弱点が致命的過ぎる。Pixel 9 Pro Foldを約1週間使って分かったこと

自分の中で今年めっちゃ楽しみにしていた機種の一つが先日発売されたPixel 9 Pro Foldです。デザインが刷新されたこともあり期待値がかなり高かった一方でもちろん不安もありました。

今回はGoogle Pixel 9 Pro Foldを約1週間使ってきたので短期レビューを主観的にまとめたいと思います。

電池持ちはかなり厳しい。

約1週間使ってきましたが個人的にはめちゃくちゃ使いやすくなったなと思うことが多いです。とはいえ気になる部分もあるので確認していきたいと思いますが一つ目として電池持ちです。

これはユーザーの使い方次第やどこまでを求めるかで印象が変わってくるので難しいところです。その上で自分の使い方だと寝る前の電池残量が30%前後の多く最近使ってきた機種の中でも圧倒的に電池持ちが悪いという印象でPixel Foldと比較しても自分の使い方なら悪いくらいです。

もちろん開封してから1週間程度なのでバッテリーの最適化は十分に進んでいない可能性もあります。とはいえ自分の使い方だとスクリーンオンタイムが5時間はいかない感じなのでかなり厳しいです。

残念なことに自分がいつも参考にしている海外サイトがバッテリーテストの結果を執筆時点で公開していませんが直近に使った機種のスコアを参考にすれば10時間以下かなという印象です。

ちなみに同じ折畳式機種のGalaxy Z Fold 6は寝る前の電池残量が50%ちょいのことが多いです。ちなみに自分の使い方だとスクリーンオンタイムは8時間まではいかないという感じで海外サイトのバッテリーテストの結果を参考にすると11時間31分でPixel 9 Pro Foldは10時間以下の可能性がります。

ちなみに自分の使い方だとPixel 9 Pro XLはスクリーンオンタイムが8時間前後でバッテリーテストの結果が12時間半に対してPixel 9はスクリーンオンタイムが9時間前後でバッテリーテストの結果が13時間ちょいであることからもPixel 9 Pro Foldは圧倒的に悪いです。

ただ難しい部分として折畳式機種はサブディスプレイとメインディスプレイの使用比率によって電池持ちの印象も大きく変わってくるところで自分の場合はメインディスプレイが全体の8割くらいです。

なので消費電力は多くなりがちですがGalaxy Z Fold 6やvivo X Fold 3 Proなどもほとんどメインディスプレイを使っていたことを考えるとPixel 9 Pro Foldは圧倒的に悪いです。

電池残量だけで見ればPixel 9 Pro Foldはvivo X Fold 3 Proの約半分という感じでスクリーンオンタイムでみるとGalaxy Z Fold 6やPixel 9 Pro XLの約半分という感じです。

少なくとも自分の使い方であれば充電なしでも1日はギリギリ電池は持つかなと思います。ただ旅先などでマップやカメラの使用頻度が高くなれば1日は持たない可能性があると思います。

少なくともPixel 9 Pro Foldを使った後だとPixel 9 Pro XLでも十分に電池持ちが良く感じるのでPixel 9 Pro Foldはモバイルバッテリーを持っておいた方がいいくらいです。

もちろん今後様子見をしていきたいと思いますが現時点での評価だと電池持ちはかなりひどいです。電池残量だけでみればSnapdragon888を搭載していたGalaxy Z Fold 3などと同じ感じです。

通信関連に不具合発生?

