今年の6月から国内でも発売された「Xperia 1Ⅵ」ですがアスペクト比の変更やディスプレイ輝度の強化で視認性が改善したことや、電池持ちが大幅に改善したことからもユーザーからの評判は上々な印象を受けます。
何より近年のXperiaは「安定性」が欠如していたことからもXperia 1Ⅵで大幅改善されたことで評価が良かったのかもしれません。今回RedditにおいてXperia 1Ⅵの発熱について投稿されていることが判明したので簡単にまとめたいと思います。
限界があるよね。
今回以下のように投稿されていることが判明しました。
Xperia 1 Mk6は、以前のXperia 5 Mk4のように、まだ加熱の問題を抱えています。私の暑い気候には適していないようです
どの地域のユーザーなのか不明なので何ともですが、そもそも推奨温度を守っているのか疑問です。多くの機種は35度以下とされており、それ以上になると発熱はもちろん動作も保証されているわけではありません。
もちろん地域によっては仕方ないですが、仮に35度以上の気温で使っているのであればユーザーが使い方を工夫する必要性があります。ここ数日の東京で見ても最高気温が35度前後となっておりスマホを使うにはギリギリという感じです。
また最高気温であって大通りに面した場所であればもっと気温が高い可能性があるので最高気温だけで判断することも出来ません。また「発熱」自体が悪とみなされることが多いですが内部温度を適正に保つための仕様であり悪いことではありません。
むしろ放熱性能が悪く内部温度が上がりやすい機種は内部コンポーネントにダメージが蓄積しやすくなるので故障しやすくなる可能性もあります。また発熱でみるとケースも天敵で特に手帳型ケースは熱が篭りやすいと言われているので真夏の屋外ではもっとも相性が悪いともいえます。
ベイパーチャンバーは放熱性能を強化するもの。
またXperia 1Ⅵでは「ベイパーチャンバー」が搭載されましたが放熱性能を強化する仕様になります。
動作原理ですが、この液体が熱源によって熱せられると気化して蒸気となります。蒸気は、ベイパーチャンバー内を対流し、熱源から離れた場所、つまり温度が高くない場所に流れていきます。
パイプ内で冷却された蒸気は、液化しふたたび作動液の状態に戻り、毛細管現象により房内を伝って再び加熱点への移動を繰り返します。房内で作動液が気化と液化を繰り返すことで熱を拡散させていくわけです。
あくまでも放熱性能を強化する仕様で、熱を拡散することによって内部温度を出来るだけ安定させるための機構です。内部温度が安定すれば結果負荷をかけた場合でもパフォーマンスが安定することになります。
一方でベイパーチャンバーを搭載することで本体が発熱しないと認識しているユーザーも一定数見られます。むしろベイパーチャンバーは放熱性能を強化しているので外部温度は上がりやすくなっており本体を冷却するものではありません。
SonyによるとXperia 1Ⅵでベイパーチャンバーを搭載した理由は望遠機構が大型化したことでSoCとカメラ周りの排熱が難しくなった。そのためベイパーチャンバーを使うことで本体下部への放熱を手助けしているとしています。
何より「ベイパーチャンバー」を搭載しているからといって発熱対策で無敵というものではなく、SonyはXperia 1ⅥでSnapdragon 8 Gen 3に「最適化」中心のチューニングをしたことで消費電力を抑え発熱自体も抑制している感じになります。
結局何か突出しているとわかりやすいですがバランスが重要になり、メーカーがどんなに頑張って発熱対策をしてもユーザーの使い方次第ではマイナスに評価されてしまうのは残念です。