先日にはOnLeaks氏がCADを元に作成したPixel 9aのレンダリング画像を公開しました。ここ近年のPixelの特徴であったカメラフレームがなくなったことで賛否両論という感じです。
個人的にはマイナスに感じてしまいますがこればかりは実機を見てみないと分からないです。今回はGoogle Pixel 9aの一部スペックがリークしたことでほぼ全容が見えてきたので簡単にまとめたいと思います。
大型化するけど軽量化。
少なくともデザインに関してはレンダリング画像が公開されたことからもある程度確認できます。その上で本体サイズをおさらいすると154.7×73.3×8.9mmで現行モデル対比で縦が2mm程度に横幅が1mm程度で本体の厚みは一緒とちょっとだけ大型化していますが本体の重さは186gです。
これは想定外だったのですが本体が大型化しながらも軽量化されたのはユーザーにとって嬉しいと思います。一方で現行モデル対比でサイドフレームはフラット化することでフィット感は悪化するかもしれません。
少なくとも多くのユーザーにとって片手操作時の取り回しは悪化する可能性もあります。とはいえ個人的にはサイドフレームもバックパネルもフラット化されている方が好みです。
そしてデザイン上で賛否両論となっているカメラバンプですが事前情報通りなら厚みは0.5mmです。一方でPixel 8aの実機でカメラバンプを計測してみると実測値になりますが1.2mmになります。
つまりPixel 9aはPixel 8a対比でカメラバンプが0.7mm薄くなる程度でほとんど違いはないです。Googleがカメラフレームをカットした理由が定かではありませんがカメラバンプで見ると0.7mmしか変わらないことからも日常使っている上ではほとんど変わりがないと思った方がいいと思います。
つまりデザインの印象が大きく変わるだけでカメラバンプ自体は大して変わっていないです。むしろカメラバンプが0.5mmになることでケースをつけた時のバランスが難しくなるかもです。
ケース自体の厚みが0.5mm以下ではないとカメラ部分のみが凹むので逆にダサく見えます。ちなみに現行モデルのケースを見るとカメラ部分に傷がつかないようにカメラフレームよりケースの方が高さがありますがカメラフレームがあるかないかで印象は全然違ってくると思います。
残念なことに今回の情報では言及されていませんがバックパネルはGorilla Glass 3の可能性があります。そしてカラバリは4色展開でバックパネルの質感はマット仕上げなの光沢仕上げなのか不明です。
何より現行モデル対比で大型化しているけど軽量化されているのがポイントになるかもしれません。
電池持ちの改善による安定性の強化。
そして本体の大型化に合わせてディスプレイサイズも6.3インチと大型化されているとの話です。少なくともインチ表示で見ればPixel 9にPixel 9 ProにPixel 9 Pro Foldのサブと一緒です。
ただリークしているレンダリング画像をみる限りPixel 9aのベゼルはそれなりに太いです。少なくとも以前のように本体下部にかけて太いという感じではないのでまだマシかもしれません。
とはいえPixel 9シリーズのように最高級品質のM14ディスプレイを搭載している可能性は低いです。おそらくですが最大120HzのLTPSディスプレイでディスプレイ輝度は底上げされる可能性もあります。
仮にPixel 9シリーズと同程度にするのであればピーク輝度で2700nitsが目安になるかもしれません。ただ搭載しているディスプレイがコスト重視ならそこまでの輝度に対応できるのか不明です。
また表面はGorilla Glass 3を採用することでコストカットしている可能性があると思います。ディスプレイ関連で見るとディスプレイサイズが大型化と輝度の改善で視認性が改善の可能性があります。
Google AIで差別化の可能性。
そして基礎スペック部分を確認するとRAMは8GBと個人的には想定外で据え置きになっています。このことからもGoogle AIに対応したくても対応できる機能はRAMが原因で制限されるかもしれません。
少なくとも事前情報通りであれば一緒に写るに対応するとの予測でPixel 9シリーズが対応している機能であればある程度対応できても将来的にアップデートで差別化される可能性は十分に考えられます。
またGemini Nanoが統合されていると思いますが応答速度や処理速度が地味に遅い可能性もあります。そしてストレージに関しては128と256の2択としていますが販売地域によるのかなと思います。
国内においては今まで128GBモデルのみだったのでPixel 9aでも同様の流れだと思います。そして搭載SoCはGoogle Tensor G4とこれは妥当中の妥当という感じで面白みはないです。
ただ事前情報通りであればPixel 9シリーズが搭載しているものと大きく2つの違いがあります。
