現望遠の王者の挑戦状。vivo X200 ProとGalaxy S24 Ultra比較

有名なリーカーによるとAndroidにおけるUltraはSamsungが圧倒的に強いと指摘しています。少なくともvivoやXiaomiにOppoなど中華メーカーのUltraモデルはニッチ向けに対してSamsungのUltraモデルは一般向けだからこそ販売台数にかなりの差があると指摘しています。

今回はGalaxy S24 Ultraとvivo X200 Proの比較レビューを主観的にまとめたいと思います。

デザインを比較。

先日にアンケートを取らさせて頂きましたが中華スマホに興味を持つユーザーはGalaxyにも興味を持っている可能性が高くPixelやXperiaに興味があるユーザーは中華スマホに興味があまりない傾向が強い感じである意味Galaxyは中華スマホと比較する上での指標なのかもしれません。

まずデザインから確認していきたいと思いますが取り回しにめちゃくちゃ差がある印象です。

スペックで見ると縦幅は一緒ですが横幅に大きな差がありGalaxy S24 Ultraのは79mmは厳しい印象を受けます。自分の手の大きさだとvivo X200 Proの約76mmでも余裕がなくGalaxy S24 Ultraは横幅がありすぎて片手操作がしにくく重さも230gを超えていることから自分には合わずです。

ただこれはあくまでも自分は片手操作が前提のため両手操作の人は印象が変わってくると思います。

サイドフレームに関してGalaxy S24 Ultraは丸みを帯びたデザインで手にフィットしやすいです。ただ四隅部分がかなり角ばっているため持ち方によっては手に刺さる感じになってしまいます。

一方でサイドフレームにチタンを採用していますが耐久性がアルミと比較してどの程度改善したかSamsung自身が詳細を明らかにしておらずiPhoneのように軽量化に貢献している印象もないです。

少なくともチタンだからというメリットは感じませんがマット仕上げに近いので個人的には好みです。

一方でvivo X200 Proはサイドフレームがフラットですが光沢仕上げなので指紋は目立ちます。大型モデルを好むユーザーはそこまで気にしないのかもしれませんがvivo X200 Proの方が圧倒的に取り回しが優秀という感じで取り回しが気になるならGalaxy S25 Ultraまで待つべきだと思います。

そしてバックパネルに関してGalaxy S24 Ultraは完全なフラットにマット仕上げとスッキリした印象を受けます。一方でvivo X200 Proは手持ちのブルーで見るとグラデーションカラー+光沢仕上げです。

なのでめちゃくちゃ好みが分かれる感じで個人的にはGalaxy Note10+のAura Glowが好きだった人間なのでvivo X200 Proの方がデザインとして単純に物欲を刺激されます。

少なくともvivo X200 Proは他のカラバリであればマット仕上げのため印象は変わると思います。

そして好みが分かれる2つめの部分としてカメラデザインでサークル型を許せるかどうかです。

少なくともカメラバンプとしてはGalaxy S24 Ultraの方が目立ちませんがテーブルなどに置いた時にガタガタするのはGalaxy S24 Ultraでvivo X200 Proは左右に揺れないです。

何よりGalaxy S24 Ultraはデザイン全体で見た時にスッキリした上で高級感があります。一方でvivo X200 Proは手持ちのブルーでみればめちゃくちゃ遊んでくれている印象です。

何よりデザインは好みの問題なのであとは取り回しの違いをどう評価するかだと思います。

ディスプレイを確認。

次にディスプレイですがGalaxy S24 Ultraは単純にフラットディスプレイを採用しています。SamsungによるとS-Penを使う上で実使用範囲を拡大するための変更だったとしていますがコストカットの側面もあった可能性がありユーザーからすればメリットの方が多いと思います。

何よりディスプレイの耐久性は材質が一緒なら湾曲しているよりもフラットの方が優秀だと思います。さらにスクリーンプロテクターの選択肢も大幅に増える感じで余計なストレスが減る感じです。