次に2つ目として自分の手持ちの個体がハズレなのかもしれませんが通信関連がちょっと怪しいです。少なくともPixel 9シリーズではGoogle Tensor G4に刷新されたExynos5400が統合されています。

前モデルと比較して5Gモデム自体の電力効率は50%前後改善した上で日本では現時点で非対応ですがアメリカなどでは衛生通信に対応するなど刷新のお陰で地味に進化しています。

ただここ数日使ってきた印象として気が付くとアンテナピクトにエラーが発生しています。常にチェックしているわけではありませんがエラー表示になっているのは1日で10回前後です。

ただエラーの詳細を確認しようと設定を開こうとすると何事もなかったように正常に戻ります。一方でデータ接続出来ませんという表記もここ数日でみると3回くらいはあった感じです。

ちなみに自分はdocomoの5G無制限プランを使っていますが住んでいる場所は5Gと4Gの境目です。そのため他の機種でもそうなりますが家の中で4Gの時もあれば5Gの時もあるとマチマチです。

家の中にいる時はWi-Fiに繋いでいますがモバイルデータが切り替わった際にソフトのバグでエラー表示が出てしまっているだけなのかそれとも不具合が発生しているのかも不明です。

ちなみに接続出来ませんという表示が出た時はモバイルデータのオプションを一度オフにしたら元に戻った感じで再起動したり初期化するなど手間がかかるような対処は必要ない感じです。

少なくともエラーが出ていても調べる前に通常の表示に戻ってしまうのでよく分からないです。また仮に通信関連で不具合が発生しているのであれば電池持ちにも悪影響が出ている可能性があります。

今までPixelは通信関連の不具合が多かったですが自分の手持ちでは通信が出来なかったりエラー表示が出るなどなかったことに加え他のPixel 9シリーズも同様に問題なく使えています。

このことからもPixel 9 Pro Foldはハード的にハズレ個体だったもしくはソフトのバグかもしれません。今後様子見をしていきたいと思いますが通信関連の不具合であればかなり残念かなと思います。

電車の中でポケットに入れておいて気がついたらエラー表示がでていたので4Gと5Gの切り替えの際にソフトのバグで単にエラーが出ているだけなのかもしれませんが気分は悪いです。

アプリの表示。

そしてかなり気になっていた部分としてコンテンツの表示ですが自分がよく使うアプリだけをチェックしていきたいと思いますが一つ目としてはKindleで本体縦向きの状態だと見開き表示になります。

ちなみに最適化が不十分ということなのか一部のページは両端がきれてしまうので見にくいです。さらにサブディスプレイで漫画を読んでメインディスプレイに移動した場合は拡大表示になります。

この場合はKindleのアプリを一度落として本体を縦向きの状態で開くことで見開き表示になります。

ただそのまま本体を横向きにすると拡大表示になってしまい見開き表示にするのは無理かもしれません。一方で小説に関しては見開き表示のままで縦向き/横向きでも特段影響がないように見えます。

中途半端に見開き表示になってしまうからこそ最適化が不十分と余計に感じてしまうのかもしれません。

そして次にマガポケですが横読みの設定にしておけば基本は見開き表示になるので問題ないです。またKindleのように中途半端に両端がきれることもないので個人的には問題ないかなと思います。

ちなみに本体を横向きにしても見開き表示が継続され縦向きより僅かに大きく表示されます。設定とかみてもページ表示に関するオプションが見つからないので自動で判断されている可能性があります。

次にマンガUPですがアプリ内で見開き表示にするかどうかのオプションがあるので問題ないです。

少年ジャンプ+はアプリ内のマイページにわざわざいかないといけないですがマンガUPの場合はマンガを開いた状態でそのまま切り替えることが可能となっており個人的にはかなり楽に感じます。

ちなみに本体を横向きにしても切り替えが可能なのでユーザーの好みに合わせて使い分けが可能です。

そして最後にサイコミですが特段オプションなどみ見当たらず拡大表示しか出来ないです。

これは本体を横向きに表示しても拡大表示のみなので見開き表示は諦めた方がいいと思います。

ただ初代の時もそうですが何かの拍子でバグることがあるのでメインディスプレイは実用性はないです。これは本体の問題というよりはアプリ自体の最適化が他社と比較して遅れている印象を受けます。

あとはピッコマやLINEマンガの一部など縦読みのマンガはもちろん見開き表示に出来ないです。メインディスプレイだと横に長いため拡大表示されすぎてむしろかなり見にくいこともあります。

