先日にSamsungは韓国において、Galaxy Zシリーズ初の派生モデルとなる「Galaxy Z Fold Special Edition」を正式発表。個人的には待望の大型化に加え、薄型化/軽量化と中国市場はかなり意識している製品にも感じます。
ただ生産台数がかなり限定的なことも影響しているのか、Galaxy Z Fold 6と比較して非常に高価で個人輸入するとなった場合は35万円くらいになる可能性があります。
今回GSM ArenaによるとSamsungが廉価版Galaxy Zシリーズに言及していることが判明したと報告しているのでまとめたいと思います。
廉価版の予定はない。
Galaxy Z Fold 6が正式発表される前の段階で、Samsungは2種類のGalaxy Z Foldシリーズを開発している可能性があると予測されていました。結局は型番規則からもGalaxy SシリーズのUltraモデルと同じだったのでGalaxy Z Fold 6の上位モデル扱いである可能性が高いとの予測。
ただ同時期にはSamsungはSnapdragon 7シリーズを採用した廉価版となるGalaxy Z Fold FEを開発しているとも噂されていました。そして今回Samsungの広報が廉価版について以下のようにコメントしていることが判明しました。
(Galaxy Z Fold Special Edition)をプレミアム製品と見なすのではなく、オプションを拡大するためにリリースされた製品です。好みに合わせて選択できます。今のところ、低価格で別の製品を発売する予定はありません。
少なくとも直近でSamsungがGalaxy Zシリーズから廉価版を出すことはないと判断するのが無難だと思います。アメリカでみるとGalaxy Z Fold 6やGalaxy Z Fli 6ですら価格の据え置きが困難だったのに、廉価版を無理に作っても中途半端な価格になるだけかもしれません。
初期生産はしていた?
少なくとも今回の情報によると、SamsungはGalaxy Z Fold SEの初期生産をしていた可能性があるとしています。少なくともプロトタイプは中華メーカーのライバル機種と競合するためにも薄型化/軽量化を意識していた可能性があるとの話。
そのためGalaxy Z Fold Special Editionと同様にデジタイザーをカットすることでS-Penは非対応。また実際のところ、そこまで薄くもなく軽くもないとSamsungが満足するような仕上がりでなかったころからも開発が延期されたと言われています。
ただこれは当たり前の話で、薄型化するということはコンポーネントを最適化する必要があります。つまりコンポーネントの開発にコストが嵩みやすいので価格重視の廉価版とは相性が悪いです。
現にコスパがいいと言われるミドルレンジの多くは筐体サイズが大きいです。一方でエントリーモデルは大したスペックを搭載していないので小型化しやすいという感じです。
少なくとも中国市場はiPhoneやHuaweiなどプレミアムモデルもしっかり売れる市場で、何より価格優先になると中華メーカーには敵いません。それよりもSamsungは中華メーカーと十分に競争力があるプレミアム部門の折畳式機種を開発することに集中した方がいいように感じます。