国内においては折畳式機種の選択肢は正直増えているという印象はありませんが海外でみると面白い端末は世代を重ねるごとに増えている印象で国内市場も頑張って欲しいと思っちゃいます。
今回は2024年10月時点でvivo X Fold 3 Proなど買ってよかった折畳式機種について主観的にまとめたいと思います。
Honor Magic V3
個人的に折畳式機種はある程度リテラシーがある上でお金に余裕がある人が買うべきだと思います。国内モデルであれば保証で万が一があった場合もある程度カバーできますが結局はお金がかかります。
何より現状だと本体価格が高く耐久性の問題からも日本人の気質にはあまり合わない可能性もあります。ただ自分はお金に余裕があるわけではありませんが折畳式機種が好きなので出来るだけ購入しています。
少なくとも自分が欲しいと思って手を出せていないのはHuawei Mate XTくらいという感じです。何より今年様々な折畳式機種を購入してきましたがその中でも特に良かった一つ目の機種はHonor Magic V3で今までは薄くて軽いだけでしたがようやく折畳式機種っぽくなったと思います。
デザイン性はもちろん優れておりグローバル市場において現時点で世界で最も薄い折畳式機種となっています。やはり折り畳んだ時に本体が薄いと嵩張らないことに加え本体も軽いため取り回しが優秀です。
ただ個人的にはそれだけ気に入ることはなく何よりHonor Magic V3で良かったのはソフトの進化です。メーカーによって呼び方が異なりますがSamsungでいうフレックスモードのオプションが追加されました。
これでほとんどのアプリがフレックスモード利用時でもアプリがある程度最適化されます。スタンドなどのアクセサリーなしで使う場合はフレックスモードはかなり重宝する機能です。
何より前モデルはオプションもなく対応アプリも超限定的だったので使いにくかった印象です。一方でhonor Magic V3はタスクバーの追加など他の機種では当たり前になりつつある機能にある程度対応した感じでやっと折畳式機種らしい使い方ができるようになったのはポイントです。
そしてもう一つ進化を感じるのがカメラで特に低照度撮影が大幅に改善した印象を受けます。自分はHonorのフラッグシップモデルを使ったことがないのでHonorの実力がどんな感じなのか詳細を把握しきれていませんがHonor Magic V3は折畳式機種の中では決して悪くない印象です。
ポートレート含めて取り回しがよく動体の撮影も想定していたよりは撮れるかなという印象です。何よりHonor Magic V3ではワイヤレス充電に対応したことやIPX8に対応したことも大きいです。
少なくとも他社と比較してスペックやソフト面で大きなアドバンテージはないように感じます。
ただ他社とソフトが並んだからこそデザインという大きな特徴が活きてきたなという印象です。あとは後継機種に期待したいことは搭載しているバッテリー容量を考えると電池持ちが悪いです。
何より折畳式機種にデザイン性を求める人にとってはかなり魅力的な選択肢だと思っており今後ポルシェとコラボしたHonor Magic V3 RSRが出るのであれば個人的には激アツです。
vivo X Fold 3 Pro
次に2つ目の機種としてvivo X Fold 3 Proでカメラを優先したい人におすすめの機種です。グローバル版がインドにインドネシアでしか販売されていないことからも購入のハードルが高いことに加え自分がインド版を購入した時は35万円前後だったのでかなり高かった印象です。
ただそれでも大陸版を使った時から折畳式機種としての完成度が高いと思いグローバル版が欲しかったです。
デザインで見ると折り畳んだ時の厚みが11.2mmで重さは236gとProモデルとして見れば十分に競争力があると思いますがHonor Magic V3などトップクラスの機種には及ばないです。
ただ前モデルが280g近くあったことを考えるとめちゃくちゃ軽量化したなという印象を受けます。何よりスペックのバランスがよくSnapdragon 8 Gen 3を搭載しておりパフォーマンスは高いです。
薄型化に特化した一部機種は発熱対策のためか長時間のストレステストを完走できないこともあります。またGalaxy Z Fold 6などもそうですがパフォーマンス自体が制御されていることが多いですがvivo X Fold 3 Proは200万点近くのスコアを獲得とパフォーマンスはしっかり出ます。
