先日にはGoogle Pixel 10シリーズが搭載するGoogle Tensor G5のアーキテクチャが判明しました。クロック数は現時点で不明とはいえアーキテクチャをみる限りパフォーマンス優先ではない可能性が高い。
そのためベンチマークの改善を優先する人にとっては待望の存在ではない可能性が高いです。一方で興味深いのがGoogle Tensor G6のリークもちょこちょこ出てきたところです。
今回は2026年に登場が予測されているGooglePixel 11シリーズが大刷新になりそうな感じになってきたのでまとめたいと思います。
3D顔認証を搭載。
Pixel 9シリーズではQualcommの3D Sonic Gen 2やSamsungのM14を採用した上にカメラセンサーは機種によりますが超広角に望遠とIMX858を採用するなどハード品質をしっかり改善しています。
数年前のPixelはソフト主軸でハード品質は微妙でしたが最新世代ではもうそんなことないです。逆にここまでハード品質を底上げしたからこそ本体価格の上昇は仕方ないのかなと思います。
一方で気が早いですが今回の情報によるとPixel 11シリーズはさらに化ける可能性があります。まず一つ目としてPixel 11シリーズでは3D顔認証が復活する可能性があると指摘しています。
GoogleはPixel 7シリーズからDPAFに対応したインカメラとGoogle Tensorを組み合わせすることでユーザーの顔をより立体的に認識してセキュリティをより強化しています。
その結果Pixel 8シリーズからはクラス3の顔認証に対応しており支払い時の本人認証に使えます。とはいえiPhoneのFace IDなど3D顔認証と比較すればセキュリティが低いことに違いはないです。
ただ今回の情報によるとPixel 11シリーズではIRカメラをディスプレイ下に搭載する可能性があると指摘しています。
ちなみに歴代Pixelの中で唯一3D顔認証に対応していたPixel 4シリーズはディスプレイ上部に多数のセンサーを搭載していたこともあり上部ベゼルはかなり太めという感じでした。
ただ今回の情報通りであればUnder Display IR Cameraを搭載することになります。知識不足で申し訳ないですがインカメラに関しては従来通りパンチホールデザインを採用して3D顔認証に必要な各種センサーのみをディスプレイ下に配置するという意味なのか。
それともインカメラごとUnder Display Cameraとしてパンチ部分がなくなるのか不明です。少なくとも3D顔認証に対応することでユーザーの顔をより立体的に認識することが可能です。
そのため写真などでは認証が不可とセキュリティがしっかり底上げされるのがメリットです。
また多くのAndroidが搭載している2D顔認証はインカメラを利用しているため十分な光量がないと認証が出来ませんが3D顔認証は赤外線を使用するため照度関係なく認証できます。
少なくともGoogle Tensor G6の画像信号プロセッサーはUnder Display IR Cameraをサポートしていることからも実装されるかは別として開発を進めていることは明らかになりました。
ちなみにGoogleはUnder Display Camera関連の特許を取得していることも判明しています。またSamsung Displayの進歩でiPhoneに関しても2026年に同様の技術を採用するとの噂です。
何よりユーザーからすれば今回の情報通りならPixelのユーザビリティは底上げされます。ただ一方でコストの問題や内部スペースの問題をどう上手く解決するのか非常に気になるところです。
Under Display Cameraに対応したディスプレイというだけでもコストはかなり高い可能性があります。
カメラソフトが底上げに。
またGoogle Tenser G5やGoogle Tensor G6でTPUが強化されることでカメラも強化されるとしています。ただ現時点だとPixel 10シリーズに間に合うかどうか分からない機能が多いです。
一つ目としてVideo Generation MLを搭載する可能性があり写真アプリのキャプチャ後の生成AIベースの直感的なビデオ編集で編集機能においてAIをさらに強化する可能性があります。
現時点だと正確に何を意味するか分からないとしながらもGoogleは実際にビデオの内容を理解するAIを使用することでユーザーがビデオをより簡単に編集できるようにする可能性があります。
またこの機能はYouTubeアプリでも活かすことができショートの編集がもっと楽になるかもしれません。何より詳細は不明ですがGoogleは写真編集用のAI機能も多数開発していることが判明しています。
そして2つ目としてPixel 11シリーズの大きな特徴になる可能性があるのがナイトサイトです。この機能は一部Pixel 9シリーズも対応していますがオンライン処理限定となっています。
一方でPixel 11シリーズはTPUが強化されることでオフライン処理が可能になると指摘しています。またナイトサイトが機能するための照明条件として5ルクスから10ルクス程度とされています。
情報源によると1m離れたところに蝋燭が置かれている時の明るさ程度がトリガーとしています。次に3つ目としてPixel 11シリーズでは他社と同様に100倍ズームに対応する可能性があると指摘しています。
