海外の調査会社の統計からも2023年においてSonyは国内向けの出荷台数が前年対比で40%の減少。数年前まではメーカー別のシェアでもトップ5にはいたのに今やランク外が当たり前になってしまいました。
現状唯一頑張っている国内メーカーなので今後も継続してほしいですが厳しい状況に違いはないです。今回はXperiaが好きな理由について主観的にまとめたいと思います。
動体撮影に強い。
Sonyは日本のメーカーなので頑張って欲しいと思いますが個人的にはそれだけの理由では買わないです。少なくとも自分はスマホが好きなのでメーカーで区切ることもなく欲しいと思うものが欲しいです。
ガラケー時代でみるとSonyに興味があった感じでもなくスマホ黎明期に初代Xperiaを購入しましたがSonyだから購入したのではなくほぼ他に選択肢がなかったから購入した感じです。
一方でXperiaに興味を持ったのはXperia Zでコンセプトや端末のデザインが好きでした。ここから興味を持ち始めた感じですが2012年以降に発売された全てのXperiaに興味があったわけでもなく特にハマったのは現行シリーズとなるXperia 1からという感じです。
正直トレンドに追従しているだけであれば面白い端末になると思えず独自路線に行ったのが非常に面白いと思っておりその中でも自分にぴったりハマっていたのは動体撮影の強さです。
自分がスマホのカメラに拘る理由の一つとして子供をどれだけ綺麗に撮れるかを重要視しているからです。特に生まれたばかりの時はどこにいくにしても子供用の荷物が多かったことからも一眼カメラを持ち運ぶのは億劫になりましたがスマホなら絶対持ち歩くのでスマホのカメラに拘りを持った感じです。
また子供は本当にどのように動くか分からないので自分がイメージしているように撮れないです。それなりの技術と時間があれば上手く撮れるかもしれませんが個人的には子供と遊んでいる時の片手間でどれだけイメージ通りに撮れるかが重要で特に動体撮影に強いXperiaのカメラは重宝しています。
出来るだけ主要のメーカーの最新機種は触るようにしていますが動体撮影に強いメーカーの機種は割と限定的でXperiaに関しては数多く存在するメーカーの中でも頭ひとつ抜けています。
Xperia 1Ⅵでは残念なことに使いにくくなってしまいましたが30fpsのバースト撮影は健在で瞳オートフォーカスに対応していることからも走り回る子供を撮影するのに重宝している感じです。
他の機種では失敗する確率が高いシーンでもしっかりと撮れることが多いので助かります。多くの人は動体撮影を求めていない可能性が高くXperia 1Ⅵでカメラアプリが刷新されバースト撮影が使いにくくなったことを考えるとニーズは低い可能性が高いのかなと思います。
Xperiaのカメラはクリエイターのフィードバックを元に強化されておりクリエイターは高速オートフォーカスやバースト撮影を求めるけど一般ユーザーはそこまで求めない可能性が高いです。
とはいえXperia 1シリーズでニッチ向けになったからこそ動体撮影に強くなったのは嬉しいです。広角以外の画角は白飛びもしやすければフレアも発生しやすく低照度の撮影は全体的に弱いです。
ただ動体撮影に圧倒的に強いからこそXperiaを愛用している感じでオールシーンで綺麗に撮れるスマホは代わりがあっても動体撮影に強いスマホは代わりがきかないからこそ重宝しています。
スピーカーが優秀。
そして2つ目の理由としてはスピーカーの音質で正直Xperia 1の世代は微妙でした。ただ共振こそひどいとはいえXperia 1IIやXperia 5IIの世代では大きく飛躍した感じです。
自分は日常生活において子供の面倒を見ながら仕事をする時はイヤホンで耳を塞ぐことはないです。個人的には車の中で爆音で音楽を流すとかも好きではなく周りの音はある程度聞こえた方がいいです。
そのためイヤホンを使うのは一人で電車移動する時など自分の世界に入れる時のみなので子供の面倒を見ている時はイヤホンを使わないからこそスピーカーの音質が重要です。
どう考えても市場のトレンドはワイヤレスイヤホンという感じで有線イヤホンのニーズもあるとはいえ多くのメーカーはスピーカーにそこまで力を入れている印象を受けないです。
好みの問題もあると思いますがApple製品はレベルが高くMacのスピーカーは特に優秀に感じます。一方でiPhoneに関しては普通という感じで需要がないからこそそこまで強化していないのかもしれません。
その中でSonyはオーディオ全般を強化しておりイヤホンジャックを搭載している貴重な機種です。ただ個人的にはスピーカーも毎年のようにしっかりと改善を重ねてくれているのが嬉しいです。
ここ直近のXperiaで見ると以前のように音量が小さいということもなく音量を大きくしても他社のように音のバランスが悪くなることもないのでかなり重宝して使っている感じです。
