少なくとも2024年の国内市場でみると、ミドルレンジモデルはキャリアモデルよりも「直販版」の方が魅力的な選択肢が増えた印象を受けます。何よりメーカーからすればキャリアで取り扱ってもらった方が絶対数は出ると思います。
ただその中でも直販版を強化する流れとなっておりユーザーからすれば魅力的な選択肢が増えるのは単純に嬉しいところです。一方で絶対的な売上数はあったとしても評価が厳しくなってきているのがXperia 10シリーズに感じます。
今回WHAT HI FI?が500ユーロ以下の部門においてXperia 10Ⅵを大賞に選出していることが判明したのでまとめたいと思います。
大賞を受賞。
今回同サイトが2024年のベストスマートフォンを発表しており、€500以下の部門において「Xperia 10Ⅵ」が大賞に選出していることが判明しました。また受賞にあたって一言コメントしており、「Sonyの手頃の価格のスマートフォンは外出先で映画や音楽に最適だ」と評価しています。
ちなみに€500以上の部門においては「iPhone 16 Pro」が選出されています。個人的にはこのサイトの存在を知らなかった感じで、同サイトの概要は以下のようになります。
1976年に設立されたWhat Hi-Fi?は、ハイファイとホームエンターテインメント製品の購入と所有に関する世界有数の独立したガイドです。私たちの包括的なテストは、あなたがあなたのお金で最高のものを購入するのに役立ちます。私たちのアドバイスセクションでは、あなたの音楽や映画からさらに多くを得る方法についてのステップバイステップの情報を提供します。
ロンドン、レディング、バースにあるカスタムビルドのテストルームで、社内のレビュアーの専任チームによってすべてがテストされています。私たちの切望された5つ星の評価と賞は、究極の承認シールとして世界中で認められているので、あなたは絶対的な自信を持って購入することができます。
あくまでもエンタメ観点から評価しているサイトという感じで、そうであれば今回の結果は納得も出来なくないという感じです。
オーディオが絶対的な強み。
少なくともXperia 10Ⅵはゲーム性能含めたマルチパフォーマンスでみれば価格に対して割高と評価されてもおかしくないです。そのためコスパが悪いと評価されがちですが分野を区切って評価するとたしかにオーディオ性能は悪くはないかなと思います。
ステレオスピーカーに対応したことで音質はだいぶ改善したことに加え、ワイヤレスイヤホンに関してはLDACへの対応や360 Reality Audioへの対応などSonyが強い部分をしっかり活かしている感じです。
またイヤホンジャックを搭載していることからもユーザーのニーズにマルチに対応しています。またディスプレイに関して60Hz表示に対応とゲーム面で見れば物足りないですが動画を見るという部分では必要十分。
さらに印象的なスペックではありませんがディスプレイ輝度はミドルレンジにしては十分に明るいと思います。改めて思うのはユーザーの使い方や求めることによって評価が大きく分かれることです。
個人的にはXperia 10Ⅵがベストスマートフォンに選出されるなんて思ってもいなかったですが、価格を抑えつつエンタメを楽しみたい人にとっては最適解なのかもしれません。