また大きな特徴として5700mAhと折畳式機種では考えられないくらいの大容量バッテリーを搭載しています。iPhone 16シリーズやXperia 1Ⅵなどトップクラスの機種は海外サイトのバッテリーテストで16時間のスコアを獲得していることからも13時間オーバーのvivo X Fold 3 Proは及ばずです。
ただブック型の折畳式機種が12時間前後であることを考えると電池持ちはかなり優秀だと思います。何よりパフォーマンスが安定している上で電池持ちも優秀でディスプレイの視認性も文句なしです。
そして最大の特徴がカメラとなっており現状は最大クラスとなる1/1.3インチのセンサーを搭載しています。
さらに望遠はペリスコープ機構を採用した上でvivo X100 Proと同じくOV64Bを搭載しています。テレマクロ撮影にも対応するなどストレートタイプの無印よりは強いカメラ構成になっています。
さらに画像処理チップであるV3チップを搭載しているのでしっかり底上げされている感じです。正直今までの折畳式機種はカメラが弱くて当たり前だったのがvivo X Fold 3 Proでイメージが覆された感じでカメラもしっかり求めたい人には絶対おすすめしたい機種に感じます。
Galaxy Z Fold 6
そして3つ目としてはGalaxy Z Fold 6でやはりソフトが一番成熟している印象を受けます。ハードで見れば他社と比較すると電池持ちも優秀とはいえずパフォーマンスも発熱対策なのか抑え気味でありながらも放熱性能を強化した結果負荷をかけると本体はかなり熱くなります。
カメラに関してはフラッグシップの無印にも劣る感じで好みが分かれるのはサブディスプレイです。アスペクト比22:9でディスプレイサイズが6.3インチしかないので取り回しに貢献していますが視認性も操作性も決して良いとは言えない感じでハードは今回紹介した3機種の中で劣ります。
また本体の厚みが12.1mmでコンパクトだからこそか分厚めで軽くもないと何とも言えずです。ただハードよりもソフトがいかに洗練されているかを重要視している人にとっておすすめな感じです。
他の機種よりカスタマイズ性はかなり先行している印象でGalaxyが対応している機能をGoogleが後から遅れてAndroidで標準搭載するなどだいぶ先行している印象を受けます。
アプリの配置をサブディスプレイとメインディスプレイで分けたりメインディスプレイからサブディスプレイの連続性をアプリごとに設定できるのは現状だとOneUIのみとなっています。
ただ言ってしまえば玄人向けという感じでどうしても初期設定には時間がかかってしまいます。
何より折畳式機種を使ったことがない人にとっては何が良くて何が不満かわからないと思うので細かいオプションがあったとしてもその恩恵を感じにくいので選択肢が増えた現状では最初の一台におすすめというよりは折畳式機種の良し悪しが見えてくる2台目以降におすすめです。
何より初見だと他社と比較してハードの弱さがちょっと目立ってしまうかなと思います。
一方で執筆時点で正式発表されていませんがGalaxy Z Fold Special EditionはGalaxy Z Fold 6のハードの弱さは上手くカバーしている可能性があり理想の一台になるかもしれません。
筐体サイズ自体が大型化すると予測されているため取り回しを求めている人にはデメリットです。ただ薄型化されている可能性がありディスプレイの視認性はしっかり改善される可能性があります。
さらにメインカメラセンサーはGalaxy S24 Ultraと同じくHP2センサーを採用する可能性があります。また筐体サイズが大きくなれば搭載できるバッテリー容量も増加するので電池持ちの改善に期待することもできます。
販売地域が韓国と中国のみと言われておりリークも少ないことから分からないことが多いです。なので正式発表待ちの部分が多いですがスペックとソフトのバランスが最も優れた存在になるかもしれません。
まとめ。
中華系で見ると短期利益が優先されるため目新しいものをどんどん市場に導入する感じです。一方で国内で見るとよくコメントを頂きますが耐久性や価格に保証など慎重派が多いです。
その結果折畳式機種に積極的なユーザーは少ない印象で先日のXiaomiのイベントでも折畳式機種では初のグローバル展開となっているXiaomi Mix Flipが発表されることはなかったです。
少なくとも現状だと海外で発売されている折畳式機種の方が圧倒的に面白いという感じです。正直国内市場において折畳式機種部門に大きな動きはないかなと半分は諦めている感じなので海外で発売されていて面白そうな機種を購入して楽しんでいきたいと思っています。