少なくとも写真とビデオの両方に機械学習を通じてズーム倍率を強化することが可能としています。ただ写真と動画に使用されるアルゴリズムが異なる可能性があることからも同じ品質には期待できないとしながらもAI超解像ズームがさらに強化されるとなれば非常に楽しみです。
さらに情報源によると最大100倍ズームに対応するためにアルゴリズムの強化はもちろんズーム機能を強化するために設計された次世代の望遠カメラを参照していることが判明したとしています。
少なくともPixel 11シリーズではIMX858から別のセンサーに刷新される可能性があります。現時点でもAIを使用することで30倍程度であれば画質を底上げしているメーカーが地味にいます。
その中で後追いというだけではつまらないのでGoogleがどのように差別化するのか不明です。何よりIMX858より大型のセンサーを搭載しないとカメラソフトがあっても画質担保は厳しいかなと思います。
そして4つ目としてCinematic Blurは4K/30fps撮影に対応した上で撮影時の消費電力が40%程度改善する可能性があると指摘しておりカメラが大幅に強化される可能性があります。
何より勝手な推測ですがPixel 11シリーズで望遠が刷新の流れになるのであれば超広角や広角が刷新されるのは別のタイミングの可能性がありPixel 10シリーズで広角の刷新に期待したくなります。
何より3D顔認証に望遠の刷新というだけでもコストが爆増しそうなのでちょっと怖いです。
Pixel 10のデザイン。
現時点だとPixel 10シリーズのデザインすら不明と分からないことが非常に多いです。ちなみに現時点でのリークを確認するとTSMC製のGoogle Tensor G5を搭載することに加えSamsung製かつ16GBのRAMが統合されているのでRAMだけはとりあえず判明しています。
デザインに関して全体像は不明ですがPixel 9 Pro Foldのカメラデザインはヒントになるかもしれません。ここ近年で見るとPixel FoldのカメラデザインがPixel 9シリーズで採用されています。
なのでこの流れだとPixel 9 Pro FoldのカメラデザインはPixel 10シリーズが踏襲するかもしれません。
Pixel 9 Pro Foldのカメラデザインはスクエア型となっており本体背面左端に搭載しています。ただGoogleも上手く考えたなと思いますがカメラフレーム部分の大きさを調節することでテーブルなどに置いた時にほとんどガタガタしないのでGoogleの拘りが上手く反映されています。
またPixel 9シリーズが採用している並列型のカメラデザインは内部スペース的に無駄が多いとされています。多くのメーカーが背面左端に搭載する理由の一つは内部スペースを節約するためです。
ちなみに中華メーカーが背面上部の中心あたりに配置するのはカメラセンサーが大きいから内部スペースを効率化するのが難しく逆にカメラ中心の内部設計を採用している可能性があります。
何より今回の情報通り今後3D顔認証に対応するのであれば本体上部の内部スペース確保は重要です。なのでカメラデザインを今後変更してもおかしくない感じでPixel 10シリーズのタイミングになるかもしれません。
あくまでも直近の情報をみる限りだとPixel 10シリーズはGoogle TensorをTSMCに切り替えることで電池持ちや発熱にAIなどGoogleがやりたいことをより強化する上でスマホとしてみた場合の基礎的な部分を安定させるのが大きな目標になるのかもしれません。
また今後のAIの開発進捗次第ですがPixel 11シリーズではカメラなど基礎が安定するからこそ他の部分にAIを絡めた上で一気に進化させていくという流れになるのかもしれません。
結局どんなに素晴らしい機能を搭載しても安定性が微妙だとスマホとしての満足度は下がります。また今後より高負荷がかかるAI機能が実装されることを考えると今まで以上に発熱しやすく電池持ちに影響を及ぼす可能性があるのでPixel 10シリーズは基礎作りに専念するのかもしれません。
もちろんPixel 10シリーズでも何か面白い機能を搭載してくれる可能性がありますがPixel 11シリーズが本命という感じでPixelの今後の進化が非常に楽しみに感じます。
買い替え時は難しい。
他社と比較してもPixelはハードの進化が遅れていたことから進化の余地は地味にあります。何よりPixel 10よりPixel 11シリーズを待った方がいいと言いたくなりますが個人的にはGoogle Storeの特典を上手く活かして待つよりも毎年買い替える方が効率的に感じます。
少なくとも今回の情報だと楽しみの要素が多くて買い時を判断するのが難しい感じです。なら毎年買い替えてPixel 11シリーズが本命だったらPiel 11シリーズを長く使えばいいだけに思っちゃいます。
一方で他社の動向にもよると思いますがPixelが今後大幅値上げになるのか心配です。何よりGoogleが理想とするAIを実装するには見合った強力なハードも必要になるのでハードの強化も絶対的に必要ですがインフレの状況であることを考えるとコストが増加する可能性が高いです。
何よりまずはPixel 10シリーズが楽しみでデザインが個人的には特に気になる感じです。