一方でvivo X200 Proなど中華メーカーのフラッグシップはベゼル部分のみ僅かに湾曲させたマイクロクアッドカーブディスプレイを採用しておりEdgeディスプレイを進化させました。

少なくともSamsungが始めたEdgeディスプレイをSamsungはやめて他社は進化させた感じです。

コンテンツの表示。

スペックで見るとそこまでの差がある印象はありませんがGalaxy S24 Ultraの方が単純にでかいのでコンテンツはより大きく表示されるので視認性は優れている印象を受けます。

ちなみにvivo X200 Proはより縦長のアスペクト比を採用していることからも一度に表示できる情報量は多いと思いきやXなどを表示してみると情報量にほとんど差がないことを確認できます。

またvivo X200 Proはツァイスマスターカラースクリーンを搭載したことでリアルな表示が可能になりました。ただこれはディスプレイの発色をより強化したというよりはツァイスとコラボしているカメラで撮影した写真や動画をより正確な色味など表示できるように対応させたという感じです。

ちなみにYouTubeを再生してみるとvivo X200 Proの方が濃い色に臨場感がある印象です。一方でGalaxy S24 Ultraは暖色系の色味なのでディスプレイが優しく感じる印象です。

ディスプレイ輝度を比較。

そして視認性に直結する部分としてディスプレイ輝度で海外サイトのテスト結果を参考にするとGalaxy S24 Ultraは手動調節で755nitsで自動調節では1447nitsと明るめです。

一方でvivo X200 Proは執筆時点でテスト結果が公開されていませんが同じピーク輝度のvivo X Fold 3 Proが自動調節で2200nitsなので同程度のスコアは出る可能性があります。

実際に比較して気になった部分として屋内で比較する限りは輝度にそこまでの差を感じません。一方で屋外で比較した時にGalaxy S24 Ultraの機嫌が悪かったのか明るさにかなりの差がありました。

少なくともvivo X100 ProにiPhone 16 Pro Maxと合わせて比較した時はGalaxy S24 Ultraだけかなり暗いという感じだったのでアップデートで不具合が発生している可能性もあります。

あと細かい部分でみればGalaxy S24 UltraはDolby Vison非対応とHDR系が弱いです。

またディスプレイの耐久性という部分でGorilla Glass Armorは優秀かもしれません。一方で反射率が70%近くカットされていますがスクリーンプロテクターを装着すると意味がないです。

そのためGorilla Galass Armorを搭載していることをどう評価するべきか難しいところです。何よりディスプレイ全体で見た時にGalaxy S24 Ultraの方が単純に分かりやすいと思います。

基礎スペックを確認。

次に基礎スペックですがアップデートサポート期間はGalaxy S24 Ultraが最大7年と長いです。ちなみにAndroid15へのアップデートは早くて年内にβ版が開始することが判明しています。

そのため本配信は来年の1月以降という感じでまだまだ先の話になってしまうのが残念です。一方でAIに関してvivo X200 Proのグローバル版がGeminiを搭載してどのようなAI機能を搭載するのか現時点で不明ですがGalaxy AIの方が充実している可能性が高いと思います。

何よりGalaxy S24 Ultraは国内で発売されていることからもローカライズもしっかりしています。

容量構成を確認。

容量構成に関してvivo X200 ProのベースモデルのみRAM12GBですがそれ以外はRAM16GBです。なので今後対応する機能にもよりますがvivo X200 Proの方が将来的には余裕があるかもしれません。

ストレージオプションに関して大陸版でみれば一緒でvivo X200 Proは衛星通信対応モデルも存在しています。

発熱とパフォーマンスの持続性。

そして発熱の程度を調べるためにベンチマークを3回連続で回して負荷をかけてみました。SoCの世代が違うため仕方ないですが単純にスコア差は100万点近くありインフレしすぎの印象を受けてしまいます。

