スマートフォン市場が成熟期に入っていることや、世界的なインフレの影響。さらにスマートフォン自体の品質が向上したことからも、ユーザーの機種変更サイクルが長期化した結果、フラッグシップモデルでさえマイナーアップデートを繰り返すようになりました。
何より一般ユーザーからすれば進化がかなり細かいことからも分かりにくくなっているのも事実です。今回Android AuthorityによるとGoogleはカメラの進化を中心にしたことは間違いだったのかと言及しているので簡単にまとめたいと思います。
カメラにフォーカスしたのは正解だったのか?
どうしても国内では「コスパ機種」としての認知されている印象が高いですが、初代PixelはDxOMarkにおいてスコア1位を獲得するなど、カメラが特徴の機種だっと言えます。
少なくともPixel 4シリーズでは他社が超広角を採用する中で「望遠」を採用した上でに「機械学習」を大きく飛躍させたことでスマホのカメラの一段階飛躍させた印象を受けます。
当時Googleはセンサーの刷新よりアルゴリズムの最適化を重視しており、メインカメラセンサーは4年連続採用されるなど、ハードは弱いが優秀なソフトのお陰でカメラは他社に見劣りしない印象でした。
現状だとSoCはゲーマー以外であればインフレ状態で進化を実感しにくく、ディスプレイは進化しているとはいえ肉眼では識別しにくく、カメラがある意味わかりやすい進化ポイントとなっています。
逆に言えばカメラがスマホの進化において最後の砦状態になっていると捉えることもできます。つまりGoogleは今までカメラを進化をさせてきたのは正解とも言えますが、他社との差別化はしにくい状況になっています。
基礎スペックの進化が必須。
ただ同サイトによると、カメラがどんなに優れたとしても基礎スペックの欠けている部分をカバーすることは出来ないと指摘しています。その当時Pixel 4シリーズのカメラはかなりの評価を獲得することが出来ましたが、電池持ちに関しては史上最低の評価を獲得しています。
またPixelとして見れば初めて90Hzのリフレッシュレートに対応しましたが、電池持ちのバランスとの影響かディスプレイ輝度によって制御された上で、ディスプレイ輝度自体は低いとカメラ以外の部分の評価はイマイチでした。
Pixel 9シリーズに関しても前モデルと比較して改善したとはいえ電池持ちはイマイチです。何より同サイトによると新機能は簡単で分かりやすいが、人々の記憶に残るのは一貫した問題点やデザイン上の不満です。
つまりユーザーが買い替えの際にPixelを選んでくれるかどうかは、優れたカメラをより強化することよりも、他社より劣っている部分をいかに安定化させることができることが重要だと指摘ています。
少なくともGalaxyやiPhoneは分かりやすい特徴もないですが、逆に安定性は抜群でユーザーの満足度が高いです。このことを考えるとPixelが大きく飛躍するには基礎スペック部分を決しておろそかにしてはいけないと指摘しています。
今後基礎スペックが底上げされた時にPixelはGalaxyやiPhoneと同じ土俵にようやくたてるという感じです。