正直自分がスマホのスピーカーでいいなと思うのはXperiaを除くとHuaweiくらいの印象です。少なくともXperia以上のスピーカーを求めるとなるとタブレットになっちゃう感じです。
Xperia 1Ⅵは空間オーディオを中心としたチューニングを採用していることに加えデュアルフロントスピーカーを搭載していることからも対応音源じゃないとしても他社の機種と比較すると臨場感がある音楽を楽しめるのが嬉しいところで共振もほぼ感じないのも嬉しいところです。
ニーズがあまりないと思うので各社スピーカーにあまり力を入れないのは仕方ないと思います。また強化したとしてもアピールしにくいというかユーザーに良さを伝えにくい部分です。
ただその中でもXperiaはしっかり強化してくれているので個人的にはかなりお気に入りです。
独自路線とのバランス。
一方でライフステージによってスマホに求めることも変わると思っており今後Xperiaが絶対的に好きかどうかは何とも言えず子供の成長に合わせて価値観も変わってくると思います。
例えば昔ならありえなかったですが今は子供にポーズをとってといえばポーズをとってくれます。そのため動体の撮影に強くないスマホでもしっかりと撮れるようになってきた印象です。
ただスピーカーに関しては子供が成長したとしても当面重宝することに違いはないかなと思います。何よりSonyだからとか日本メーカーだからという理由で買い続けることはないかなと思います。
現行シリーズはトレンドに追従せず独自路線だったからこそ個人的にはめっちゃ面白かったです。ただ独自路線がスマホとしてみた場合は正解だったかは微妙なところでXperia 1Ⅵで一般化したことで注目度がかなり高くなったことを考えると今まではハズレだった可能性があります。
とはいえ自分はXperiaに使いやすさを求めているわけではないのでXperia 1Ⅵでの進化はちょっと物足りないという印象で今後も一般化がより進行するのであれば興味を無くすかもしれません。
何よりXperia関連のリークは信ぴょう性が低いものが多く今後どうなるのか不明です。XperiaのファンからすればXperiaが使いやすくなった方が嬉しいと思いますが尖っていたXperiaが好きな自分にとっては一般化するなら他の選択肢でも十分と感じます。
Xperiaは他社のようにラインナップやアクセサリーが充実している感じではありません。少なくとも使いやすさの部分でみるとカスタマイズ性能に優れたGalaxyやエコシステムがかなり優秀なiPhoneを使えばいいとなっちゃううので上手くバランスをとってほしいところです。
そのバランスをとるのが一番難しいと思いますがSonyの拘りも継続するなら今後も買いたいです。
存続のために若年層を意識。
よくネットではXperiaは年寄り向けのいかにも国内メーカーが作る機種と言われています。個人的には動体撮影に強いからこそ子育て世代にはおすすめしたい機種だと思っています。
一方でiPhone一強の状態となっている若年層には刺さりにくい仕様であることに違いはないです。iPhoneもAndroidも同じフラッグシップでみれば同価格帯ですがAndroidがiPhoneより高いならiPhoneでいいと考える人が多い印象で何より若年層には厳しい価格設定になります。
そのため国内市場では最新世代よりも型落ちになった中古やキャリアが叩き売りを行っているiPhone 14などの方がよく売れている感じで価格である程度勝負できるようにするしかないです。
そのためにXperia 1シリーズを安くするのではなくXperia 10シリーズもしくは新たなミドルレンジのラインナップを作った方がいいという感じでXperia 10シリーズでは物足りないと思います。
若年層でAndroidに興味を持っている人は目が肥えている印象で予算の問題からもコスパ重視の印象です。何よりタブレットにパソコンと多数のガジェットを持つのは予算的に厳しいことからもスマホでゲームに音楽に動画にカメラと一台で完結できる上で安いことが求められがちです。
一方でXperia 10シリーズの特徴を見るとスマホにあまり興味がなく実店舗において店員さんのおすすめで購入する層がターゲットという印象で何方かと言えば中高年よりに見えます。
なので若年層をターゲットにした製品ラインナップが存在していないのが一番厳しいです。結局Xperia 10シリーズのままでは若年層に刺さるようなスマホに進化させるのは難しいと思います。
Xperia 1シリーズは今まで通りSonyが好き勝手やればいいと思いますがミドルレンジをしっかりと強化していかないと今後スマホ市場から撤退という流れになってもおかしくないです。
まとめ。
今回はXperiaを重宝している理由について主観的にまとめてみましたが拘りがあった方が面白いと思っている一方で変にSonyが拘りを持っているなと感じてしまう部分もあります。
だからこそXperia PROシリーズを復活させて一般向けとオタク向けで上手く分けてほしいように感じてしまいます。