SonyによるとXperia 1Ⅵの売り上げは前モデル対比で好調であることを明らかにしています。ただ母数が不明のため、どの程度改善したのか詳細が不明なことに加え他社からのユーザーの取り込みにそこまで成功している印象も受けません。
何より為替の影響などからもミドルレンジであるXperia 10シリーズは価格が高いことからも、そこまで好調という印象もありません。今回は次期Xperiaで実質ガラパゴス機能を継続するべきなのか主観的にまとめたいと思います。
ある意味貴重な機種。
今やXperiaの特徴にもなっていますが、その特徴はある意味ガラパゴス化しているとも言えます。
Xperiaの分かりやすい特徴 |
イヤホンジャックを搭載している |
SDカードスロットを搭載している |
ノッチやパンチホールがないディスプレイデザイン |
フロントステレオスピーカーを搭載 |
スピーカーにおける体験を向上させるためにデュアルフロントスピーカーを搭載しているのは上手く差別化できている印象です。スピーカーのためにベゼルが多少太くなってもコンテンツの邪魔になるわけではないので個人的にはデメリットよりもメリットの方が多い印象を受けます。
一方でいつまで継続するのか気になるのが「イヤホンジャック」と「SDカードスロット」です。イヤホンジャックに関しては一度市場動向からも不要と判断してXperia XZ2シリーズで廃止にしましたがXperia 1から復活しています。
このことを考えるとイヤホンジャックは廃止しにくいと思いますが、SDカードスロットに関して今やフラッグシップのほとんどは採用していません。またSDカードスロットを採用してきた理由としてカメラのように撮影シーンなどに合わせてSDカードを切り替えながら撮影しやすいようにとカメラ優先の考え方です。
ただXperia 1Ⅵではカメラアプリが統合され、従来のマニュアル撮影からオート撮影が主軸になっており、今後専門性が薄れるのであれば廃止になってもおかしくないのかなと思います。
少なくともSDカード自体は進化していますが、スマホ自体は最新のSDカードに合わせて進化していないので乖離しています。またSDカードが原因で不具合に繋がったりもしているのでSonyとしても判断は難しいところです。
新規ユーザーの獲得にあまり貢献していない可能性も。
少なくともフラッグシップモデルで見ればほとんどの機種はSDカードスロットを搭載していません。なのでざっくり言えば需要があまりないと判断することができ、YouTubeのコメントなどを見るとXperiaに留まる理由であってXperiaを新たに選ぶ理由にはなっていない印象を受けます。
つまりSDカードスロットやイヤホンジャックに拘りがあるユーザーはすでにXperiaやAQUOSの一部機種を使っている感じですが、iPhoneやGalaxyにPixelを使っているユーザーの買い替え促進の動機にはなりにくいと考えることもできます。
なので言ってしまえば「ガラパゴス化」している感じで、若年層の多くがiPhoneを使っていることを考えると今後スマホにおいては今より需要がなくなる可能性が高いです。
よく言えば差別化や拘りになりますが、変にガラバゴス化した結果他の部分の進化の邪魔になってくるようであれば判断を迫られる可能性が出てくるのかもしれません。