直近の情報からもSonyは今年の下半期にXperia 5シリーズから最新機種を発表しないことを明らかにしました。Sonyが2012年にXperia Zを発表してから上半期/下半期に何かしらの新製品を出してきましたが今年は下半期に新製品が発表されない可能性があります。
またXperia 1Ⅵをみるとユーザビリティを意識した結果、従来のような尖ったコンセプトではなくスペックで見ても「一般化」した印象を受けます。今回Xperiaは時代を先取りしすぎた上にAppleに上手く真似されている印象を受けてしまうので主観的にまとめたいと思います。
デザインも似てきた?
事前情報通りですが「iPhone 16」ではカメラデザインが垂直型に変更されました。ただカメラバンプのデザイン含めてみると昨年発売された「Xperiaa 5Ⅴ」に似ていると言われてもおかしくないです。
また直近でみると「Google Pixel 9シリーズ」やリークした「Galaxy S25シリーズ」のレンダリング画像を見るとサイドフレームにバックパネルがフラット化した上でiPhoneに似ていると言われています。
ただXperia 1IIでSonyは一足先にサイドフレームにバックパネルをフラット化しており、それ以降iPhoneもフラット化したことから各社追従している感じです。結局のところデザインに合理性を追求すると各社似たような感じになるのかもしれません。
ただ言ってしまえばAppleはSonyのデザインを後追いしているように見られても仕方ないです。
また極め付けに感じるのが「カメラコントロール」を搭載したことです。結局のところ長年Xperiaは「カメラキー」を搭載してきましたが追従するメーカーは皆無でした今回Appleが現代版カメラキーをiPhone 16シリーズに搭載した感じです。
感圧式を採用しているとはいえ、カメラ起動はもちろんシャッターボタンや録画ボタンになり、ズーム含めた各種調整のトリガーとして使うことが出来ます。一方でXperiaのように物理ボタンではないことからも「半押し」によるフォーカスなどは出来ない感じです。
少なくともXperiaのカメラキーとiPhoneのカメラコントロールでは出来ることが違うため、より多機能なiPhoneの方がすごいと思われると思います。ただXperiaを知っているユーザーからすればiPhoneは後追いにしか見えないです。
映画を意識するカメラ。
Sonyは5Gの開始に合わせてスマホで映画などのコンテンツを見る時代がくると先読みしたのか2019年に登場したXperia 1ではアスペクト比21:9+4Kに対応させています。
またカメラ部門と協力して開発した「Cinema Pro」を搭載しており、ディスプレイの良さとカメラへの拘りのシナジーを狙った可能性があります。それ以降もPhoto ProやVideo Proなどカメラアプリを強化した上で、収録という部分からもMusic Proに対応するなどマイク性能も強化しています。
また全画角でのバースト撮影に加え4K/120fps撮影に対応するなど専門性を追求してきましたがXperia 1Ⅵではカメラアプリを統合した上でシンプルなUIに変更。さらにマニュアル撮影ではなくオート撮影を主軸にしています。
一方でiPhone 16 Proシリーズでみると「4K/120fps」撮影に対応やマイク性能の強化などXperiaが今までやってこたことを大々的にアピールしているように見えます。
またiPhone 16 Proシリーズが120Hzに対応しているからこそ4K/120fpsで撮影した動画を少しは楽しむことが可能です。結局のところ見せ方の問題なのか。それともブランド力なのか、タイミングの問題なのか不明ですがXperiaユーザーからするとiPhone 16シリーズに目新しさを感じません。
ただ一方でXperiaの良くないと思うのは時代を先取りしても形になるまで長続きしないことです。たらればを言っても仕方ないですがXperia 1Ⅵでも前モデルのようなコンセプトを継続していたのであれば注目をかなり集めていた可能性もあります。
改めてマーケティングというのはすごく難しいと思っちゃいます。