少なくともスコアが高くなってもユーザーの使い方が変わらないなら恩恵を受けることはないです。

また計測終了ごとに外部温度を計測してみましたがGalaxy S24 Ultraは40.2/37.8/43.1度でvivo X200 Proは40.3/38.5/37.3度でvivo X200 Proは内部温度が上がると割ときつめのスロットルダウンをかけて発熱を無理やり抑制しようというチューニングを採用しているように見えます。

合わせて持続性を調べるために3D Mark wild Life Stress Testをしてみました。

トップスコアで見ればそこまでの差があるわけでもなく安定率もvivo X200 Proの方が僅かに優秀です。あくまでも現時点での評価でみるとvivo X200 Proの方が不快になる発熱を感じやすいです。

パフォーマンスが向上した上で放熱性能も強化されたので発熱が感じやすいのをどう捉えるかはユーザー次第です。ちなみに開封レビューではベンチマークのスクショが撮影出来ませんでしたがアップデートで可能になりました。

バッテリー関連を確認。

次にバッテリー関連を見るとバッテリー容量に関してはvivo X200 Proの方が圧倒的に多いです。Galaxy S24 Ultraより筐体サイズが小さいのに1000mAhも多いのは単純にすごいですよね。

一方でvivo X200 Proは執筆時点で海外サイトがバッテリーテストの結果を公開してないです。とはいえvivo X100 Proが13時間53分を獲得するなど前モデルの時点で電池持ちは負けていました。

なのでvivo X200 Proはよほどやらかしていない限り電池持ちは改善している可能性が高いです。そうなるとGalaxy S24 Ultraよりvivo X200 Proの方が電池持ちが優秀な可能性が高いです。

また充電速度に関してもvivo X200 Proは内部スペースの問題なのか中華スマホとして見れば遅いですがGalaxy S24 Ultraと比較すれば速くGalaxy S24 Ultraは充電開始30分で69%の充電が可能です。

そしてフル充電に要した時間は65分なのでvivo X200 Proと大きな差がある可能性があります。

その他を比較。

その他イヤホンジャックなしにSDカードスロットなしは共通ですがvivo X200 ProはIP69に対応していることからもより過酷な状況でも一応防水は機能する感じとなっています。

生体認証に関してインカメラを利用した2D顔認証に超音波式画面内指紋センサーと共通です。ただ超音波式画面内指紋センサーのサプライヤーが異なる感じでvivo X200 Proの方コストが半分以下とも言われており実際に試してみても実使用において差を実感することはないと思います。

そして音量を70%に設定した上でスピーカーテストをしてみましたがGalaxy S24 Ultraは高音にまとまりがない印象を受けますが全体的に安定していると思います。

カメラを確認。

最後にカメラを確認したいと思いますがvivo X200 ProはGalaxy S24 Ultraの特徴である2億画素のカメラセンサーを望遠に搭載した感じでメインカメラセンサーサイズはほぼ一緒です。

何よりGalaxyは元望遠の王者という感じでvivoが現望遠の王者と立場が入れ替わった感じです。Galaxy S24 Ultraはテレマクロに非対応ですがvivo X200 Proは最大20倍のテレマクロに対応するなどカメラ全体の汎用性で見た時にvivo X200 Proの方が圧倒的に高いです。

