをαシリーズの「入門機」的な扱いにしかたかったことを明らかにしています。つまりXperiaでの体験を活かしてαシリーズに興味を持って欲しいという狙いがあり、そのためにPhoto Proなどαシリーズユーザーからのフィードバックを元に進化を遂げています。
一方で他社が進めている「スマホカメラ」との方向性とは大きく異なることからも癖が強かった印象を受けます。今回RedditにおいてXperiaの瞳オートフォーカスの強さを実感できる動画が投稿されていたので簡単にまとめたいと思います。
瞳オートフォーカスの凄さ。
今回投稿されていた動画が上記になりますが、人の顔が映るとどんなに高速に動いていても「瞳」部分にフォーカスが合っていることを確認することができます。
多くのユーザーはそこまで動体の撮影に拘らない印象ですが、動体を撮影する時に写真の完成度を大きく左右させるのが「顔」がぶれているかどうかです。逆に言うと顔さえしっかりフォーカスが合ってぶれていないと、それ以外が多少ぶれていても完成度は一気に上がります。
またGoogleもこの辺を意識しているのか広角と超広角で同時撮影して一枚の写真に加工する「顔フォーカス」のお陰で動体の撮影に強いです。何よりXperiaのカメラは現状で最も動体の撮影に強いことに違いはありません。
近年中華系の一部がダンスシーンなど動体の強さをアピールしており、実際に購入して試してみてもそこまでではないことが多いです。また最近でみるとOppo Find X8シリーズがポートレートで高速で撮影できるようになりましたがXperiaと比較すると苦肉の策に見えてしまいます。
暗所には弱い。
ただ別のユーザーが以下のようにも投稿しています。
私は新しくてあまり賢くないxperiaユーザーですが、誰か緑の四角について説明してください。暗い場所では、ダンスが終わるのに時間がかかることに気づきました。
何より暗所の撮影には弱いという感じです。従来Xperia 1シリーズは3D iTOFセンサーを搭載することで被写体との距離を計測しつつ、暗所におけるフォーカス精度の改善に使われてきました。
ただXperia 1ⅤからはAIでカバーできるようになったと言われており廃止になっています。少なくとも高照度の環境だと影響はないように感じますが低照度の環境になるとそこまで強くない印象を受けてしまいます。
Sonyがカットしたのはコストカットのためだったのか不明ですが、強化されたポートレートモードの最短撮影距離が長いことからもレーザーオートフォーカスあたりを復活させてほしいところです。
何よりXperia 1Ⅵでみると動体撮影とバースト撮影の強さは健在です。バースト撮影に関しても1秒間に30コマの撮影が可能なので、30fpsの動画をとっているのと同じです。
ちなみに自分は以前子供の運動会で動画の撮影に失敗した時に、Xperiaでバースト撮影の素材を繋ぎ合わせて動画にした時もあったくらい緊急時に使える感じで、何より瞳オートフォーカスも機能しているので逆に面白い動画ができたという感じでした。