ただピッコマは表示倍率を下げることが出来るので個人的には70%くらいが丁度見やすいです。少なくともアプリによって折畳式機種への最適化の差が表示の差に繋がっている印象です。

動画の表示。

そして動画に関してフレックスモードで自分が使うアプリの中で問題ないのはYouTubeのみです。最近ほとんど使っていませんがHuluやティーバーに関しては最適化されていない感じです。

一方でNetflixに関してはフレックスモードにすることで上半分に表示されるのでまだマシです。

今のところ最適化されていない動画アプリをフレックスモードで楽しみたい場合はマルチタスクで最初から2分割にした上でフレックモードにすることで上半分で表示可能です。

あくまでも最低限の対処方法でvivoやGalaxyのようにオプションがないのはかなり厳しいです。

Android15に期待。

自分は折畳式機種がかなり好きなのでPixel 9 Pro Foldは割と辛口になっているかもです。たた例えば漫画の表示だとほとんどの機種は本体が縦向きの状態では見開き表示が出来ないです。

何よりアプリに表示を切り替えるオプションがあるかどうかがキーになってくる感じです。個人的に見開き表示にはそこまで強い拘りがあるわけではありませんがKindleが中途半端に見開き表示になるのが逆にで残念で出来ないなら出来ないとなっている方が分かりやすいです。

動画に関しては普段あまりゆっくり見ている時間がなく最近はYouTubeすらほとんど見ません。自分の中ではAmazon Prime Videoがフレックスモードで表示できるかが地味に重要です。

ただ残念なことに出来ないので先日の動画でご紹介したQi 2対応の充電スタンドを使っています。

本末転倒なのかもしれませんがメインディスプレイで見た方がコンテンツもより大きく表示されます。そのためアクセサリーに頼ってもいいと思う人はそこまで気にする必要はないと思います。

今やほとんどのメーカーの機種はカメラくらいはフレックスモードに対応している感じです。カメラは個人的にフレックスモードが使えないと不便だと思っておりスタンド要らずは便利です。

またPixel 9 Pro Foldからフレックスモードで天体写真モードに対応したのは便利です。

カメラ全体でみると上位モデルと比較して個人的に大きく欠けていると思うのはポートレートです。これは仕様なのかチューニング不足なのか不明ですが現状だとPixelらしい取り回しの良さがないです。

ただそれ以外の部分に関してはハードの差を考えると上位モデルにもかなり健闘しています。他社だとハードの弱さが目立つため上位モデルと比較するとかなり物足りなく感じます。

ただGoogleはカメラソフト勝負だからこそ上位モデルと比較して意外にも健闘できるのは嬉しいです。

また次のレビューのために他社の機種を触り始めていますがGoogle Tensor G4のチューニングで動作性が全体的に滑らかになったのはめっちゃ実感する感じでSoCだけでは良さは分からないです。

それこそ同じく120Hzに対応でSnapdragon 8 Gen 3搭載でもPixel 9 Pro Foldの方が非常に滑らかに動作している感じでむしろゲームをやらない自分からすれば非常に嬉しい進化です。

何よりAndroid15へのアップデートでソフトがどれだけ充実するのか非常に気になるところです。むしろAndroid15でアップデートしてからが本番という感じで早く10月になってほしいところです。

まとめ。

今回やPixel 9 Pro Foldを1週間使ってきたので短期レビューを主観的にまとめてみました。自分は貯めていたストアクレジットと下取りの利用でPixel 9 ProとPixel 9 Pro Foldを2台購入しても実質25万円くらいだったので3台買って払ったのはPixel 9 Pro Fold一台分です。

その上で今回購入特典として約14万円分のストアクレジットが貰えたので来年までとっておきます。そのため販促なしでは高いと思いますが販促ありだとめっちゃ安かったかなと思っています。

一台分もは少なくともタダになっているので価格に関しては文句の言いようがないです。とりあえず今後じっくり使っていって気になった部分があれば再度レビューしたいと思います。

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