とりあえず写真のサンプルを撮影してきたのでご確認下さい。

超広角で撮影。

今回のサンプルはGalaxy S24 Ultra/vivo X200 Proの順番になっているので予めご了承下さい。

Galaxy S24 Ultraの方が全体的に明るく補正されているので写真としては分かりやすいかもしれません。

広角で撮影。

超広角の時はどっちもどっちという感じでしたが広角になるとvivo X200 Proの方がフレアが抑制されていることを確認できます。

次に接写をしてみました。

やはり色味で大きく好みが分かれると思います。

ポートレートで撮影。

比較的Galaxy S24 Ultraの方が被写体に寄りやすい印象を受けます。

vivo X200 Proはチューニング不足なのか被写体との距離感が掴みにくい印象を受けます。

次にGalaxy S24 Ultraは2倍でvivo X200 Proは50mm(2.2倍)で撮影してみました。

フォーカスはGalaxy S24 Ultraの方が合わせやすい印象を受けます。

次にGalaxy S24 Ultraは3倍でvivo X200 Proは85(3.7倍)mmで撮影してみました。

フォーカス精度はやはりGalaxy S24 Ultraの方が安定している印象を受けます。

次にGalaxy S24 Ultraは5倍でvivo X200 Proは135mm(5.9倍)で撮影してみました。

Galaxy S24 Ultraはセンサーが望遠に切り替わった影響もあるのか全体的に暗めの印象を受けます。

マクロで撮影。

Galaxy S24 Ultraは超広角を利用したマクロ撮影に対応していますが、望遠を利用したテレマクロには非対応です。

やはりテレマクロに対応している方が汎用性が高い印象を受けます。何より今回は撮影モードを揃えるためにvivo X200 Proはポートレートを使用していますが、植物などを撮影する場合はマクロ撮影かつズームで調整した方が安定する印象を受けます。

望遠で撮影。

まずは2倍で撮影してみました。

次にvivo X200 Proは光学となる3.7倍で撮影してみました。

次に10倍で撮影してみましたがGalaxy S24 Ultraは僅かに色潰れが発生してきています。

そして15倍で撮影してみました。

次に20倍で撮影してみましたがGalaxy S24 Ultraの方がノイズがかなり多い印象を受けます。

30倍になるとGalaxy S24 Ultraはかなり厳し目になってきた印象です。

50倍になるとvivo X200 Proもノイズが多いですがGalaxy S24 Ultraより安定している印象です。

最後に100倍で撮影してみましたが雲泥の差という感じです。ただこれはGalaxy S24 Ultraが弱いというよりはvivo X200 Proが強すぎるという印象です。

ズームで接写

そして10倍で接写してみました。

ズームに関しては明らかにvivo X200 Proの方が格上という感じです。

超広角(低照度)で撮影。

そして手持ちかつ低照度の環境でサンプルを撮影してきました。ただ補足として開封時点では夜景モードの選択肢がなかったので写真モードで撮影しています。
一方でアップデートで夜景モードが追加されたと思いきや基本は風景モードを使えとの話です。

まさか風景モードがナイトモードの役割も果たしていると思わなかったので今回のサンプルは全てナイトモードがある意味オフで撮影したようなものなので予めご了承下さい。

vivo X200 Proは写真モードということもあり露光時間が短く全体的に暗くなりがちです。

広角(低照度)で撮影。

広角に関してもvivo X200 Proは暗めです。

ただシーンによってはほぼ同じ明るさになります。

強い光源があるシーンだとGalaxy S24 Ultraの方がゴーストを抑制できている印象を受けます。

望遠(低照度)で撮影。

次に2倍で撮影してみました。

次にvivo X200 Proは光学となる3.7倍で撮影してみましたがノイズに大きな差があります。

最後に5倍で撮影してみましたが、vivo X200 Proはズームになると写真モードでも露光時間が長くなるので同程度の明るさになります。何よりズームは明らかにvivo X200 Proの方が安定している印象を受けます。

まとめ。

今回はvivo X200 ProとGalaxy S24 Ultraの比較レビューを主観的にまとめてみました。Galaxy S24 Ultraは使いやすさを優先した一般向けのUltraモデルという感じですがvivo X200 Proはニッチ向けのProモデルとスタンスが大きく異なると思います。

そのためGalaxy S24 Ultraの方がソフト含めて使いやすいと思いますがスペックは物足りない印象を受けます。一方でvivo X200 Proはスペックが優秀ですが日本で発売されないのが大きなネックです。

何よりvivo X200 Proが欲しいと思うユーザーはカメラに拘りがあるユーザーだと思います。

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