Pixel 9a。一般ユーザーに超分かりにくいコストカットを採用かも

国内でも9月4日からGoogle Pixel 9 ProとGoogle Pixel 9 Pro Foldが発売されたことでPixel 9シリーズは一通り出揃った感じです。あとは9月10日にGoogle Pixel Watch 3シリーズで9月26日にGoogle Pixel Buds Pro 2が発売予定となっています。

今年登場する新製品は例年を考慮すれば「Google Pixel Buds Pro 2」が最後になる可能性があり、今度は早くも来年に登場が予測されている「Google Pixel 9a」が話題を集めるようになるのかもしれません。

今回Android AuthorityによるとGoogle Pixel 9aで採用されるコストカットの方法に言及しているので簡単にまとめたいと思います。

SoCでコストカット。

今回の情報によるとGoogle Pixel 9aのコードネームは「Tegu」であることに言及。ちなみに「tegu」とはテユー科に属するトカゲのうちの一部の総称とされていることからもPixel 9やPixel 9 Proなど同じ「爬虫類系」のコードネームを採用していることになります。

コードネームの時点で2025年上半期までには正式発表される可能性が高いと言えます。さらに同サイトによるとPixel 9aはGoogle Tensor G4」を搭載する可能性が高いことに言及。

Google Tensor G4
Pixel 9シリーズが搭載しているもの FOPLP (Fan-Out Panel Level Packaging)
Pixel 9aが搭載予定のもの IPoP (Integrated Package on Package)

実際のところはGoogleが正式発表したわけではないので断定はできませんがパッケージング方法によってコストカットしています。サプライヤーのSamsungによるとIPoP方式を採用することで半導体自体の厚みが増す上で発熱がしやすくなるとしています。

ただコスト自体は抑制できるとしておりPixel 7aが搭載したGoogle Tensor G2からパッケージング方法に違いがあるとされており、Pixel 9aで同様のパッケージング技術が採用されてもおかしくないです。

ただGoogleはPixel 9aでさらに5Gモデムでコストカットしてくる可能性があると指摘しています。

 5Gモデム 衛星通信
Pixel 9シリーズ Exynos5400 対応
Pixel 9a Exynos5300 非対応

現時点でPixel 9シリーズは発売されたばかりのため情報が足りないですが、今のところは以前のように発熱がひどいとか、通信環境が全く安定しないとかの不具合報告は話題になっていません。

このことからもExynos5400に刷新したことでだいぶ安定した可能性がありますが、一方でPixel 9aは古い世代の5Gモデムを採用する可能性がありPixel 7シリーズやPixel 8シリーズが抱えていた通信関連の不具合を継承している可能性があります。

どんどん分かりにくい部分でコストカット。

Pixel 8aを見ている限りGoogleは上位モデルと同じ「Google Tensor G3」を搭載してパフォーマンスも高く、AIもしっかりと楽しむことが出来るとアピールしています。

ただパッケージング方法が異なると全く同じSoCを搭載しているとはいえないのが実情で一般ユーザーからすればよく分からない部分でコストカットされていることになります。

ざっくり言ってしまえば表面的なスペックは一緒でも発熱しやすいとか電池持ちが悪いとか実際に使ってみないと分からない部分でコストカットされているという感じになります。

何より近年でみるとaシリーズの価格はどんどん高くなっておりフラッグシップモデルの「無印」とあまり差別化出来ていない上に価格差もあまりありません。なのにaシリーズはいまだに10年前の「Gorilla Galass 3」の採用や今回の情報にあるようにSoCでコストカットするなど分かりにくいです。

今後Googleがaシリーズをどうしたいのか分からないですが、一般ユーザーのための廉価版というよりは一般ユーザーを騙すためにわざと分かりにくいコストカットをしている感じでちょっと優しくないかなとも思っちゃいます。

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