正直期待は出来ない。今後Sonyは折畳式Xperiaを出すことはあるのか

グローバル市場で見ればシェアはかなり限定的となっているGoogleですら「折畳式機種」を発表しており、何かと評判は微妙だった初代の売れ行きもGoogleの想定を超えたのか先日には販売地域を大幅に拡大した上で「Pixel 9 Pro Fold」を展開しています。

もちろんPixel 9 Pro Foldの売れ行き次第ですが、以前リークしたロードマップ通りであれば来年にはフリップ型を導入する可能性があり、今後折畳式機種にさらに勢いがつく可能性があります。

現状だと世界トップ5のメーカーで折畳式機種を展開していないのはAppleくらいですが2026年に初の折畳式機種を発表するとも予測されています。今回はシェア的にもかなり厳しいSonyが折畳式Xperiaを出すことがあるのか主観的にまとめたいと思います。

余裕はない可能性が高い。

今年の上半期に正式発表されたXperia 1Ⅵを見ると、従来と同じコンセプトを維持しながらもスペックでみれば一般化していることで大きな話題になりました。ただ一般化したことでユーザーからの注目を集めることに成功して売れ行きも上々に見えます。

一方で「一般化」も事前情報通りであれば大人の事情があると予測されています。

噂されている大人の事情
アスペクト比21:9+4Kに対応したディスプレイを予算的に採用するのが難しくなった
アスペクト比変更伴いPhoto ProやVideo Proなど独自アプリの最適化に十分な予算がなくカメラアプリを一つに統合した
カメラソフトは一般化したのにカメラ自体は一般化する余裕がなかった

実際のところは不明ですがSonyとしても値上げを回避しつつ出来ることはかなり限定されており、何よりコストの問題から「一般化」するしかなかったと言われています。

そして先日のSonyの発表からもモバイル部門は「成長性」もなければ「収益性」も悪いと言われており継続すること自体が微妙な可能性。ただ今後継続するにしても利益率の改善はかなり重要になってくることを示唆しています。

このことからもラインナップの削減で、有名なリーカーによるとXperia PROシリーズが復活することもなければ、Xperia 5シリーズの開発はコスト削減のために中国企業に委託されたと言われています。

なので現状をみると開発に莫大な投資が必要とされている「折畳式機種」を新たに出す余裕はない可能性が高いです。

一般化で相性が悪くなった。

またGoogleや中華メーカーの折畳式機種を見るとスペックよりもデザイン性が優先されている印象を受けます。現状だとどれだけ薄型化/軽量化できるかが重要でXperiaのコンセプトと相性が悪い可能性もあります。

従来であれば世界初の4Kに対応した折畳式機種として発表できたかもしれませんが現状だと厳しいです。さらに本体の薄型化を考えた時にイヤホンジャックやSDカードスロットの存在はネックになる可能性がある。

カメラに関してはフラッグシップですらハード依存という感じではないので折畳式機種と比較して相性がいいかもしれませんがスピーカーに関しては薄型化することで共振が発生しやすくなる可能性もあります。

また販売台数も限定的になることを考えると本体価格もかなり高くなる可能性もあります。このことを考えるとトレンドをとり入れつつSonyの良さを発揮する折畳式機種を開発するのはかなり厳しいと思います。

何より折畳式機種を出せるのであれば、ユーザーからすればタブレットやスマートウォッチなど周辺アクセサリーを出してほしいと思うかもしれません。ただ残念なことに周辺アクセサリーがほぼ皆無の状態で折畳式機種を出せるのかとなると厳しいように感じます。

実際のところ今後折畳式機種が市場のトレンドになる可能性は低いと思います。その中でSonyは無理してまで投資するのか。市場を先読みして出さない方で様子見するのか。

ただ万が一折畳式機種が今後トレンドになることがあればSonyは手遅れになってもおかしくないです。

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