iPhoneを見ると分かりやすい。Xperia 1Ⅵで一般化したのは正解だった

Sonyによると既存モデルと同じく「クリエイターと共に作り上げた」とコンセプトが一貫しているからこそ、スペックで見れば一般化したように見えるXperia 1Ⅵでも命名規則を継続したことを明らかにしています。

また先日の情報からも母数は分からないですがXperia 1Ⅵの販売台数は順調に拡大していることを明らかにしています。

一般向けが最も売れる。

スペックでみれば世界最先端となっているのは中華メーカーという印象で、特に「カメラ」に関しては苛烈な競争が発生している印象を受けます。一方でリーカーが指摘している通りカメラに過度の拘りを求めているとユーザーは限定的な「オタク」に限られるとの話です。

その結果vivo X100 UltraやXiaomi 14 UltraやOppo Find X7 Ultraなど「Ultra」モデルの合計売上は一般ユーザーをターゲットににしたUltraモデルであるGalaxy S24 Ultraにも遠く及ばないとしています。

そしてGalaxy S24 Ultraの累計販売台数がiPhone 15 Pro Maxの四半期の売上とほぼ同じとも言われています。このことからも「Ultra」や「Pro Max」など名称関係なく一般ユーザーをターゲットにした最上位モデルの方が人気を獲得しやすいことになります。

このことを考えるとXperia 1Ⅵで一般化して一般層を意識した最上位モデルに進化させたのは正解だったと思います。自分のようなオタクからすれば以前の「好きな人にとことん好きになってもらえるように」と他社との差別化を意識したスペックやソフトの方が面白かったですが多くの一般ユーザーはそこまでの興味がないことからも逆に興味が薄くなります。

一般化することで他社と差別化することが難しくなるからこそ、ソフトやエコシステムなど「使いやすさ」がフォーカスされるのでXperiaにとって不利なことに違いはありません。

ただそもそも一般ユーザーに興味を持ってもらえないと売上拡大は厳しいからこそXperia 1Ⅵの進化は正解だったと思います。

拘りとどうバランスをとるか。

一方で先日の記事にもまとめさせて頂きましたがAppleがiPhone 16 Proシリーズで「映画」をより意識した進化を遂げた印象を受けます。またカメラコントロールに対応したことで、おそらくですが今後追従するメーカーが増える可能性があります。

ただSonyとして見れば、すでに実装していた機能ばかりでiPhone 16 Proシリーズの新機能を見ても新鮮味はありません。このことからもXperiaは時代を先行していた判断することが出来ますが、一般化したことで今度どのような対応になるのか不明です。

何よりAppleを見ているとSonyの着眼点は素晴らしいと思いますが時代が追いつく前に自ら手を引いてしまうことです。つまりSonyの拘りはスマホの世界でも通用する可能性があることになりますが時期が良くないということになります。

何より今重要なのは来年の後継機種でさらに一般化を進めるのか。それともハードとソフトのバランスがかなり良くなったので拘りを再び強化してくるのか。何より一般化しても何か明確な差別化を出来ない限り茨の道であることに違いはないと思います。

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