先日にはPixel 10シリーズが搭載予定となっている「Google Tensor G5」のアーキテクチャが判明。TSMCの3nmプロセスルールを採用など箱部分は大幅に強化される一方でCPU部分をみるとクロック数は不明とはいえ大幅なパフォーマンスの改善に期待することは出来ません。
またGPUに関しても「ARM」から変更されることからもパフォーマンスは未知数ですがゲーミング性能を強化している可能性があります。今回Android AuthorityがGoogle Pixel 11シリーズのカメラに言及していることが判明したのでまとめたいと思います。
カメラ性能が強化。
先日にはGoogle Tensor G5とGoogle Tensor G6の一部仕様がリーク。このことからもPixel 10シリーズやPixel 11シリーズで対応する可能性がある新しいAI機能やカメラ機能の一部が判明したとしています。
まずTPUの改善によって「Video Generation ML」を搭載する可能性があると指摘しています。
写真アプリのキャプチャ後の生成AIベースの直感的なビデオ編集
同サイトによると正確に何を意味するのか推測することしか出来ないとした上で、ユーザーはAIの力を借りることでより簡単に動画編集が可能になる可能性があり、これはYouTube Shortアプリで動画編集をする際にも利用できる可能性があります。
またGoogleはLLMベースとなる「Speak-to-Tweak」など写真編集用となるAI機能を用意している可能性があるとしています。
100倍ズームに対応。
また今回の情報によるとPixel 11シリーズは写真と動画の両方に機械学習を通じて100倍ズームを提供する可能性があるとしています。ただそれぞれに使用されるアルゴリズムが異なる可能性があることからも、フォーマット間で同じ品質を期待は出来ないとしています。
さらに100倍ズームに対応するために設計された望遠センサーを参照していることからも、ハードもIMX858から刷新される可能性があります。何よりIMX858は長くてもPixel 10シリーズまでしか採用されないことになります。
超低光ビデオが大きな特徴。
またCinematic Blurは「4K/30fps撮影」に対応することに加え撮影時の消費電力は40%近く改善する可能性があることに言及。そしてPixel 11シリーズで搭載される可能性がある新機能として「ナイトサイトビデオ」としています。
現状でも同じ名称の機能がありますがオンライン処理となっています。一方でPixel 11シリーズではオフラインで処理される可能性があるとしています。
Googleは、この機能の意図された照明条件として5-10ルクスを具体的に述べています。これは、薄暗い部屋や夕暮れ時の曇り空からの光に類似した非常に暗い光と見なされます。たとえば、約1メートル離れた場所に置かれたろうそくの明るさに匹敵します。新しい機能は、意図した結果を達成するために、新しいカメラのハードウェアにも依存します。
何より今回の情報をみると、Pixel 10シリーズが搭載するGoogle Tensor G5でようやく基礎部分が揃う感じに。そしてPixel 11シリーズではカメラを中心に強化していく感じに見えます。
このことを考えると狙い目なのはPixel 10シリーズよりPixel 11シリーズなのかもしれません。SoCで見てもGoogle Tensor G6は第2世代のTSMC製になるため最適化や安定化はより洗練される可能性があります。