スマホはツールであることからも「安定性」を重視されることが多いです。2021年から2022年のAndroidは爆熱SoCだったことあり非常に不安定でしたが、逆に爆熱SoCに対応するために電力効率の最適化や発熱抑制の技術がより成熟した印象です。
その結果直近の機種で見れば電池持ちはかなり安定した印象で、以前のようにフラッグシップモデルは電池持ちが悪くても仕方ないということはなくなってきました。
今回はGSM Arenaのバッテリーテストを基に電池持ちが安定しているフラッグシップモデルについて主観的にまとめたいと思います。
コンパクトモデルの電池持ち。
主に国内でフラッグシップを発売している主要メーカーはApple/Google/Samsung/Sonyという感じになります。各社ラインナップが異なることもあり一律で比較するのは難しいですが、とりあえずコンパクトモデルを中心にバッテリーテストの結果をまとめると以下のようになります。
バッテリー容量 | スコア | |
Xperia 5Ⅴ | 5000mAh | 16時間19分 |
iPhone 16 | 3561mAh | 15時間42分 |
iPhone 16 Pro | 3582mAh | 14時間17分 |
Pixel 9 Pro | 4700mAh | 13時間11分 |
Pixel 9 | 4700mAh | 13時間4分 |
Galaxy S24 | 4000mAh | 12時間6分 |
残念なことにXperia 5Ⅵが正式発表されていないことからもXperia 5Ⅴが最新機種扱いになりますがハイエンドコンパクトモデルの中で電池持ちは安定しているという印象です。
一方でiPhone 16シリーズの電池持ちはやばいという感じで電池持ちが良いです。以前より「iPhoneはバッテリー容量の割にはSoCが優秀だから電池持ちが良い」との声がありましたが他社と比較して電池持ちが悪いことに違いはなく、ただの負け惜しみという感じでした。
ただiPhone 16シリーズでみるバッテリー容量の割には電池持ちがめちゃくちゃ良いと負け惜しみじゃなく、絶対的な強みの一つになったという感じです。
大型モデルの電池持ち。
次に大型モデルのスコアを確認すると以下のようになります。
バッテリー容量 | スコア | |
iPhone 16 Plus | 4674mAh | 18時間49分 |
Xperia 1Ⅵ | 5000mAh | 17時間27分 |
iPhone 16 Pro Max | 4685mAh | 17時間18分 |
Zenfone 11 Ultra | 5500mAh | 16時間28分 |
Galaxy S24 Ultra | 5000mAh | 13時間49分 |
Pixel 9 Pro XL | 5060mAh | 12時間32分 |
Xiaomi 14 Ultra | 5000mAh | 11時間25分 |
大型モデルの中で、少し前まではGalaxyの最上位の電池持ちはかなり優秀という感じでしたが現時点でみると大きく遅れをとっている印象を受けます。個人的には14時間前後のスコアを獲得している機種であれば十分な電池持ちという感じですが16時間どころか17時間を超える機種が増えてきているので驚愕です。
また今後登場する中華メーカーの最新機種はバッテリー容量がさらに増加することを考えると電池持ちはもっと安定する可能性があります。このことを考えると2025年に登場する機種たちは16時間のスコアを超えないと優秀とは言えない状況になるのかもしれません。
一方でベンチマークスコアと違って電池持ちはどんなにインフレしてもユーザーにとってメリットしかないと思います。何より現時点で電池持ちが良い機種が欲しい場合はiPhoneかXperiaを選んでおけば間違いないという感じです。
数年前までは電池持ちの悪さがデメリットの一つだったのが、今や絶対的なメリットになったのがすごいですよね。