市場調査会社の調査レポートからもSonyは2023年通期で日本市場への出荷台数が前年対比40%減少とかなり厳しい状況になっています。少なくとも出荷台数が減少しているということは売り上げや利益も低下している可能性があります。
また国内シェアもどんどん減少している可能性があり今後も厳しい状況が続く可能性があります。今回IDCが2024年第2四半期国内市場におけるメーカー別シェアに言及しているので簡単にまとめたいと思います。
シェア回復の傾向が見えない。
今回IDCが2024年第2四半期国内市場における出荷台数をベースにしたメーカー別シェアを以下のように報告しています。
Company | 2023Q2
Market Share |
2024Q2
Market Share |
2023Q2 YoY Growth | 2024Q2
YoY Growth |
1.Apple | 46% | 53% | -15% | 9% |
2.Sharp | 6% | 11% | -52% | 59% |
3.Google | 15% | 9% | 4558% | -48% |
4.Xiaomi | 1% | 7% | -63% | 464% |
5.Samsung | 8% | 7% | -26% | -16% |
Others | 23% | 14% | ||
Total | 100% | 100% | -12% | -6% |
Source: IDC Quarterly Mobile Phone Tracker, 2024Q2 |
前年対比でシェアを落としているとはいえAppleがシェア1位を獲得しており、目立った新製品がなかった「SHARP」がシェアを大きく回復させているのがすごいです。
そして破竹の勢いで成長していたGoogleですが前年同期比でみると成長率は48%の減少となっています。ただ今までが異常だったからこそ正常に戻りつつあるのかなと思います。
何より第2四半期でみるとXiaomiが成長率でみれば464%と驚異的でGoogleのように今後数年維持することが出来れば国内でもトップクラスのシェアを獲得できるようになるのかもしれません。
一方でSamsungに関しては毎回5位あたりうろちょろしている印象です。
Sonyはトップ5位に入れず。
今回の調査結果を見ても「Sony」はトップ5位に入れない状況となっており、これは2023年から継続しているので非常に厳しいです。少し前まではSHARPとSonyでAndroid部門でシェア1位を争っている感じでしたがGoogleが台頭したことで一気にひっくりかえされた感じに見えます。
今でもキャリアがしっかり扱ってくれているので、どうにか踏みとどまっているのかもしれませんが今後キャリアでの扱いがよりシビアになったらシェアは減少するだけの可能性もあります。
少なくとも出荷台数ベースでシェアを回復させるにはエントリーモデルの存在が必要ですが、ここ数年でみると認証情報はあるので開発はされている可能性はあっても製品化されていないです。
また先日の情報からもXperia 1Ⅵの売り上げは好調みたいですがシェアを回復させるほどの売り上げはないと思います。一部情報によると年間で200万台も出荷していないと言われている中で、優先市場である国内でどのようにマーケティングを強化していくのか気になるところです。
ちなみに先日にはPlayStation 5 Proが正式発表されましたが国内価格は地味に高い。急激な為替変動が発生しても十分な利益を確保できるような価格設定にみえ、何より日本市場が優先ではないと考えることもできます。
一方でXperiaの場合は日本で売れない厳しいので今後のマーケティングが非常に重要になると思います。