2023年でみれば「Xperia 5Ⅴ」がすでに正式発表されていますが今年は何の音沙汰もない状態。事前情報からも「Xperia 5Ⅵ」用専用ケースがリークしているとはいえ、それ以降有力な情報はなく実際に正式発表されるか定かではありません。
市場調査会社の調査結果からもSonyは日本市場において2023年通期かつ前年対比で出荷台数は40%減とかなり厳しい状況になっています。少なくとも現状でみると存続すること自体がかなり厳しい状況になっているようにも見えます。
今回はXperia 1ⅥやXperia 10Ⅵの売れ行きからも今後Sonyが存続するために必要なことを主観的にまとめたいと思います。
ハイエンドはそのままで十分。
あくまでも主観ですが「Xperia 1Ⅵ」など今後登場するXperia 1シリーズに関してはSonyが好きなようなコンセプトかつ価格設定を継続するべきだと思います。プレミアムモデルは「コンセプト」が最優先べきだと思っており、安くするために迷走してしまったらそれこそ売れなくなります。
また中華メーカーなど見ても分かりやすいですがフラッグシップシリーズはそこまで売れていないです。世界シェア3位を誇るXiaomiですら年間に2億台弱は出荷しながらもフラッグシップシリーズは1000万台前後と言われておりシェア拡大にはほぼ貢献しておらずブランドイメージのために貢献している感じです。
そのためSonyも今までのようにやりたい「コンセプト」を継続することが重要です。一方で噂はあれど最新モデルが登場しないのが「Xperia ACE」シリーズで、おそらくSonyとしては開発もしたくない感じに見える。
ただキャリアからの要望で開発している感じで、直近でみると採算性が悪すぎて新機種が導入出来ない状態になっているのかもしれません。こうなってくるとやはり重要なのはミドルレンジだと思います。
ミドルレンジのテコ入れ。
ミドルレンジモデルは「一般ユーザー」をターゲットにしていることからも店頭で購入するユーザーが多いと思います。このことからも分かりやすい特徴があった方が店員さんもお勧めしやすいと思っており、Xperia 10Ⅵで見ても「軽い」や「持ちやすい」に「電池持ちが良い」は非常に分かりやすいと思います。
今や「コスパ」という言葉がよく使われますが、コスパがいいかどうかは知識がないと判断できないので一般ユーザーに対して「この機種はめっちゃコスパがいい」と言ってもピンとこない可能性が高いです。
このことを考えると価格以外で分かりやすい特徴があった方がいいと思うのでXperia 10シリーズの特徴はシンプルで分かりやすいです。一方で問題なのは「価格」の方で他社も値上がりしているので何ともですがキャリアで8万円になるとやはり高いと思っちゃいます。
一般ユーザーほど買い替えサイクルが長くなる傾向になるので価格への価値観も合わせて数年前でストップしています。一昔前であればミドルレンジは5万円以下が当たり前の状況だったのに久しぶりに買い替えようとした時に8万円となると手を出しにくいと思います。
実際のところXperia 10シリーズの利益率がどの程度か定かではありません。ただ仮に少しでも余裕を持たせているのであれば削って、その分Xperia 1シリーズである程度回収するくらいにした方がいいかもしれません。
ただ現時点でそうなっている可能性もあるので、その場合はこれ以上価格を下げることが出来ないことにもなっちゃいます。シンプルな特徴だからこそ価格が高いと手を出しにくい流れになり結果売れない。
そして売れなきゃ利益率も関係ないとなってくるのでミドルレンジだけはもっと価格を頑張ってほしいところです。
囲い込むサービスがない。
また環境を構築するのにもコストがかかりますが、SamsungやAppleと比較するとSonyは自慢のエコシステムもなければ周辺アクセサリーも充実していないです。良く言えば「ブランド力」だけで戦っている感じですが一度離れたユーザーを引き戻すことも難しくブランドに興味がないユーザーであれば留めることも難しいという感じになります。
またGoogleでみれば「Google One」やAppleでみれば「iCloud」のような囲い込みにもってこいのサービスもありません。この辺はPlayStation関連のサービスと上手く連携して構築できないのか気になるところですが、現状だと端末だけで勝負しているので端末が売れること以外に収益が発生しにくい状況です。
もちろん端末自体の魅力も重要ですが、周辺サービスを充実させることでユーザーを囲い込んだ上で端末以外から定期的な収益を発生させることができるかが今後重要になってくるかなと思います。