一つ目としては廉価なパッケージング方法が採用されている可能性があることから発熱しやすいのがデメリットです。そして2つ目としては統合されている5GモデムがExynos5400ではなくExynos5300の可能性があります。
そのため衛星通信に非対応かつ通信関連の不具合をそのまま引きずっている可能性があります。
バッテリー容量の増加。
そして大きな特徴になるのがバッテリー容量で今回の情報によると5000mAhと一気に強化されます。ちなみに海外サイトによると一般的に後継機種でバッテリー容量が増えても5%以下のことが多いとしています。
ちょっと直近の中華メーカーは当てはまりませんがGalaxyやXperiaでみると据え置きも多いくらいです。その中でPixel 9aは現行モデル対比で11%も増加することから本体が大型化した最大の恩恵かもしれません。
何よりaシリーズはベースとなっているフラッグシップシリーズよりも電池持ちが良いことが多いです。少なくともGoogle Tensorに移行してからはPixel 7a以外はaシリーズの方が電池持ちいいです。
一方で海外サイトを参考にするとPixel 9 Proがシリーズ最長となる13時間11分を獲得しています。
このことを考えるとPixel 9aはそれ以上のスコアを獲得する可能性があり14時間近くまでいけばターゲット層となっているライトユーザーのニーズを十分に満たせる電池持ちを実現する可能性があります。
ただ充電速度に関して有線は18Wとワイヤレス充電は7.5Wと現行モデルから据え置きとの予測です。そのためフル充電に要する時間はバッテリー容量が増えた分だけ時間が増える可能性が高いです。
その他IP67をおそらく継続で生体認証においてクラス3に対応した顔認証は継続される可能性があります。ただ指紋認証に関してはコストカットのために光学式画面内指紋センサーが継続の可能性があります。
ちなみにリーカーによると超音波式画面内指紋センサーと光学式ではコストに数倍の差があると指摘しています。さらにPixel 9シリーズが採用しているQualcomm 3D Sonic Gen 2は光学式と10倍程度の差があるとの話なので光学式指紋センサーを継続採用してもおかしくないのかなと思います。
ちょっと不安が残るカメラ。
最後にカメラですがメインカメラセンサーは現行モデルと同じくIMX787を継続採用の可能性があります。ただ画素数が64MPから48MPに変更されていることからもクロップしている可能性があります。
そのため一倍撮影であればノイズや歪みがより少ない撮影が可能になるかもしれませんがズームに関しては画質が劣化する可能性があり低照度の撮影も同様に悪化する可能性もあります。
またPixel 9が非対応となっているズームエンハンスや動画ブーストには対応していない可能性があります。そして超広角とインカメラは13MPとされており現行モデルと同じならIMX712の可能性があります。
カメラに関してはアルゴリズムの最適化とGoogle Tensor G4による画像処理の向上で全体的に底上げされる可能性があると思いますがハードが変わらなければほぼ一緒に見えるかもしれません。
何より今回の情報通りメインカメラをクロップしているならこっちの方がちょっと心配です。
そして最後に価格ですがアメリカにおいては$499と現行モデルから据え置きになる可能性が高いです。ただ逆に言うと廉価版でこれ以上値上げ出来ない感じで値上げすると競争力は失います。
一方で国内に関してはGoogleが価格を決定した時の為替次第でどうなるか現時点では不明です。ちなみにPixel 8aは1ドル=140円くらいの感じだったので今後円安が進みすぎて1ドル=160円でずっと安定しているみたいなことがない限りは値上げを回避できる可能性があるのかなと思います。
ただ値下げに関しては1ドル-130円前後で推移しない限りはかなり厳しいのかなと思います。まだ分からない部分もあるとはいえ今回の情報で全体像はある程度把握できるようになりました。
何より分からない部分も歴代aシリーズを見れば大体の推測はできるという感じになります。ざっくりいえば本体を大型化したことでディスプレイの視認性の改善と安定性の改善が特徴になると思います。
あとはマイナーアップデートでGoogle AIとGeminiでアピールしてくる感じだと思います。正直スペックで見れば面白みに欠けますが安定性が改善するならおすすめしやすくなると思います。
あとはデザインがどのように評価されるかで質感が高ければそこまで問題はないかもしれません。
まとめ。
今回は海外サイトがPixel 9aの一部スペックに言及していたので簡単にまとめてみました。何よりPixel aシリーズはターゲット層を考えると安定性が物足りないのが最大のネックでした。
ここがPixel 9aである程度改善してくるのであればユーザビリティも変わってくると思います。一方で安いのはPixel 9aまでの可能性がありPixel 10aからはちょっと今から恐ろしいです。